小説の未来(21)

 すでに述べたように、小説ほど自由な創作はないと思っています。難しい技術は必要ありません。自分の考え、感情を自分勝手に記号化すればいいのです。他人の評価を気にする必要はありません。

 

 

 

 自分の気持ちがよくわからない、自分の未来が見えない、人間関係がうまくいかない、何をやればいいかわからない、学校に行きたくない、仕事に行きたくない、だれとも話したくない、もう、死にたい、このような悪魔に取りつかれたような悩みを持っているいる人は、たくさんいます。

 

 

 

 でも、悩みを一瞬にして解決する方法は、ありません。だからこそ、やけくそでもいいのです。気晴らしに、自分勝手に、いい加減な、ちょっとした小説を書いてみてください。きっと、思いがけない小さな光が見えるはずです。

 

 生きていれば、必ず、何らかの作品は作れます。第一歩は、何でもいいのです。自分ができる簡単なことから始めればいいのです。日記、詩、短歌、俳句、歌、絵画、楽器演奏、瞑想、座禅、読書、スポーツ、料理、散歩、サイクリング、登山、旅行、ドライブ、など。そして、徐々に、自分の作品に向かっていけばいいのです。

 

 

 

 私を救ってくれたのは、小説を書くことでした。生きていれば、何かが助けてくれるものなのです。そのためには、勇気を出して第一歩を踏み出すことです。一歩を踏み出せば、次に二歩を踏み出したくなります。誰しも、自分を活かすことは可能です。ともに、自己を活かすために頑張りましょう。

春日信彦
作家:春日信彦
小説の未来(21)
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