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層雲第一・第二句集 自然の扉・生命の木

荻原井泉水
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荻原井泉水は、河東碧梧桐と袂を分かち明治44年層雲を立ち上げた。碧梧桐による俳句革新である新傾向俳句は、当時の俳壇を席捲したが、本質を捉えた革新とはならず、行き詰まりをみせた。芸術としての俳句の本質は奈辺にあるのか、芭蕉、蕪村、一茶の研究から井泉水は引き継ぐべきもの壊すべきものを精査した。この層雲第一句集(自然の扉)、第二句集(生命の木)は、井泉水の目指す俳句を体現したものである。「一つ鍵 」とそれぞれの「集末」にその考えを述べ、そして井泉水の目指す俳句を句作品に示している。自然の扉は、新傾向を引き摺りながらも、新たな萌芽が、生命の木では、それを脱皮した自由律俳句がならぶ。この二つの句集を対照することで、井泉水の目指した俳句を良く知ることができると思う。世に知られた放哉、山頭火そして未だ、世に知られない抱壺や層雲の俳人達の真の句の理解につながればとの思いで、黎明期の層雲句集を無料の電子書籍にすることを試みた。定型、自由律問わず、詩情を常とする創作者一読の句集である。編集発行人 佐瀬広隆(さらく) 発行所 青穂社 制作・装丁 日野百草
 

目次 - 全415P

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