電子書籍を作りたい! けど……、何をどうしたらいいのかさっぱり分からない! という方は非常に多いです。インターネットで時間をいっぱい使って「電子書籍の作り方」を探しても、小難しいことばっかりが載っていて、結局、何をどうしたらいいのか分かりません。私、おじさんもその一人でした。
そんな方々の為に、おじさんと同じように時間を無駄に浪費しない為に、本書ではとにかく“シンプル”に“丁寧“に「電子書籍の作り方」を解説していきます。小難しいこと、無駄な能書きは一切ありません。作り上げることへ真っ直ぐに突き進んでいきます。
まずは作ってみることです。とにかく作る。小難しいことは、後から学びましょう。まずは見様見真似で作ってみて、興味が湧いたら小難しいことを学んでいく、それでいいんです。まずは自分の手で作ることから始めたらいいんです。
作った後は、折角ですから、出版もしてみましょう! 「KDP(Kindle Direct Publishing)」、「KWL(Kobo Writing Life)」、「パブー」など、日本語向けの電子書籍出版サービスは増えてきています。もちろんこれらは個人でも出版できるサービスです。
では、本書が皆様のお役に立てることを願っております。
おじさん
本項では電子書籍の作り方を解説していきます。早速ですが、電子書籍の作り方の流れは、大まかには以下となります。
今はチンプンカンプンだと思います。特に「4.」の「でんでんコンバーター」なんてさっぱり意味が分からないと思います。
次ページより順を追って丁寧に解説していきますので、是非、電子書籍の作り方をマスターしてください。
まず必要なのは、もちろん、「コンテンツ」です。
自作の小説を電子書籍にして出したいと考えているのなら、その「小説」がもちろん必要ですし、ペットの写真集が出したいと考えているのなら、たくさんの「ペットの写真」が必要です。自慢のレシピを電子書籍にして公開したいと考えているのなら、今日までに書き溜めた「レシピ」が必要です。
まずはそれら「コンテンツ」を用意してください。話はそれからですよ!
さて、「コンテンツ」の用意ができたら、早速、電子書籍の作成に入ります。「テキスト(.txt)」で電子書籍としての体裁を整えていきます。エディターはWindows標準のアクセサリ「メモ帳」で十分です。
え?
「Word文書(.doc/.docx)」で既に「コンテンツ」を用意してしまった?
お手数を掛けて申し訳ないのですが、最終的には「テキスト(.txt)」にしてもらう必要があります。
小難しいことを言えば、「Word文書(.doc/.docx)」でもOKなのですが、今回は、世界で最も普及している方法で、そして可能な限りコストを抑えた方法で、電子書籍を作成したいと考えています。
電子書籍には「専用のファイル形式」というものが存在します。「Word文書(.doc/.docx)」や「テキスト(.txt)」をそのまま電子書籍リーダーで読むことはできないのです。もちろん、電子書籍として「Word文書(.doc/.docx)」や「テキスト(.txt)」をそのまま出版することもできません。必ずこの「専用のファイル形式」に変換しなければ、電子書籍とは見做されないのです。
その「専用のファイル形式」へ変換する為に、「テキスト(.txt)」で文書を用意しておく必要があるのです。小難しいことを言えば別の方法もたくさんあるのですが、より簡単でより低コストなのは、この方法なのです。
ちょっとだけ「専用のファイル形式」について触れますが、実は電子書籍には数多くの「ファイル形式」が存在していて、世界でも統一されていない、ややっこしい状態になっています。今後どうなっていくのかも、誰にも分からない状態です。ちょっとだけ以下に挙げてみます。
こんな感じで、まだまだ他にもたくさんいっぱいあります……。この中から「電子書籍リーダー」や「電子書籍サービス」に応じた「ファイル形式」を選択しなければならないのです。ややっこしい状態なのです。