さて、「コンテンツ」の用意ができたら、早速、電子書籍の作成に入ります。「テキスト(.txt)」で電子書籍としての体裁を整えていきます。エディターはWindows標準のアクセサリ「メモ帳」で十分です。
え?
「Word文書(.doc/.docx)」で既に「コンテンツ」を用意してしまった?
お手数を掛けて申し訳ないのですが、最終的には「テキスト(.txt)」にしてもらう必要があります。
小難しいことを言えば、「Word文書(.doc/.docx)」でもOKなのですが、今回は、世界で最も普及している方法で、そして可能な限りコストを抑えた方法で、電子書籍を作成したいと考えています。
電子書籍には「専用のファイル形式」というものが存在します。「Word文書(.doc/.docx)」や「テキスト(.txt)」をそのまま電子書籍リーダーで読むことはできないのです。もちろん、電子書籍として「Word文書(.doc/.docx)」や「テキスト(.txt)」をそのまま出版することもできません。必ずこの「専用のファイル形式」に変換しなければ、電子書籍とは見做されないのです。
その「専用のファイル形式」へ変換する為に、「テキスト(.txt)」で文書を用意しておく必要があるのです。小難しいことを言えば別の方法もたくさんあるのですが、より簡単でより低コストなのは、この方法なのです。
ちょっとだけ「専用のファイル形式」について触れますが、実は電子書籍には数多くの「ファイル形式」が存在していて、世界でも統一されていない、ややっこしい状態になっています。今後どうなっていくのかも、誰にも分からない状態です。ちょっとだけ以下に挙げてみます。
こんな感じで、まだまだ他にもたくさんいっぱいあります……。この中から「電子書籍リーダー」や「電子書籍サービス」に応じた「ファイル形式」を選択しなければならないのです。ややっこしい状態なのです。