MIND ID

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  眩しい夏 後半の太陽の陽光に利き手をかざした。
  プルルルル~×4、雑踏の中 バイブに気付き、遅れて携帯を取った。
  横断歩道を《赤》で立ち止まる。

「ハイッ、ンッ、何ですか、良く聞き取れないから、大きな声でハキハキとお願い致します、ハイッ!?・・・・・・」

「今日は、何を借りたんですか!? 稼いでいる先生、まさか普通のDVD二本にアダルトDVD一本じゃないでしょね~」
  当たっていたので驚いて周りを見た。
「・・・丁寧にお教えしましょう。 私達は、近くには、居ません。 防犯カメラを通して見ています。 《MIND ID先生》 すみませんが貴方は、《神》や《勝ち組》じゃ~、ないんだよ。 《目の上のタンコブ》には、無くなって貰いましょう。 お前は、小さいんだよ。 今、横に居る緑色の人形!?は、最新式原爆!?か、最新式細菌兵器!?です。 サバイバル社会を楽しんで行って下さい、先生、時間がないからさ~・・・」
  実際に等身大の緑色のタイツ姿の物が居た。

  驚いて目を見開いて、少しずつ離れて行った。
  しかし、どう、あがいても助からない予感に立ち止まって叫んだ。
「わワWA~!?・・・・・・」
  驚いた顔は、防犯カメラに撮られて・・・今は、この世から居なく成っていた。

(お前の全ては、俺が貰っておいてやる。 金も女もビジネスもプロジェクトも、そして貴様のビジネスも狭い範囲から国全体に広げてやる。 俺の力で。 そして名前も変えてやる。 個人から国民を《優しさ》で釣って多種多様な進化する犯罪《種類》にしてやる)

「これは、見せしめだ、抵抗する奴等は、全ては、葬る。 《KIND ID》と最終警告をして」

 

  ※特別の存在だと思っている者同士 事件を起こし、時の経過と共に忘れさられて平和に戻っていく。

  急いで下方を向いて早足で歩いていた。
「イッツー、アッア~、ご免なさい」
  左肩が他者とぶつかった。
「アタタタタ~、ゴッ、ご免なさい」
  手持ちのタブレットを見入っていてどこかの人と頭からゴツンッと音を立ててぶつかったような感じでぶつかった。
「すみません×3・・・」
「いいえ、こちらこそ、すみません、イッツ~」
「イッツー、今日は、仏滅かな~」
  頭を軽く振り、変だな~、と感じながら、せかせかと歩いて行った。
  一人の男が、怪しげな顔をして後ろ姿を見送っていた。
  しかし、陰は、三つあった。

  人は、消えて陰の三体は、何かしら話しをしているかのように顔や首を動かしていた。
  やがて話がまとまったのか、頭を当てた男のあとを追って行った。
  歩く度に陰が散っていき、黒い足跡や足音があとを追って行った。

(たかが人間だろ、ふざけるな)
(どちらが上か、じっくりと教えてやらないと)
(三人一緒じゃ~、先行き見えたな~、ザ・ン・コ・ク~)
  足音を消して姿を消して階段を下りて行くタブレット男を発見、前後左右から、肉・体・を・す・り・抜・け・た。

「ウッ・・・イッツー!?・・・」
  足首をひねって出血した、タブレットを落とす、目と耳 同時に切れ、出血し、五感機能を失った、闇の入り口、右手首や左手首、肘や膝を回され、筋を切られた・・・MIND ID・・・聞こえない耳から脳へ伝えられ、暴れだした・・・・・・少し疲れたのか、あきらめたのか、動きが止まる・・・ゆっくりと首を振り、顔を動かすと目が見えた・・・・・・そして見てしまった、十個のモニターの顔を持つ人間と・・・破れた、汚い、十字架の背中から目をこちらに向ける人間と・・・暗い闇の姿の陰だけが目立つ人間が・・・・・・!?

「フフフフッ、お前が必要なんだよ、《謎》が人を引き寄せ、怖がらせる。 まして偶然に現代に《悪魔》を出して見られてしまった。 私達を封じる為に人柱が、お前が必要なんだよ、御免よ、犠牲にして」
  奴等は、立っていたが、儀式は、陰が動いた。

  皮膚を殺傷していく、抵抗する指を腕をすねを切り落としたり、裂傷していく、そして失われてる五感男をビルの中心の壁に導いて行った。
  五臓六腑を攻められ、尚 汚れ始めた、動きがにぶく成っていく、あざやかに抜き取られ、壺に入れられてゆく。

  そして壁にもたれかかった、そして男は、壁の中に消えた、そして男は、空間を飛び、偶然 現世界に悪魔!?が現れた場所に倒れ込んだ。

  人間の記憶が飛ぶ、YouTubeの画像が紛失する、深い闇に落ち、消えていく、都市伝説化していく・・・・・・。
(会社ごと関係者ごと呪い奪ってヤル、フッ、それからランダム!?に) 

  また歪みや問題事が生じて現代に現れる時をずっと待ち続けていた!?・・・・・・。
  それともリスクを多く伴うが簡単に人間に憑かれる方法を選択するか!? 1パーツを頂くか!? 人格を頂くか!?

  1メートル位のシルバーの球状の物体は、立体認識ホログラムの投映を止めた。
  全く感情や温かさを持たない《0》や《1》だけの信号の謎の機械物は、人間界に無音で認識される事なく忍び寄り、幾つもの実験を進行させていく。
  その計画時期が来る時の為に何かを企んで。

 

  2×××年、機械で検知されない、二本足が出たパンドラの四角形の箱の中には、電気信号が入ると三つのゲームが選択でき、全世界の人間を楽しませる物が納入されていた。
  一つは、自らを滅ぼす事が出来た、もう一つは、他人から滅ぼされた、もう一つは、ランダムに選ばれ滅ぼされた。
  脳内に《ファテマのゲームの予言》という超極小ステレスチップの装着が完了され、電気信号が流れる。
  製作者、装着者、使用者不明・・・・・・      c             f                       p

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迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:モナリー・パドラ
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