第3章 回想( 11 / 11 )
「ごめん、何度も」
「うん、いいよ。私ももう一度かけそうになっていたから」
「うん。言い忘れたことがあったんだ」
「うん、どんな事?」
「うん、飛行機から見えたメッセージは嘘じゃないから」
「うん、ありがとう。でも見えなかったって言ったでしょ。涙でね。うふふっ」なんて二人で笑い合えた。
「うん、今度はちゃんと見えるメッセージを送るね」
「じゃ、またね」
「うん、また」
「先に切って・・・・・・」
「わかった。お休み・・・・・・」
「ぷーっぷーっ」
今度はなぜか達成感があった、充実した気分を持て余した感じだった。
「よし!」この音と言葉は一生わすれないだろう。この高鳴る胸の鼓動が刻むリズムとありがとうを…