電子出版するために、最低限、必要なものは、
①パソコン(最悪、スマホ)
②ネタ(本の内容)
この2つだけです。
お金は一切かかりません。
電子出版は、別に「自費出版」とも言われたりするのでお金がかかるのではないかと誤解されることもありますが、自分でやる限りにおいては無料です。
ただ、出版したいと思っているアナタからお金を取りたい業者が、データの作成や登録代行のビジネスをしていることもあって、この表現が使われているように思います。
そういう意味では、「セルフパブリッシング」という方がスマートな感じがします。
スマホでも、電子出版は可能なのですが、「本を書く」ので、現実的にはパソコンが無いとキツイと思います。
また、パソコンが無いと登録ができないお店(電子書籍ストア)もあるので「本を出す」だけが目的じゃない場合には、パソコンは用意しておきましょう。
ちなみに、個人情報が漏れることはありません。ペンネームでOKです。
出版するまでは、わずか以下の3ステップです。
①販売するお店を決めてユーザー登録する
②お店へ本を登録する
③本の販売(公開)をする
他の電子出版の説明には、本の登録に必要なデータをつくってから、お店へ登録するという流れで書いているものが多いのですが、僕は今回、自分でやってみて、お店を決めるのを先にする方が良いと思いました。
なぜかというと、お店によって、登録に必要なデータの形式とか、情報とかが異なるからです。
お店によっては、面倒な手続きをせずに販売できるところがあります。
本書では分かりやすいように「お店」と言っていますが、業界的には「ストア」とか「マーケット」とか「プラットフォーム」とか言われます(ややこしいですよね)。
「本屋」とか「書店」とか「ブックストア」でもいいような気もするのですが、お店によっては、その中で自由に自分の「書店」を開けるようにしているところもあるので、そこと区別する意味もあるのかも知れません。
とにかく、アナタが書いた本を、陳列してもらうお店を決めないといけません。
電子書籍ストアはたくさんありますが、その中で、個人に自由に出版できる仕組みを提供しているところは限定されています。
お店をどうやって決めるポイントとして、「お店の規模」とか「(アナタの)本の種類」とか「条件面」とかがありますが、個人的には以下の4つがオススメです。
①kindle(米国のamazon社が提供。正式名称は「Kindle store」)
②kobo(日本の楽天が提供。正式名称は「koboイーブックストア」)
③BCCKS(日本の会社)
④Puboo(日本の会社)
大手で言うと、アップル社の「iBookstore」も無視できないのですが、面倒くさい手続きがあるので本書では省略します。
①と②は、電子書籍リーダーという電子書籍を読むための専用端末を販売している会社が、そのユーザー向けに提供しているので、市場(マーケット)が大きく、売れやすいという最大のメリットがあります。
③と④は、一般にはあまり知られていませんが、個人的にはオススメです。
その理由は以下の2つです。
1)技術的な知識がなくても電子書籍データをつくれる
2)そこから他のお店へ配信してくれる
ただし、他のお店への配信は有料です。
ちなみに、Pubooはkindleとkobへ配信ができますが、BCCKSはkindleやkoboはもちろん、アップルの「iBookstore」を含む9つのお店へ一気に配信できるので、以下の3つが許容できるのであれば、BCCKSを利用した方が良いと思います。
1)500円払ってもいい
2)取り分が少なくなってもいい
3)すぐに公開できなくてもいい(他のお店への掲載は時間がかかります)
BCCKSもPubooも、月額会員になると使える機能が増えるのですが、アナタが普通に出版するうえでは月額会員になる必要は全ありません。