株で成功するテクとコツ 18
見掛けに秘められた思惑を読む
前編では、分足チャートの有用性を解説しました。
月足・週足・日足では、すでに過去の足取りでしかなく、必ずしも先が見通せないからです。
となれば、情報量に分析力、はたまた相場の流れの主導力に優る、機関投資家・ファンド相手に、わたしたち個人投資家が、いくら束になって掛かったところで、所詮は好いカモにされるばかりです。
しかし、リアルタイムに近接する分足なら、一寸先は闇のさながらに、必ずしも明確には先の見通せなくとも、仄明(ほのあ)かりほどには、どうにか足元に気を付けられるものなのです。
なぜなら、ティック毎の歩み値と出来高、その度ごとの気配板の変化、との見比べから、逐次株価の動向が知れるのですから。
少なくともその条件下においては、たとえわたしたち個人投資家とは言え、機関・ファンドに然(さ)して引けを取らないで済むのですから。
これも偏に、ネット取引あればこその恩恵で、それ無くしては大きく水を空けられていた、機関・ファンドと個人との間の投資環境の格差を、ほぼ解消させる程度までに平準化し、いわゆる投資のポピュリズム(大衆化)を、今日あるまでにも、どうにか実現させ得たのでした。
果たして、投資環境や条件がほぼ遜色のなく平準化もされ、整えられもしたとなれば、いわば同レベルの利器を以って戦うも同然なのですから、当然のこと勝敗を分ける決め手は、差し詰め互いの戦略次第とされましょう。
とは言え、これもまた前編にて既に解説済みのように、機関・ファンドを敵に回して、わたしたち個人投資家が、態々(わざわざ)危険を冒して戦うまでもないことなのですから、わたしたち個人が取るべき戦略は、
『 戦わずして勝つ 』 すなわちは 『 戦わずして利を稼ぐ 』
専らにして偏にも、それこそに徹することに他なりません!
つまりは、より分かり易くも噛(か)み砕(くだ)けば、
「 相場の主導者の意図・意向を察し、それを利用もして、余禄(よろく)に与(あずか)る 」
と言うわけにして次第なのです。
まだ判然と為さらない方には、おそらくこうも言えば、より明確にお分かりいただけるのではないでしょうか・・・
「 株価動向の下値上値を読んで、その中身を抜く、いわゆる頭と尻尾は他人にやって、出来るだけ多くも美味しい身の部分をいただく 」
と言うことだと。
さても果たして、そんな旨い芸当が出来るものか? と疑われるなら、論より証拠の通りにも、本編・本シリーズに学び、その解説教示するスキルを、試しに実践されてはいかがでしょうか?
自信を以って、必ずやお役に立てるはずですから!