まるちゃんとサザエさんの違い

家庭

私は、三歳までは、幸せに育ちましたが、父が病気になり、そのあと家庭には恵まれませんでした。大人になってから、さらに不幸な出来事が私をおそいました。家族のように、まさに家族ぐるみで付き合っていた、隣の家のご家族がいたのですが、ご主人と心が通い合ってしまい、(しかし、手もつないだことはありません。)奥さんの嫉妬のせいで、私はその地を一人で離れなければならなくなったのです。

その当時、私は独身で、隣の家に、両親と住んでいたのですが、遠く離れた地から、せめてもの思いで書いた、ご家族(子供さんも、私を友達のように慕ってくれていました。もちろん、手紙はお子さんにも書きました。)への謝罪の手紙を、奥さんは全て自分の手で開封して、私の両親に見せにいきました。

私は、家庭とは何か、真剣に悩みました。ご主人は、一度、「砂を食べて死ぬ夢を見た」と私に言いました。「もう離婚する、と言って泣いたことがある」と言いました。

私は、精神を病み、ご主人に、「会えなくなって初めて言えます、愛しています」、とメールしましたが、空メールしか返ってきませんでした。

家庭とは、本当に正しいものでしょうか。守り抜くことだけが、この世界の絶対ルールなのでしょうか。

 

 

紀子さま

私は、昔は皇族の方々を、ほほえましいなあと思っていました。しかし、あれは、「結婚」に縛られた「檻」です。精神病院と同じです。何時に何をするか、どこへ行くか、誰と会うか決められ、全く自由がない、雅子さまも、本来自由な精神を持っておられたのでしょう。皇室に入られて心を病まれました。美智子さまもです。

では何故、紀子さまだけが平気なのか、私が推察する限りですが、きっと紀子さまにはもともと夫に尽くす、という精神しかないのでしょう。自我が完全に欠落しておられるのです。

「結婚」は、本来、夫に、妻に縛られるものです。浮気は倫理的に許されないし、一生一人を愛すべしと定められます。しかし、それは、サザエさんの世界のような、ほほえましいものでしょうか。

「サザエさん」は、家庭の幸せのみを描いている、しかし、「まるちゃん」は、お姉ちゃんの嫌味の応酬、お母さんの厳しさ、常に戦っています。それは、小さな戦いかもしれませんが、紀子さまのような、絵に描いたようなサザエさん的な幸せを築く人にはわからないものです。紀子さまは、「戦う」ということから逸脱した人なのです。最近、私は「佳子さま嫌い」という攻撃的な文章を書いてしまい、かなり後悔したのですが、この際書いてしまうことにします。佳子さまのような、女の怪物(私を追い出した奥さん並だと思っています。自分こそが世界の中心、という心の中が見え見えです。)が育ったのも、紀子さまが原因です。女とは、こうあるべき、家庭とは、こうあるべき、という手本しか見せられず、人生の深みを一切教えられていないのでしょう。

万一にもないですが、私が佳子さまの意中の人に横恋慕されたら、佳子さまはあらゆる手を使って私をつぶすでしょう。佳子さまは、私を追いやった隣の奥さんと同じような顔をしています。「自分は美しい。」と鏡に向かってつぶやく、白雪姫の継母と同じ種類の人間です。

心の宝物

では、どうすれば、そんな中身のない、嫉妬に狂った女にならないですむのか、それは、「考える」ことで防がれます。辛いことがあったとき、何故こんなことがあったのか、意味をよく考えるのです。そうすれば、自分は限りなく弱い人間で、荒波に投げ出されているような気がするうちにも、命綱が見えてきます。それが、心の宝物です。人間は宝探しをするために生まれてきました。宝物は家族、と言う人もいるでしょう。しかし、その人は、一人で考えたことが一度もない人です。人間は一人、と思ったことが一回もない人には、人生の宝物は得られないのです。

最後に、私、という宝物を奥さんに奪われたあのご主人に・・・。私は命綱だったのでしょう?やつれはてて、この前涙が止まらなくなってね、家族が重い、と打ち明けてくれました。しかし、あなたは、もう、助からないのです。私は、あなたの奥さんに追い出されたあと、精神を病み、左目をつぶしかけたのです。その時に、あなたのくれたあのパワーストーンは割れて、私を救いました。でも、割れたパワーストーンを私は捨てるしかなかった。それくらい、あなたの奥さんは、恐ろしい人です。

参考にした作品

さくらももこ「ちびまるこちゃん」

長谷川町子「サザエさん」

karinomaki
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