きっと、いまもあるのだろう。
目には見えない星たちのように、オレの身体の中には、いまでも「行きたい場所」があるはずだ。
36才の夏
富士山に登った。山頂という目標に向かって、ただひたすら歩みを進めている時、オレの全身に、「ありのままの現実」が飛び込んできた。
0
放置されて枯れてしまった観葉植物のように、オレの足下には、オレが枯らしてしまった、たくさんの思いが転がっていた。
アガリヤ マコト
37才
職業 フリーター
最終学歴 高校中退
103 / 125