ラスボスの思想(39)

 では、貧困は、なぜ生まれるのでしょうか?一生懸命働いていないからだと言われる方もいらっしゃるでしょう。でも、貧困国家においては、一生懸命働きたくても働く職場がないというのが現状です。貧困は、本人にも何らかの責任はあるかもしれませんが、多くの場合、本人の責任ではないのです。真の責任は、国家にあるのです。例えば、年金を受給している老人を考えてみましょう。年金で十分な生活ができる老人は、働かなくとも生活できますが、現在の日本では、多くの老人は働かなくては生活できません。しかし、彼らが働ける職場には限りがあります。また、新社会人の場合も同様なことが言えるのです。

 

 今、アメリカでは信じられないほど多くの失業者います。さらに、大都市には、数十万のホームレスが路上生活をしています。この現状は、本人たちに責任があるのでしょうか?彼らのほとんどは、路上生活などしたくはないはずです。一生懸命働きたいのです。しかしながら、働くことができる職場がないのです。職場がないのは、国家の責任なのです。国家が、国民から職場を奪うような政策をやっているからなのです。

 

 貧困は、家族の崩壊を招き、殺人犯罪や麻薬犯罪を増加させていきます。そして、国家間の戦争を引き起こします。今の日本も貧困国家に突き進んでいます。このまま貧困が進めば、道徳心も伝統文化も崩壊し、犯罪国家になるでしょう。我々国民は、今、何をすべきなのでしょうか?それは、現状の政治に目を向け、今までの政治認識を改めることです。このことに気づいてる政党に参政党がありますが、ほとんどの国民は政治の未来について考えることができません。

 ほとんどの日本国民は、戦後の政治認識ができません。これは、当然なのです。昭和、平成、令和と一貫して、日本における政治をやってきたは、勝戦国なのです。いまだに、日本は勝戦国に統治され続けているのです。確かに、戦後、日本は、奇跡的な経済復興を果たし、日本国憲法のもと戦争をしない平和な国であり続けました。しかしながら、日本国の平和は、勝戦国に与えられたものでしかありません。

 

 これからの日本人は、政府に与えられた情報で動くのではなく、自ら考え、未来の政治を考察し、国民のための日本国を創設していく心構えを持たなければなりません。また、国民一人一人が、平和憲法に感謝し、それを維持していかなければなりません。国家の平和は、与えられるものではないのです。国民が確立していかなければ、いずれ平和から戦争へと転落していきます。すでに日本を守ってきた政党政治は崩壊し始めています。さらに、今まさに、基本的人権を保障する条文が削除される憲法改正がなされようとしています。

 

 憲法が改悪されたならば、日本国民のための政府は消滅し、日本国民は植民地奴隷の処遇を受けることとなるでしょう。そうなれば、日本文化や日本語が失われるだけでなく、日本民族を根絶やしにするために、女子には不妊薬が投与され、政府転覆をはかる革命を阻止するために、徴兵制が施行され、男子は戦地で犬死することとなるでしょう。私たちは、日本の未来を見つめなければなりません。日本の未来は、日本国民一人一人が作り出すものです。早速、自分ができる政治を始めましょう。

 

      一休川柳

 

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春日信彦
作家:春日信彦
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