幸福の島 xyzxyz0001/ニート新書

終幕( 9 / 12 )

『リョウ兄ちゃん、いつもありがとう』

その時、ハトのリョウの頭に、「あたたかい薬草」を持ってくるのを待っている、ネコのポピのことが浮かんできました。

『リョウ兄ちゃん、この間は、おいしいケーキを持ってきてくれてありがとう』

『へっへっへっ（照）気にするなよ。また今度、バシンの街に行った時に、ケーキを持ってきてやるよ！』

『本当に？』

『ああ、本当だ』

『やった～。楽しみだな』

『フフフ（笑）ポピ、その代わり、お前は絶対に病気を治せよな！』

『うん』

『ポピの病気が治ったら、俺が「ケーキのデパート」まで連れて行ってやるからよ！』

『やった～！』

「・・・ポピ。（ポピに来年は無い・・・。サンタ、世界で一番より、もっと速く飛んで帰ってくるから、それまで待っててくれよ！）」

ビュ、ビュ、ビュ、ビュ、ビューン！！！

ハトのリョウは「幸福の島」へと向かって、物凄い速さで飛んでいきました。