「言葉は音符にとけ」
去年の初め、彼は死んだ。
20年前の別れ際、彼に伝えた言葉がある。
「もし死んで、俺に何かあったら霊にでもなって俺を助けにきてね」と。
そして彼は、霊体で俺を助けに来た。
死んだ時、彼は光に包まれ「(俺を)助けに行きなさい」と言われたらしい。
こうして書くと、それは神様に言われたのだろうが、俺の名前も言わないのにわかるのかなーと思ったりもしたが、
霊体や霊魂とコンタクトするにつれて、
ああ、それは言葉であって言葉じゃない想いだったのだと思えた。
彼との会話で印象深いのは、
「なかなか演技がうまいな。」的な。
「今いる仲間を大切にしなさい」的な。
時に流れてくる歌の歌詞で伝えてくれる時もある。
時に「あれ、ちょっと曲調が合ってなくない?」というと
「当たり前だろ、即席なの、間に合わせなの。」と言っていた。
話せるならそんなことしなくてもと言われるだろうが、
別記にある情報伝達系に邪魔されて、まともに話せない現状がそうさせていたのも本当だ。
俺から何て送ったかは覚えていないが、
彼が生きている時に最後にもらったメールの言葉がある。
「自分をしっかり持っていればいい。」と。