ルナティックな時

2013年1月( 10 / 27 )

地の果て


 カスバの女という歌がある

 今から58年前に創られたこの歌は

 その後多くの歌い手によって歌い継がれている

 いつの間にかこの歌詩からアルジェリアという異国を覚え

 外人部隊を知り異国情緒は焼き付いて
   憧れもした。
 おとなの男と女の悲恋-最果ての地での悲恋-
   
 恋に恋する年頃はそんな悲恋に焦れた異国の情景

***アルジェリア2013年1月***

 聖戦の名のもと戦は止まぬ憎悪の連鎖

 無法ははびこり恐怖で人を支配する

 果ての無い闘いに何一つ罪なき人々の

 犠牲は聖戦と呼んで殺戮にはしる罪人の

 重い十字架となる時*戦の終わりが来ることを

   *いまのアルジェリア*

2013年1月( 11 / 27 )

冬のエフェメラ


 蜻蛉(かげろう)の

 儚すぎる。。つかの間の命に

  次の命は連鎖され。。。

 儚すぎるその生涯に魅了されるのか

  完全制覇のその一生に圧倒されるのか

 新聞記事にセツブンソウが咲いた写真がのっていた

  短命植物・・・エフェメラルプラント

 ひと時の夢をカゲロウに花に人は酔う

  

2013年1月( 12 / 27 )

プラットホ-ム


 薄情者ね・・時の急流・・
  別れたばかりの愛しいあなた
 楽しい時は僅かばかり
  凍えそうなホ-ムに立って
   列車を待ってるわたし
 
 粉雪舞ってる暗い線路
  遅れている列車の到着
 
 境界線のこちら側
       身を翻したらあなたのもとに
     今一度帰れるかもの甘い未練

  過ぎた想いは置き去りにして・・
   雪すら溶けそうな、熱情を御供に
 やがて列車はやってくる

   

2013年1月( 13 / 27 )

深海


 夜明け前・・・
  最高に暗い空に
 たくさんの星達は瞬いている

 深い海、大海原のような
  静謐な夜空
 お月さまは、ポッカリと
   白く浮かびあがってる

 上弦に近ずいた月は
 漆黒の海原を帆船のように
  漕ぎ出して

 数々の星達はクル-のように
   見守っている・・・

runa
作家:ルナ
ルナティックな時
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