前 書 き( 1 / 1 )
前 書 き
すでに本書は第一巻の、『生成記』 第一章 『万物の起源』 にて、私たちの太陽系ならびに母なる地球の、その成り立ちこそが、明らかにもされた次第であります。
さては、太陽のいつ形成され、地球がいつ誕生することともなったのか、そうした事実についても、すでにご承知(しょうち)置(お)きのことと思います。
そして、さらに地球において、
( 1 ) その形成の成り立ちと、その当初の、今とは全(まった)く異(こと)なる、火の玉(たま)同然でもあったこと。
( 2 ) それが数百万年と降り続いた雨で、徐々(じょじょ)にも冷えて固(かた)められていったこと。
( 3 ) その後、雨が海を成し、地球の全表が、すっかり緑色の海に覆(おお)い尽くされてしまったこと。
( 4 ) しかし、海底に没(ぼっ)した火山の活動が、改めても活気付(かっきづ)くと、海をも押し退(の)けて、大陸を出現させるまでになったこと。
以上、誕生から20億年ほどの、今から26億年前までをも、こと地球にあっての生命誕生を除(のぞ)いては、すでにも詳述(しょうじゅつ)された次第であります。
さては、地球における生命誕生の、今から40億年前ともされることからして、大陸の出現を待つまでもない、海が出来て間もない頃(ころ)のことでもあったに違いありません。
はたして、その実際のどうでもあったのか?
それこその、まさに本巻の主題(しゅだい)にも他なりません。