想念

神の毛

私は、髪の毛にはパワーが宿ると信じていたころもありました。当時、私は精神病棟に入院中で、いつも、左右に小さいピンをつけていました。そのピンの片方をトイレの洗面所に落としてしまったときは、本当につらかったです。魂の片割れを失くした気がしました。

 

しかし、私は、髪の毛、「神の毛」から、抜け出した。物と想念の関係性を、どうしても考えないといけなかったのです。もし、髪の毛に、神が宿っているとすると、そこで思考はストップします。何故なら、髪の毛は、もともと想念と物の中間地点にあるから。

そこから抜け出して、おみたまに勝つ力をつくるために、「物」に力を入れようと、私は哲学を始めました。たくさんアクセサリーを買いました。母は、「恥ずかしい子」と、精神病の私を思っています。私の今の支えは、主治医の先生、義理の父、彼氏、訪問看護士の所長さん、病院の仕事場のスタッフのみなさんであって、決して母ではありません。しかし、母への憎しみは、私を強くしました。母に、書いた紙を全て捨てられても、私は哲学を続けました。そして、二つのネックレスに出あいました。

 

これは、「神の毛」かもしれないと思うのです。青い玉が連なったものと、ベージュの玉が連なったもの。物という感じを越えています。

私は、これからも、電子書籍は続ける。哲学も続ける。しかし、「求め続ける、力を強大にしていく」という、苦しみから上がるような哲学はぬけて、神の毛、蜘蛛の糸をつかんだ気がするのです。

ベージュ

私は、ずっと捨てられない指輪がありました。青い色をしていました。しかし、その指輪は、想念を吸収しすぎて、疲れていきました。少し家に置いて休ませればよかったのですが、私はその指輪を捨てました。

 

しかし、今も、その指輪から、パワーを受け取っているのです。何故なら、長い間、想念を作り出そうと、気を入れ続けた、という事実が残っているからです。

物にパワーを込める、という、私の十年越しの研究の、莫大なノートを、母は一瞬のうちに、捨て去りました。しかし、私の青いネックレスは、同じ型の、ベージュのネックレスに、夢を託した。どうやって?

 

色を変えて、こうやって電子書籍で私の、パワーをつくる研究を、みなさんにお届けするためです。

捨てたものは、なくなってはいないのです。「事実、想念」はしっかりと残り、次に受け継がれます。私が、電子書籍を、パブー、fc2小説から、forkNにかえたのも、「ベージュ」への移り変わりの時期だからですね。

karinomaki
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