はじめまして!ゲームキャラ!!はじめまして!現実世界!!

30.現実世界の音楽

「じゃあ、今日は何しよ。あ、そうだ!!

アーチフィス、〝音楽〟聴いてみない?」

「〝音楽〟ですか?」

「え?アーチフィス、音楽、知らないの?」

「いえ、知っていますが、遊舞さんのような年齢のお方が

音楽を聴くというのが、少し意外で・・・」

「失礼だな~!!どんな年齢でも、音楽って、楽しいんだよ!!!」

「そうなんですか」



遊舞は、アーチフィスに

CDで〝J-POP〟の色々な曲を聴かせた。



〝♪~〟



「なるほど」

「ん?どうかしたの?」

「いえ、〝音楽というのは、こういうモノもあるんだな~と

思いまして〟」

「え?アーチフィス、〝J-POP〟聴いた事ないの?」

「はい。私は、元々は、イギリスに住んでいたので」

「そっか~。まぁ、アーチフィスにとっては、

色んなモノが、まだ見慣れないモノばっかだもんな~。

でも、〝J-POP〟も、なかなか良いでしょ!?」

「はい。良いとは思います。

こういう文化もあるのだという事が良く解りました」

「え?何か、曖昧な感想だな~・・・他に何か感想ないの?」

「・・・それ以外には、ありませんね」



遊舞は、

(・・・そっか~。やっぱり、アーチフィスには、

〝面白い〟って事がどういう事か解らないんだな)と思った。

31.遊舞の両親への頼み事

「あ、そうだ!!そういえば、アーチフィス、

今日もまだ、朝ご飯しか食べてなかったな~!!

じゃあ、何か食べようか」

「良いんですか?」

「良いよ!遠慮すんなって!!」

「ありがとうございます!!!」



遊舞は、アーチフィスと一緒に、またリビングへ行った。



〝ガラガラガラガラ〟



遊舞は、

「お父さん、お母さ~ん!晩ご飯~!!」と言う。

すると、遊舞の父と母は、

アーチフィスの姿を見て、揃って、

「あ~、遊舞~!って、おい!何で、またいるんだ!!」と言った。

すると、遊舞は、

「あ~・・・まぁ、その、色々あって・・・・・・

アハハハハハ・・・・・・」と言う。

アーチフィスは、

「どうも。こんばんは」と挨拶をする。

遊舞の父は、また

「まぁ良い。そこに座りなさい」と言った。

「ありがとうございます」

「ありがとう。父さん」

「いやいや」



遊舞とアーチフィスは、イスに座った。

遊舞の父は、遊舞とアーチフィスに聞いた。



「ところで、気になるんだが、

アーチフィスさん、とやらは、いつも、

何で突然現れるんだ?それに、どうやって?」と。



「ブ~ッ!!!」



それを聞いて、遊舞は、

思わず、食べていたご飯を吹き出した。



遊舞は、

「あ、あ~・・・それは・・・・・・」と言う。



しかし、遊舞の母が

「まぁ、もう、そんなの、どうだって良いわよ。

確かに、この頃、いつも、突然現れて、ビックリするけど、

遊舞の友達なら、悪い人じゃなさそうだし、

実際、とても良い人そうだし。第一、

こんな言葉遣いが丁寧で礼儀正しい人が悪い人だとは

思えないし」と言った。



遊舞はそこで、

「フ~ッ!!」とため息をつき、ホッとした。

そこで、遊舞は、父と母に、

「ねぇ、父さん、母さん、これからアーチフィスさ、

一緒に住んでも良いかな?」と言った。



すると、今度は、

遊舞の父がご飯を吹き出した。



「ブ~ッ!!何を言うかと思えば、今度は、何だ急に!!!」

「い、いや、まぁ、ちょっと、アーチフィス、

今、凄くお金に困ってて、アパートで生活しようと思うと、

家賃とか、食事代とか色々、大変なんだって。だから、

これからは、一緒に暮らせたら助かるんだよ」

アーチフィスは、

「私は、そのような事は・・・・・・」と言う。



するとすぐ、

遊舞は、アーチフィスの口を抑え、

父と母に、

「ダメかな~?」と聞いた。

遊舞の父と母は、

「う~ん。分かった」と答えた。

遊舞は、

「わ~!!ありがとう!!!」と言った。

アーチフィスも、

なぜ遊舞が急にそんな事を言い出したのかは、

全く分かっていなかったが、

そんな、自分を遊舞の家に住ませてくれる遊舞の父と母に、

「ありがとうございます」と言った。



そして、晩ご飯を食べ終わった。



「ごちそうさま」

「ごちそうさまでした」

32.優しいアーチフィス

その後、遊舞とアーチフィスは、風呂に入り、遊舞の部屋に戻った。



部屋に戻ると、アーチフィスが遊舞に

「なぜ、さっきは、あのような事を言ったんですか?」と言った。

「あ、あ~、いや、だって、アーチフィスさ、

他の人の家に住ませてもらう事は、多分、出来ないでしょ?

それに、多分、元いた世界に戻る事も、出来ない。

だから、ここで生活するしかないって事さ」

「なるほど」



「でも、良かったじゃん。これで、これからも、

ちゃんと生活していけるよ」

「そうですね。ありがとうございます!!!」

「いやいや!!良いよ良いよ!!!」



(これで、これからは、家の中では、アーチフィスの事で

慌てなくて良いな)



アーチフィスは、

「確かに、遊舞さんと共に住んでいれば、

遊舞さんを、いつでもお守り出来ますね」と言う。



「そういえば、そうだな。って、え!?

アーチフィス、つきっきりで僕を守ってくれるの!?」

「はい。遊舞さんは、ご主人様なので、当然」

「ホントに?!ありがとう!!!やった~!!!

頭も凄く良くて、魔法も使えて、強い、アーチフィスが

いつでも僕を守ってくれるなんて、凄く心強いよ!!!

これで、何があっても、全然怖くない!!!」

「そうですか!それは、光栄です!!では、明日からも、

引き続き、あなたを護衛します」

「うん!!じゃあ、今日は、もう遅いし、寝よっか!!!」

「はい」


33.ついにテーマパークへ行ける!!!

そして、翌日・・・・・・



「ん・・・ん~~~!!!良く寝た~!!!

おはよう!アーチフィス!!って、まだ寝てる。

アーチフィス、いつも、ホント、良く寝るよな~。

仕方ない。まだ時間には余裕あるし、起きるまで

待っててやるか。その間に、着替えとかしとこう」



遊舞が着替えると、その時、アーチフィスが起きてきた。



「おはようございます」

「あ~、おはよう。じゃあ、朝ご飯、食べに行こっか!!!」

「はい」



遊舞とアーチフィスは、リビングへ向かった。



「お父さん、お母さん、おはよう」

「おはよう遊舞」

「おはようございます」

「あ~、おはようございます。アーチフィスさん」

「おはよう。アーチフィスさん」

すると、母が、

「今日からアーチフィスさん、新しい家族なのよね」

「そうだな」



「そうですね。これから、よろしくお願いします」

「いえいえ!!こちらこそ!!!」

「ところでアーチフィスさん、日本はどう?」

「とても良い国ですね!!!来て良かったです!!!」

「そう!!!

じゃあ、そんな日本が気に入ったアーチフィスさん、

ちょうど良いから明後日、

一緒にテーマパークに行きましょう!!!」

「え!?お母さん、良いの!?」

「良いわよ!!!先週は、大雨のせいで行けなくて、遊舞、

とっても悔しそうにしてて可哀想だったし、何より、

アーチフィスさんもいるし、人数が多い分、

より楽しそうでしょ!?その日は、この前と違って、

遊舞の好きなゲームのイベントがないのが残念だけど」

「ホント!?やった~!!!ゲームのイベントがないのは、

確かに残念だけど、テーマパーク、楽しみだ~!!!

ねぇ!!!アーチフィスも行くよね!?」

「はい」

「やった~!!!決まりだ~!!!」



遊舞の父は、遊舞に

「良かったな!!遊舞!!!」と言った。

「うん!!!楽しみだ!!!」

そして、皆、朝ご飯を食べ、

その日もまた、遊舞は、アーチフィスと出かけた。

「行ってきます」

「行ってらっしゃ~い。気をつけてね~」

遊舞とアーチフィスは、また一緒に学校へ向かう。

「いや~、しかし、明後日、テーマパーク、楽しみだな!!!」

「はい。私は、〝テーマパーク〟というものが

どういったモノなのか存じませんが」

「そっか~。でも、どっち道、

行けば、どんなところか分かるよ!!!」

「そうですか」

「うん!!!」


COLK
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