ぱるす通信〜こころのくすり箱〜第31号

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50歳からの 出会い・ 転職・ 生きがい( 1 / 1 )

「起業に大切なのは夢」を指導 有限会社スペースエイド 小池やよい(56歳)

 生まれも育ちも北千住、ちゃきちゃきの下町っ子です。44歳のときに地元で企業家支援を目的に独立、開業しました。

 働き始めたのは、2人の子どもにも恵まれ、専業主婦だった36歳で銀行へパートに出たのがきっかけでした。「○○ちゃんのお母さん」ではない、「小池さん」と呼ばれることに新鮮な喜びを覚えた一方で、正社員とパートという立場の違いに釈然としないものを感じ、1年半で足立区の第三セクターに正社員として転職しました。

 第三セクターの募集には1名枠に100名以上が応募して90名が面接に臨み、5人が最終面接に残るという激戦でした。今考えても「何で私が?」というくらいの成り行きで、正社員採用。このおしゃべりな性格が「吉」と出たのでしょうか。

 当時、母の具合が悪く、夫は「家にいてくれ」と言っていました。一次面接に受かったと報告したときにも「やめてくれ」と言われましたが、100名以上の応募にたったひとりの採用が決まったことで、あきらめてもらったのです。

 それから5年にわたって勤め、起業家支援事業、工業振興を任されました。各種のセミナーを開催する中で、受講者の多くが求めている小規模事業者に対する支援がないことを知り、起業家育成・支援コンサルタントとして歩み始めました。

 「創業支援セミナー」などの講師を務め、市区町村が開催するセミナーやイベントを委託されて6年間はがむしゃらに働きました。

 そして、50歳のときに頼まれるようにしてNPОも設立しました。

 現在は、36歳で発症したリウマチがNPО設立に前後して悪化、介護なしでは暮らすことができない車椅子の生活です。自由に動けなくなってみると、自分ができることをやっていくことだ、そう考えれば一生働いていける、と思うようになりました。

 これからの企業家支援は5年先、10年先にどうしていたいか、どう生きていきたいかを描く「夢地図」の指導を含め進めていきたいと思っています。自分に対して正直に、何をしたいか、どうしていきたいかを考え、自分で決めることが大切だと考えるからです。


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