前 書 き( 1 / 1 )
前 書 き
本書第一巻では 『 物質の進化 』 について、第二巻では 『 宇宙にあっての生命誕生 』 について、第三巻では 『 地球での生命誕生とその進化 』 について、すでにも明らかにされてきました。
そして、この第四巻では、愈々（いよいよ）私たち人類の誕生と、並びにその進化について、明らかにされることとなります。
再々にも顧（かえり）みれば、今から１３８億年前ともされる、この世・宇宙の起源から、実に９２億年の後に、私たちの母なる地球が形成され、それから６億年後の、今から４０億年前に、地球初の生命が誕生し、以後、遙かなる進化の紆余曲折（うよきょくせつ）を経て、漸（ようや）くにも哺乳類（ほにゅうるい）にまで辿（たど）り着いたとされるのが、前巻でも確かめられたように、今から２億年前のことにも他なりませんでした。
さては、本巻において引き続き、まず以っては、それ以降の進化の足取りを、さらにも辿（たど）ることに始まります。
それも取り分け、いわゆる恐竜に代表される、大型爬虫類（はちゅうるい）の隆盛（りゅうせい）と、その永き全盛期（ぜんせいき）をして、さながらいつ果てるともなく続くかにありながら、その実、あまりに呆気（あっけ）なくも、さながら青天の霹靂（へきれき）の如（ごと）き、大惨事（だいさんじ）にこそ見舞われて、突如（とつじょ）終焉（しゅうえん）を迎えざるを得なかった、その一大事の次第の一切について、詳（くわ）しくも明らかにされなければなりません。
そして、恐竜絶滅（ぜつめつ）後の、それに代わる鳥類並びに哺乳類の台頭（たいとう）こその、引き続いては確（あきら）かにされ、延（ひ）いて遂（つい）には漸（ようや）くにも、今から７百万年前に遡（さかのぼ）るともされる、私たち人類の大元（おおもと）の祖先の、サルの進化の途上（とじょう）にあって、今のチンパンジーと分岐（ぶんき）しては、次第にヒトらしくも独自の進化を遂（と）げ、今日現代にまで至（いた）る、その文字通りにも存亡（そんぼう）を懸（か）けた道程（みちのり）こその、まさに本巻の主題として、殊更（ことさら）にも詳述（しょうじゅつ）されようこととなりましょう。
はたして、兎（と）にも角（かく）にも、何より実証こそに裏付（うらづ）けられ、もはや否（いな）み難（がた）くも確（あき）らかな、その事実にして真実とは、一体どのようなものでありましょうか ・・・？
それこその、いみじくも時代の流れをして、歴史が自ずからにも語り知らせる、他ならぬ神本来の黙示（もくし）、すなわちはこの世・宇宙を統（す）べる理（ことわり）・神理として、是非（ぜひ）ともよくよく、その仔細（しさい）のほどの確かめられたく、本巻を以って審（つまび）らかにも、解き明かされようものに他なりません。
