命。
坂を走り抜け、黒雲の向こうの頂上に着いたとき、青空の下私は言うだろう。
あの言葉を口に出すだろう。
人は皆、人生と言う長い坂を登っている。
命は当たり前じゃない。ここまで登るための力である。
この坂にはやり直しが利く物も少なからずある。でも命は違う。
唯一無二。

頂上に着いたときにも、きっと後悔しないように今日を走りぬけながら、誰に言うともなく叫びを上げる。
「頑張れ!!」
つぐ
作家:鈴原継美

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