招福アドバイス集
コロナ危機編 3
今般のコロナ危機を、唯やみくもに怖がるばかりでは、この経験を将来の招福に活かせません。
とかく人は、愚かにして至らないものなのです。
ですから、何事に付け、ついつい失敗や過(あやま)ちを犯しては、その犠牲を払わずに済まされません。
それが証拠に、歴史を顧(かえり)みれば、それこそそんな実例にして、まさに好例ばかりではありませんか!?
『 禍(わざわい)は忘れたころにやって来る 』
ともされるように、私たちは、
『 喉元過ぎれば熱さを忘れる 』
の戒(いまし)めどおりにも、ついつい我儘(わがまま)身勝手にも、遊惰(ゆうだ)の放恣(ほうし)に流されては、気ままな享楽(きょうらく)に耽(ふけ)りがちなものなのです。
さては、定(き)まって、そんな 『 俄(にわ)かユーフォリア(多幸感)』 を嘲笑(あざわら)い、あたかも冷や水を浴びせては醒(さ)ますかに、不意にして唐突(とうとつ)にも、不幸や禍が襲(おそ)い来るかにも思い遣(や)られてなりません。
想えば、ヒトの進化も、文化・文明、宗教・科学の進歩発展も、そうした度重なる不幸や禍を、その都度(つど)試練のさながらにも耐え忍び、どうにか乗り越えては、克服もして来られればこそ、今日現在にあるにも他ならないに違いないのですから。