前 書 き( 1 / 1 )
前 書 き
すでにさまざまな角度から、『 神々のあやまち 』 こその確かめられもしてきました。
第８巻 『 偽神記 』 にあっては、神々自らの淘汰（とうた）によって、今は無き文明とともに、すでにこの世を去った神々の、到底（とうてい）世界人類の、真の神たり得ない、それこその確（あきら）かにもされました。
また、第９巻 『 人明記 』 においては、たとえ一神教の由緒（ゆいしょ）正しい神の教えとはいえ、いかに過（あやま）ちに満（み）ちているか、人明の長たる科学によって、他ならぬ史実にも顕（あきら）かに、次々と暴（あば）かれずにも措（お）かれませんでした。
さては、これまでの全巻を徹（とお）して、『 生成（しょうせい）記 』第１巻は、この世・宇宙の生成に始まり、第２巻 物質の進化 、第３巻 生命の誕生と進化、第４巻 人類の誕生 、第５巻 『 文明記 』、第６巻 『 神象記 』、第７巻 『 神明記 』 までを、はたしてどれ程にも読み解（と）かれて来られたことでしょうか？
希（ねが）わくば、多神教への洞察（どうさつ）のみならず、一神教への省察（しょうさつ）さえの深められ、真の神にしてその教えたる宗教の、本来どうもあるべきか、それを見徹（みとお）す心眼（しんがん）こその見開かれ、まさに神髄（しんずい）の紛（まご）う方（かた）なく、聢（しか）と確かめられますよう、切に望（のぞ）まれてなりません。
それゆえ、さらにも神理への研鑽（けんさん）の積（つ）み増されるべく、ここに本巻をしてそのさらなる一助（いちじょ）にと、真の神の御心のもとに、謹（つつし）んで呈示（ていじ）させて頂（いただ）く次第であります。
