卑弥呼の首輪

~ 直人君へ!~

 

卑弥呼の首輪は直人君しか取ることはできません。だから、安心して話せます。心配かけてすみません。きっと大騒ぎになって、警察も必死に捜索したでしょう。本当にごめんなさい。お父さんはいい人です。神に仕える素晴らしい人です。でも、父はある罪を犯しました。それを私は知ってしまいました。このことを警察に言わなければ私も共犯と言うことになります。

 

望東尼のように強い女性になりたいと思っていましたが、私には無理でした。考えた結果、この世から消えることにしました。許してください。直人君と別れるのはとても悲しいです。直人君との思い出が一番の宝物です。どこにいても、直人君のことは決して忘れません。今度生まれ変われたら、結婚してください。大好きな直人君、さようなら。

 

 
春日信彦
作家:春日信彦
卑弥呼の首輪
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