幸福の島 xyzxyz0001/ニート新書

記憶( 4 / 9 )

パパや、ママや、学校の先生や、村長さんたちは、ボクのことを「水泳の天才だ」、「将来はオリンピックで金メダルを獲れるぞ！」って言ってくれました。

だからボクは明日、「幸福の島」へ行くことにしました。

「ワーミ。「幸福の島」へはな、船に乗ったらたどり着けないんだぞ」

「どうして？」

「パパにはよくわからないけど、昔から、そう言い伝えられているんだよ」

「だれかためしたの？」

「ああ、いままで何人もの人たちが、船で島を目指したんだけど、誰もたどり着くことが出来なかったんだ」