「いいのかね」
私は静かに頷いた。
「本当は少し、怖いです。何の経験もないので。でも、こんなに思っていただけているんだから、勇気を出します」
そういうと私は、白衣のボタンを上から一つずつ外していった。上半身、ブラだけになる。
少しだけ肌寒さを感じたが、それよりも恥ずかしい感情の方が勝っていた。
老人は、ブラに包まれた深い胸の谷間に顔を近づけ、
「おぉ」
と感嘆の声をあげる。
そして、羞恥に消えてしまいたい私の胸元に視線を釘づけたまま、
「ベッドを起こしてくれ」
と静かに言った。
リモコンのボタンを押す。
指示通りの角度にベッドの背を立てると、会長は足を投げ出し、座ったような姿勢になった。
「ここへ来てくれ」
指示されたベッドサイドに向かう。
「若くてきれいな肌だ、美しいよ」
そういうとその老いた指は、ブラのヒモをなぞるように動き出した。かと思うと、胸の谷間からズブリと中に手を差し込んだ。
「あ……」
ブラの中でもぞもぞと動く、年老いた手。
何かに焦ることもなく、これまで弄んできた数々の女を思い出すかのように、ゆっくりと私を気持ちよくさせていく。
「ここは、どうかな?」
「や……」
乳輪の淵を虫が這うようになぞられて、ジワジワと快感が昇ってくる。
私の神経は真ん中にある突起に集中していた。なのに、そこには触れてくれない。
女の下半身はそのもどかしさからか、なぜかゾクゾクと疼き始めた。
「これが、感じているようだね。気持ちいいかい?」
「は、はい……」
静かな官能の波。
老人は一気に、私のブラをお腹の下まで摺り下げた。
「キャッ……」
ぷりんとした乳白色のたわわな乳房が、その人の目の前に露出する。中心にはきれいな桃色に発色した乳首。
「嬉しいよ、ありがとう、山本さん……」
そういうと会長は両手両指を使い、柔らかな私のおっぱいをむにゅむにゅとカタチを変えながら、揉みしだいた。
極度の緊張状態にありながらも、私の息はあがっていく。