シロからの話で、私はすべてを理解した。なぜだか、シロの言ったことを、すんなりと受け入れることができた。それは、この世界が主のものであって、私たち三人で一人をなしているからなのかもしれない。
ただ、シロへの攻撃は止められずにいた。シロは、必死になっていた。
「主の欲望が爆発しているのか」
私がそうつぶやくと、シロの盾にひびが入った。それは、理性の崩壊であった。
「俺を殺せばきっと主は生きることができなくなる」
シロは私を説得しようとしたのだろうが、私の答えはもう決まっていた。
「主は、人間である前に、動物なのだ。動物ならば、欲望のままに生きることしかできないのだ」
シロの盾が大きな音を立てて割れた。そして、シロの胸を剣で斬り裂いた。シロは最後に鬼のような形相を見せた。
そして、私は狂気のままに膨れ上がった玉を斬りつけた。
(了)