美人妻調教 第1巻 夫に調教される若妻

美人妻調教 第1巻( 5 / 9 )

美人妻調教 第1巻

目次


まえがき


第一章 清楚な人妻が犯した過ち


第二章 隣人に見られた恥ずかしい秘密


第三章 豹変する隣人に怯える美人妻

美人妻調教 第1巻( 6 / 9 )

美人妻調教 第1巻

■第一章 清楚な人妻が犯した過ち


 平日の夜十時過ぎ、仕事から帰って来た理香子は、玄関に入るなり身に纏っていたカッチリしたスーツを脱ぎ始めた。そして、下着まで脱ぎ捨て素っ裸になると、疲れ切った様子で誰もいない真っ暗なリビングへと向かい、明かりを付けた後、暫しソファに横たわり寛いだ。

 それは理香子が一日の中で唯一安らぐ事のできる束の間のひと時であった。何も考えることなく、誰の目も気にすることなく、丸裸のまま部屋の中に一人佇む、そうすると縛られた心がほんの僅か解放される気がして、理香子はボッーと部屋の一点を見つめていた。

 大野理香子は二十九歳の人妻だった。端麗な容姿と抜群のスタイルの良さから大学生時代に有名雑誌の読者モデルを始め、都内にある有名大学を卒業してからは一度一般企業に就職したが、一年足らずで退職して、それからは小さな事務所に所属し、イベントの司会業や読者モデルの仕事をして働いていた。

総合病院に勤める内科医で十三歳年上の夫の章とは、四年ほど前に医療関係のイベントで知り合い、章の熱烈なアプローチによって交際が始まり、三年前に結婚したのだった。勤務医の章は仕事に忙殺され、そのためこの一、二年は夫婦で会話したり、顔を合わせる股間も少なくなり、まだ子供のいない二人の夫婦関係はすっかり冷えきっていた。

そんな夫婦関係の倦怠期を過ごす中、今から一年程前に理香子の人生に事件とも呼べる運命的な出会いがあった。その相手は、とある会社のパーティーで理香子が司会を務めた際に知り合った武田勇三という男性だった。武田は理香子の三歳年上の会社員で幼い娘もいる既婚者であったが、理香子と武田は出逢った瞬間から互いに恋に堕ちてしまい、人知れず許されぬ関係を続けていた。

厳格な家庭に生まれ育ち、幼稚園から大学までずっと女子校に通い、男性経験も少なく、どちらかと言えば恋愛には消極的だった理香子が、まさか結婚して人妻になってから不倫をするなど、理香子自身まったく思ってもいなかった。

私は人としていけない事をしているのかも知れない・・・。そう頭の中では分かっていても、胸の奥からどうしようもなく湧き上がる武田に対する恋愛感情は抑える事ができなかった。そして、武田と会う回数が増えるにつれてますますその思いは強くなり、次第に夫に対する罪悪感も、人としての背徳感も薄れていき、人生で初めて味わう幸福感を満喫していたのだった。


しかし、そんな理香子の幸せな秘密の生活はある日突然音を立てて崩れていくことになった。何者かが理香子と武田の密会現場を撮影した写真や動画を、匿名で夫の章の職場のパソコンにメールで送りつけてきたのだ。それを見た夫の章は激昂し、人一倍プライドが高く支配欲の強い彼は、理香子を責め立てた。

自らの過ちを夫に知られてしまった理香子は、その罪を素直に認め、夫を裏切った事を謝ると同時に、その代償として理香子は章に対し離婚を申し出た。しかし、章はそれを頑なに拒み続け、膠着した夫婦関係が数カ月程続いた後に、突然、夫の章は思いがけない提案を理香子にしたのだった。

武田との不倫を黙認する代わりに、これからの人生において自分のどんな命令にでも従う奴隷になりなさいというのが、章が理香子に下した提案だったのだ。

夫のあまりに衝撃的な提案に最初は戸惑う理香子であったが、武田と過ごした濃密な時間の記憶が心と体から離れない理香子は、武田とこれからも二人の許されぬ関係を続けていくために、夫と屈辱の奴隷契約を結ぶ道を選んだのだった。

そうして、夫の章は年の離れた美人妻の精神を支配するべく、次々と屈辱の命令を与えるようになり・・・。


理香子は家の中では下着一枚身につける事を許されず、常に素っ裸で生活しなければいけなくなり、さらに持っていた衣服や下着を全て処分されてしまい、外出する際にも章に与えられた僅かな衣服や下着しか身につける事ができなくなった。

そのため、それまで穿いた事もない股下ギリギリの超ミニスカート姿で仕事場に向かい、その奥にはレース生地の面積の小さいTバックの紐パンを付けて、いつも羞恥に怯える生活を強いられた。

そしてそれこそが、夫、章の真の目的であり、年の離れた美人妻の奥に眠るMの本能を目覚めさせ、その精神を完全に支配しようという企みであったのだ。そんな夫の秘めたる狂気など知らない理香子は、その思惑通りに羞恥に塗れる日々を送り、次第に被虐願望を芽生えさせ、辱めを受ける事に快感さえ覚えるようになっていった。

やがて、理香子のそうした変化は、不倫相手の武田も気付く事になり、妖しく艶めいていく理香子の姿に胸の奥から溢れ出る淫らな欲望を滾らせた武田は、夫の章と同じく理香子に羞恥の命令を与え、その心と体を弄ぶようになるのだった。

愛する男、武田と、逃れられない男、章の両方から調教される事になってしまった理香子は、羞恥に悶えながらも確かな愛を求め、恥ずかしいほど体を震わせる内に、自分でも知らなかったMの本能を開花させていった。


理香子は、リビングのソファで束の間の安らぎを噛みしめると、玄関で脱ぎ捨てた衣服を片付け、そのままシャワーを浴びる事にした。仕事の忙しい夫は今夜も帰りが深夜になるはずだったが、理香子は夫の帰りを素っ裸で待っていなければならなかった。そして、疲れて帰宅した夫の前で、卑猥な裸踊りを演じて見せなければならないのだった。

それは、あの時夫と交わした奴隷契約の一つであり、毎日の日課であった。ソファに座りビールを飲む夫の目の前で、ガニ股に開いた腰を前後左右に振り乱し、引きつった笑顔を浮かべながら乳房を揺らす踊りは、妻としてだけでなく、女性としての尊厳さえ失ってしまうようで、最初の頃は耐え切れず思わず泣き出してしまう事もあったが、今では心が麻痺してしまったのか、その屈辱にも耐えられるようになり、プロのストリッパーのように卑猥な裸踊りを演じる事ができるまでになっていた。

お風呂から出た理香子が部屋の中で一人、夫の帰りを待っていると、深夜二時過ぎ、玄関の開く音が聞こえ、章が疲れた様子で帰宅した。

「おかえりなさい」

理香子は素っ裸のままリビングの床に座り、土下座の格好で挨拶をした。勿論、それも章の命令によるもので、章は妻の全裸土下座を満足そうに眺めながら、「ただいま」と返した。夫は毎晩、仕事場で夕食を済ませてくるため、平日に理香子が夫の夕食を作る事はなかったが、代わりに、夫がお風呂に入っている間に、理香子はリビングに置いてあるステレオの準備をして、卑猥な裸踊りショーに備えなければいけなかった。

 毎晩、夫の目の前で演じる裸踊りはおよそ十分にも及ぶショーであった。夫は笑う事も怒る事もなく、いつも無表情で理香子の卑猥な裸踊りをビールを飲みながら眺めた。踊っている最中にたまにそんな夫と目が合うと、理香子は自分があまりに惨めに思えてやるせない気持ちになった。何の感情も表さないで見つめる夫、この人は一体私の事をどう思っているのか、お願いだから、そんな目で私を見ないで・・・なにか感情を表して・・・。いっそ蔑みの眼差しでも向けられる方がまだ救われるような気がした。ただ、無表情で見つめられていると、卑猥な裸踊りをしている自分の存在さえまるで気付かれていないように思え、自分が毎晩何のためにこんなはしたない真似をしているのかさえ分からなくなった。

 十分程の裸踊りショーが終わると、夫は黙って寝室へと向かい、歳の離れた美人妻の若い体を求める事もなく先に眠りについた。一体私の存在って何なの・・・。理香子は毎晩虚しい気持ちに苛まれながら、裸踊りで疲れ切った体で寝室へ向かい、夫の隣のベッドで静かに眠りについた。


 朝が訪れると、南側の窓から眩しい光が差し込むリビングの食卓テーブルに理香子は朝食を並べていた。それはどこの家庭でも見られる朝の風景であったが、理香子の姿は裸にエプロンを付けた恰好で、横からは乳房の形がはっきり見え、後ろ側は形良いお城が丸出しとなって、なんともセクシーな非日常感を演出していた。

 理香子はちょうど一時間ほど前に起きて、この恰好のまま部屋を出てマンションの外までゴミ出しに行っていたのだ。もしも誰かに見つかれば、場合によっては通報され捕まりかねないその常軌を逸した行為もまた、夫の章による命令に他ならなかった。

 こうして貞淑だった美人妻は、一つの過ちをきっかけにその人生の歯車を狂わされ、夫に調教される奴隷妻として羞恥に塗れた日々を過ごしていた。こんな生活がこれからずっと続くのかと想像するだけで、理香子はどうしようもない気持ちになったが、愛する男、武田との禁断の関係を夫に受け入れてもらえただけでも有難いと思い、それ以上のものを自分のような不貞な妻が望むなど許されるわけがないと自分に言い聞かせるのだった。

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■第二章 隣人に見られた恥ずかしい秘密


 夫が起きてくると、理香子はエプロンを外して素っ裸になり、夫と食卓を囲んで朝食を共にした。服を着ない生活を始めた最初の頃は、朝から自分だけ素っ裸でいる事がとても恥ずかしく感じられたが、時が経つにつれてだんだん当たり前の事のように思えてきて、奴隷妻としての自分を自覚し始めていたのだった。

「いってらっしゃいませ」

毎朝、理香子は玄関で全裸土下座をしながら出勤する夫に挨拶をして、奴隷妻としての朝の務めを果たした。


 玄関で夫を見送り、部屋に一人になった理香子は、もう別に裸でいる必要もないように思えたが、神経質な夫は各部屋に監視用のカメラを設置し、カメラの映像を自分のスマホで不定期にチェックしていたため、理香子は勝手に服や下着を身につける事はできなかった。

 そして、ベランダに出て洗濯物を干す時も、夫の仕掛けた監視カメラに見られているため、外の様子を気にしながら素っ裸でベランダに出て、なるべく外から見えないように屈んで洗濯物を干すしかなかった。こんな姿をもし外を歩いている人に見られてしまったらと思うと、洗濯物を干したり取り込んだりする作業は、理香子にとってゴミ出しと同じくらい緊張感を強いられた。

 ただ、理香子が部屋にいる時にそれ以上に緊張感を強いられ、激しい羞恥に襲われる出来事があった。それは、玄関のチャイムが鳴り誰かが訪れた時だった。そういった時は、玄関にも監視カメラが設置されていたため、常に家の中では裸でいるよう義務付けられている理香子は、両手で胸と股間を隠した恰好で玄関の扉を開けなければならなかった

普段、部屋に訪れるのは宅配業者で、初めてやって来た宅配業者の男性は、玄関から現れた素っ裸の美女に驚き、その体を暫くボッーと見つめた後、慌てて荷物を渡して帰っていたが、何度も荷物を持って訪れるようになると、だんだん宅配業者の男性も慣れて来るのか、露骨な視線を理香子の剥き出しの体の隅々にまで向け、厭らしい笑みを浮かべるようになっていた。

そんな時、理香子は恥ずかしくて顔を真っ赤に染め上げ、必死に体を隠そうとするのだが、印鑑を押したりサインを書いたり荷物を受け取る時には、片手または場合によっては両手を体から離さなければならず、その際に胸や股間、お尻が宅配業者の男性の前で丸出しになってしまうのは避けられなかった。

理香子の部屋を訪れる宅配業者の男性は数人いて、五十代くらいの男性はすっかり理香子の住んでいる部屋と名前を覚えたのか、玄関のチャイムが鳴り、理香子が部屋の中からインターホンのモニター画面を覗いた時にはすでに厭らしい笑みを浮かべ、恐る恐る玄関の扉を開けると開口一番に「今日も奥さんの綺麗な裸を見られて嬉しいよ」と馴れ馴れしく声を掛けてくるのだった。

また、三十代くらいの宅配業者の男性は、最初の頃は照れた様子で、なるべく理香子の裸を見ないようにしていたが、こちらもだんだん慣れて来たのか、理香子が玄関の扉を開けた瞬間から、ほとんど理香子の体ばかりを見つめ、隅々まで鑑賞するようになっていたのだ。

あぁん、恥ずかしい・・・。理香子は宅配業者の男達を玄関に迎える度に羞恥に悶え、名も知らぬ男達に至近距離から裸を見られる度に秘部を濡らした。そして、あろうことか玄関のチャイムが部屋に鳴り響くだけで、条件反射のように下半身が勝手に疼きだすまでになっていた。

それは、夫の章が意図した通りに理香子が身も心も奴隷化している事の表れであった。名も知らぬ男達に至近距離から自らの裸を鑑賞され、体が勝手に疼いてしまう。理香子はそんな自分に戸惑いながらも、宅配業者の男達が帰った後、一人きりの部屋で疼く体を自分の手で慰めた。

いつも部屋の中では丸裸で生活するようにという夫の命令は、こうして理香子の中に新たな性癖を開花させようとしていた。ただ、玄関のチャイムが鳴る時は、いつも宅配業者の男達ばかりとは限らず、たまに、同じマンションに住むご近所の主婦が訪ねてやって来る事もあったのだ。


全裸生活を始めてまもない頃に、隣の部屋に住む菅原優子という四十代の主婦が、旅行のお土産を持ってやって来た事があった。理香子はインターホンのモニターに映る彼女の姿を見て戸惑った。

こんな恰好で彼女の前に出て行かなきゃいけないなんて・・・。理香子はこのマンションに引っ越してきた当初から、隣の部屋に住む菅原とは親しくさせてもらっていて、気さくな性格の菅原は、年下で美人な理香子の事を何かと気にかけてくれていた。そして、理香子も菅原の事を慕い、マンションの生活などで何か困った事があれば良く菅原に相談に行ったりしていたのだ。

そんな本当の姉妹かのような付き合いをしている隣人の前に、家の中とはいえ丸裸で出て行かなければいけない時の理香子の羞恥は尋常なものではなかった。

理香子が恥ずかしさのあまり、部屋の中で立ち尽くしていると、何度も玄関のチャイムが鳴り響き、心配した菅原が玄関の扉をドンドンと叩きながら「理香子ちゃん、どうしたの?大丈夫?」と大きな声で呼び掛けてきて、理香子は仕方なく脚をガクガク震わせながら玄関の前まで辿り着くと、ゆっくりと玄関の扉を開けたのだった。

「キャッ、理香子ちゃんどうしたの?もしかしてお風呂に入っている所だった?」

菅原は、扉の向こうから丸裸で現れた理香子にビックリした様子で、見てはいけないものを見てしまったように慌てたが、初めて見る理香子の想像以上に美しく、そして卑猥な体つきにすぐに魅了されてしまったのか、玄関の中へ強引に入って来ると、理香子の裸をまじまじと眺めたのだった。

「あぁっ、そんなに見ないで下さい・・・」

理香子は、乳房や下腹部に向けられる菅原の露骨な視線から体を隠したかったが、玄関に設置された監視カメラに捉えられているせいで、両手で体を隠す事ができず、形良い豊満な乳房も下腹部の黒い茂みも、菅原に晒し続けた。

 夫の章は、理香子に部屋で全裸生活を命じただけでなく、ご近所さんが訪れた際には体を手で隠す事さえ許していなかったのだ。そして、夫が忙しい仕事の合間にスマホで家の中に設置した監視カメラの録画映像をくまなくチェックしている事を知っていた理香子は、奴隷妻の立場として、その命令を忠実に守り抜くしかなかった。

「理香子ちゃん、アナタ凄い体してたのね。服の上からだと全然気付かなかったわ」

菅原は、丸裸の理香子が一向に体を隠そうとしない事から、理香子はもしかしたら露出狂かも知れないという疑念を抱き始めていた。

「ねぇ、お尻も良く見せて」

菅原はもういつもの優しいお姉さんの顔ではなく、ただのスケベなおばさんの顔になって若い美人妻の体を見つめ、理香子に後ろを振り向くようお願いした。

「うわぁ、大きなお尻ねぇ!なんだか近くで見ると思わず触りたくなっちゃう」

菅原は感嘆の声を上げると、いきなり理香子の生尻を両手で撫でまわした。

「あぁん、優子さん止めて下さい」

理香子は、姉のように慕う隣人の女性に剥き出しのお尻を撫でられる羞恥にショックを覚えながら、玄関の狭い空間の中で体を捩じらせ悶えた。

「それじゃあ、今度はオッパイを触らせてもらおうかな」

菅原は、目の前で恥ずかしそうに悶える理香子の姿に加虐心を焚きつけられたのか、理香子に再び正面を向かせると、その形良い豊満な乳房に手を伸ばし、その感触を確かめるように揉みしだいた。

「あぁぁん、優子さん本当にもう止めて下さい・・・あぁぁん」

理香子は同性に剥き出しの乳房を弄られるのも恥ずかしかったが、何よりも姉のように慕っていた菅原の豹変した姿に心が追い付いていかなかった。

 どうしてこんなことするの・・・。目の前で欲情を剥き出しにして自らの乳房を触る菅原の姿に、理香子は彼女の本性を垣間見た気がしていた。

「理香子ちゃんて、本当にエッチな体してるのね」

菅原はそう言うと、今度は乳房を弄っていた手をそのまま下におろし、理香子の引き締まった腹部を触り、さらにその下の黒い茂みを撫で始めたのだった。

「優子さん、そこは触らないでください」

理香子は腰を引き、必死に逃れようとしたが、監視カメラで夫に見られていると思うと、手で隠す事も遮る事もできず、恥毛を好き放題に引っ張る菅原の行為にただ耐えるしかなかった。

 そうしてこの時、理香子と菅原の隣人関係は、それまでの姉妹のように慕い合う関係から、淫靡な想いの絡んだ主従関係へとゆっくり変容していく事になるのだった。それは、理香子が夫の章だけでなく、隣人の菅原にまで調教される生活の始まりをも意味していた。

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美人妻調教 第1巻

■第三章 豹変する隣人に怯える美人妻


 理香子が部屋の中ではいつも全裸で生活をしている事を知った隣人の菅原は、それから頻繁に理香子の部屋を訪れるようになり、その若く美しい体を理由を付けては弄ぶようになった。

 夫の章がほとんどの部屋に仕掛けた監視カメラのせいで、理香子はそうした菅原の行為に対してまともに抵抗することもできず、剥き出しの体を晒したまま、好き放題に触られるしかなかった。

「理香子ちゃん、どうしていつも部屋の中でスッポンポンでいるの?」

菅原に真顔でそう尋ねられた時に理香子は、夫と結んだ奴隷契約のせいだとはとても言えず、「その方が気持ちが良いので・・・」と恥ずかしそうに誤魔化すしかなかった。

 そして、菅原はもう理香子にとって以前のような何でも相談できる優しいお姉さん的な存在ではなくなり、自らの体を貪るスケベなおばさんでしかなくなっていった。

 そんなある平日の午後、たまたま仕事が休みだった理香子が、スーパーの買い物帰りにマンションのエントランスで菅原とばったり出くわして立ち話になった時があった。理香子は早く部屋に戻りたかったのだが、菅原が一方的に喋り続けて、理香子は買い物袋を持ったまま菅原の立ち話に付き合う事になった。

するとそこへ、同じマンションに住む四十代、五十代の主婦達が通り過ぎ、マンションの中で交友関係の広い菅原は彼女達を呼び止め、立ち話の輪に引き込んだのだ。そうして立ち話が盛り上がる中、その中心にいた菅原がおもいがけない提案をしたのだった。

「そうだぁ!今度、理香子ちゃんの家に皆で集まってランチ会しない?」

 日頃、同じマンションに住んでいても、それほどご近所同士の付き合いも少ない事から、互いの親睦を深めたいねという話の流れから出た菅原の発言で、一緒にいた四十代、五十代の主婦達はすぐに賛同した。そして、肝心の理香子は、顔では作り笑いを浮かべていたが、正直、その提案に困惑していた。

 なぜなら、どんな時でも家の中では全裸でいる事を夫から義務付けられ、家の至る所に設置されたカメラで監視されている理香子は、自分の家でランチ会が開かれでもしたら、ご近所さん達がいる中に一人だけ裸で食事をしたり、話をしたりしなければいけない事になるのだ。

ご近所さんの中で理香子が全裸生活をしているのを知っているのは菅原だけなので、何も知らない他のご近所さん達が部屋にやって来て、全裸姿を見られたらと思うと、理香子はとても生きた心地がしなかった。

 そして、それこそが菅原の狙いであり、ランチ会を他の誰かの家でなく、理香子の家で開こうとした真の目的であったのだ。そのため、理香子が自分の部屋は散らかっているので誰か他の方の家で開きませんかと何度申し出ても、菅原によってあっさりと却下され、あっという間にランチ会の日時まで決められてしまったのだった。


 数日後のお昼、理香子は部屋の中でソワソワしながらその時が訪れるのを待っていた。綺麗に掃除された部屋の中は、お客さんが来ても恥ずかしくない程に準備がしっかり整えられていたが、肝心の理香子自身は服も下着も身に付けていない完全な丸裸であった。理香子は、ランチ会が決まってからすぐに夫にその事を伝え、我が家にご近所さん達が集まってランチ会をしている時だけは、どうか服を着させて下さいと何度も何度も頼み込んだのだが、夫はそれを頑なに認めず、部屋に設置したカメラでしっかりと監視しているからランチ会の時も絶対に素っ裸でいるようにと厳命し、さらにどんな事があっても体を手で隠すようなマネもしてはいけないと厳しく注意したのだった。

 そうして逃げ場を完全に失ってしまった理香子は、同じマンションに住む顔見知りのご近所さん達に自分の家の中とはいえ恥ずかしいありのままの姿を見せる覚悟を決めるしかなかった。

 あぁん、こんな事になるなんて・・・。理香子は部屋の中で素っ裸の体をモジモジさせながら迫りくる羞恥に喘いだ。すべては隣人の菅原が今日のランチ会を仕組んだ事が原因なわけで、あんなにも慕っていた彼女が、自分をとことん辱めようとする事に理香子は大きな失望感を抱いていた。一体、優子さんはランチ会で私に何をするつもりなのかしら・・・。菅原が何かとんでもない厭らしい企みでも考えているように思え、理香子はどうしようもなく不安に駆られた。

 するとその時、部屋の中の静寂を切り裂くように玄関のチャイムが鳴り響いたのだった。慌ててインターホンのモニターを覗き込むと、そこには満面の笑みを浮かべた菅原が映っていた。

「お待ちください」

理香子は素っ裸のまま玄関に向かい、扉を開けると、菅原は家で手作りしてきた料理の入った容器と一本のワインボトルを抱えて立っていた。

「こんにちは」

菅原は厭らしい笑みを浮かべながら理香子の裸を上から下まで舐め回すように見つめた後、部屋の中に入ってきた。

「まだ誰も来ていないのね」

菅原は自分と理香子以外にはまだ部屋の中に誰もいないのを確認すると、恥ずかしそうに体を震わせている理香子に向かって優しく声を掛けた。

「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。最初はみんな驚くかも知れないけど、家の中なんだから裸でいたって別に問題なんてないし、それにすぐにみんな慣れるわよ」

菅原の慰めの言葉は、今の理香子にとっては全く響くことなく、むしろこんな目に遭わせた菅原の事を理香子は心から恨んだ。

「あぁ、それから今日のランチ会だけど、あれから他のご近所さん達にも声を掛けて、私達以外に全部で六人が来る事になったからよろしくね」

あっけらかんと話す菅原の思いがけない言葉に、体を震わせていた理香子は一瞬背筋を凍りつかせた。

 元々、今日のランチ会はこないだマンションのエントランスで立ち話をした四人で集まる予定だった。だから、理香子はすでに全裸生活を知られてしまっている菅原以外の二人のご近所さん達に今日初めて裸を見られてしまう恥ずかしさに怯えていたのだった。それが二人ではなく、これから六人ものご近所さん達がこの部屋にやって来て、自分の裸を見られてしまうと知り、一気に羞恥心は高まった。

 しかも、理香子にはご近所さんの誰がこれからやって家にやって来るのかも知らされておらず、もう泣き出したい気持ちで一杯だった。マンションの中で顔見知りのご近所さんは多かったが、皆、理香子よりも年上の主婦達ばかりだったので、理香子はそれほどご近所付き合いはなかった。だからきっと、これから部屋に訪れるご近所さん達の多くは、廊下や入口で会った時に挨拶する程度の人ばかりで、そんな人達に自分が家の中で全裸生活をしている事を知られてしまったら、どんなふうに思われてしまうんだろうと理香子は酷く焦った。

 そうして、想定外の事態に理香子が慌てふためいていると、玄関のチャイムがいきなり鳴り響いたのだ。インターホンのモニターには数人のご近所さん達の姿が映り、ついに恐れていた時がやって来たのを理香子は思い知らされた。

「さぁ早く扉を開けてあげたら」

菅原はほくそ笑みながら、羞恥に震える理香子に言って聞かせた。

「は、はい・・・」

理香子は、自分とは対照的にすっかりリラックスした様子の菅原を恨めしそうに見つめた後、ゆっくりと玄関へ向かった。

 奴隷契約を結んでいる夫の章からの命令で、ご近所さんがやって来た際には両手で体を隠す事が許されていなかった理香子は、形良い豊満な乳房も下腹部の黒い茂みも丸出しにしたまま、扉を開けてご近所さんを迎え入れるしかなかった。

 玄関の扉の前までやって来た理香子は、高鳴る鼓動を少しでも鎮めるために、そこで一度大きく深呼吸をした。同性とはいえ、自分の裸を見られるのはやはり羞恥極まりない事で、しかも相手が同じマンションに住むご近所さん達である以上、これからも関わっていかなければいけないわけで、そう考えると羞恥心はさらに高まった。

 羞恥に怯える理香子が玄関の扉の前でいつまでも立ち尽くしていると、再び玄関のチャイムが鳴り響き、続いて外から扉をノックする音が聞こえた。

「は、はい・・・」

思わず扉のすぐ外にいるご近所さん達に向かって声を出してしまった理香子は、もう完全に逃げ場を失い、ノブに手を掛けるとゆっくり扉を開いていった。

「キャッー」

扉が開かれると、理香子の姿を目撃したご近所さん達の間から一斉に悲鳴が響いた。

「あぁん、こ、こんな恰好でごめんなさい・・・ど、どうぞ中へ入って下さい」

理香子は羞恥に声を震わせながら、乳房も恥毛も剥き出しにしたまま、驚いた表情のご近所さん達に向かって呼び掛けた。

 マンションの中で噂の美人妻のおもいがけない姿での登場に、近所の主婦達は戸惑いながらも、互いに顔を見合わせると意味深な笑みを浮かべ、興奮した様子で若い美人妻の暮らす部屋の奥へ侵入していくのだった。


第二巻へつづく

K.E
作家:海老沢 薫
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