南の短編集

ポッピーはアリスちゃんが
食事のドッグフードを
用意してくれたので、
上機嫌です。

アリスちゃんは
水を用意してから
食べてもらおうと思って

水を用意するから待っててね
と言付けて
キッチンへと向かいました。

お行儀よくポッピーが待っていると
ノラ猫の親子がやって来て

ポッピーのドッグフードを
キレイに食べて去って行きました。

アリスちゃんが
水を用意して戻ってくると

クッキーを添えて
それから
ポッピーの毛並みを
優しく撫でてくれたのでした。
オニギリはメニューから
無くなったんですよ。

はい、
お米はあります。

はい、
そうですね
シーチキンも
明太子も
鶏そぼろも
ネギ味噌もありますよ。

ええ、
焼き海苔もありますね。

はい、
ですから
オニギリはメニューに
無いんです。
いやーぁ
リモコン文化万歳だねー

つくづく思う


これがあるお陰で
動かなくても、
何でもできちゃうもんねー

例えば

ピッ
デシシ紅茶持ってきて

オマタセ
シマシタデシ

ほら、
このロボ用リモコン使えば
お手伝いロボに指示できるしっ

最高!

ホカニ
ゴヨウハ
アリマセンカデシ

そうね、
とは言え
用途の数だけリモコンが
増えるのが難点ではあるのな。

久々に
整理するから

ピッ
デシシ手伝って

ハイデシ

ラベル貼ってないヤツは
なんの用途か
さすがに忘れちゃったなぁ

これは
嫌な記憶を消すリモコンでしょ

これはエアコンのリモコン。
これは血圧下げるリモコン。
これは、

これなんだっけ?

まぁ押してみるか。

ピッ

アッ
ソレハダメデシ

ゴシュジンサマ。

ソレハ
機械の心臓を
永遠に止めるリモコンデシ

ダカラ
あの時もお止めしたデシ

ゴシュジンサマガ
事故に遭って
機械の心臓を移植したという
嫌な記憶を
消すのをアンナニ
反対したデシノニ。。
「また遅刻なの?」

「まあ、あるよねアルアル
いいよ。待ってるから。」

「で、どのくらいで着きそうなの?」

「今起きたの?イ・マ・起きたの?
待ち合わせの時間にお目覚めですか?」

「おはようございまーす」

「分かった、ゆっくり来てね。」

「ちょっと、コンビニとかで時間潰すわ。」


ちょっと感じ悪かったかなあ

楽しく過ごしたいし
気にしてないって
気持ち伝えたいなっ

あっコンビニに抹茶のクッキーあるじゃん!
これをプレゼントしよう!
そうしよう。


「あっ来た。」

「なんか逆に悪かったね、
連絡くれて有り難う。
で、これなんだけど。」

「あっ、へぇ。抹茶嫌い。」

「嫌いだけど、貰っておいて
家族に渡すみたいな事も
特にしない、頑なに貰わないんだ。」
hops
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