久しぶりの再会というものは、突然にやってくる。それはまるで突風のようでまた無風のようでもある。
そこを立ち去ろうと思った時には、すでに遅い。もう目が合っている。
「あれ、修平だよね?」
その平然とした呼びかけに僕は、一呼吸、間を空けて返事をした。
「そうだよ。そっちは彩だよね?」
「君は、相変わらずだね。」という彩の言葉に、まだお互いが付き合っていた頃と何一つ変わっていないと感じた。
僕と彩が別れて、三か月になる。と言っても付き合っていた期間も六か月と短いのが。。。
彩は、僕が上京してきて初めて付き合った女の子で、さらに言うなら初めて一目惚れした女の子であった。
一目惚れという事象を言葉で表現することは非常に難しい。理屈じゃなく一目見た瞬間に好きになっているのだ。体験したことがある人にしかわからない感覚だと思う。