3.世界分断の定着
サルから分岐(ぶんき)したヒトが、進化の過程で、その棲息域(せいそくいき)を広げ、次第(しだい)にその生活圏を拡大していった。
その事実こそが、そもそもの世界分断の事の起こりなのです。
そして、そうした遥(はる)かな遠路をたどる長旅の過程で、それぞれのヒトの群れが、それぞれに移り棲(す)んだ自然環境に適応し、順応し、その地で世代を重ねるうちに、自(おの)ずと次第に形質を異にしていったのでした。
はたして、時の流れとともに、定着した地域ごとへの適地順応(てきちじゅんのう)は、日照時間の短い高緯度にあっては、肌の白い、髪や瞳(ひとみ)などの薄色(はくしょく)の種(しゅ)へと、日照時間の長い低緯度にあっては、肌の黒い、髪や瞳の濃色(のうしょく)の種へと、それぞれに変貌(へんぼう)を遂(と)げたのでした。
その上、それぞれが独自の言語を生み、稚拙(ちせつ)ながらも文化を育(はぐく)みもしていったのです。
そして、さらにも知能を発達させては、自ずからにも、この世・世界の不思議に思い当たり、その何故(なぜ)か ・・・ に想いを馳(は)せずにも措(おか)れなかったのです。
さて、そのようにまで思い至ったその時には、すでに遠い祖先の来歴やら、自(みずか)らのそもそもの遥(はる)か昔の故郷など、もはや思い出せようはずもなく、永くも棲(す)み慣れたその地こそを、先祖元来の発祥(はっしょう)の地とも、想い誤(あやま)らずには措(お)かれなかったのです。
果たしてそうでもあればこそ、世界各地のそれぞれに神話が生まれ、小さな棲息域のそれぞれにも、あたかもミクロ世界のさながらに、創造主さえを異にした、創世からの世界観・宇宙観が、創(つく)り出されたにも違いありません。
さても、そうした誤った認識に基(もと)づく、世界観・宇宙観が、今日現代にあっても、なお引き継がれ続けているのです。
そして、まさにそれこそが、わたしたち人類にとっての、この世における諸悪の根源にして、災厄(さいあく)・悲哀(ひあい)の尽(つ)きない、そもそもの謂(い)われにも他ならないのです。
どうか、真実こそに目を向けてください。
昔ながらの夢物語に、いつまでもまどろみ続けていては、現実の有り様に思い知らされ、過(あやま)ちや災禍(さいか)を徒(いたずら)に繰(く)り返すばかりなのですから。
どうか、現実に目を見開いてください。
そして、確かな神理に学び、それこそを頼りに、嘘や偽(いつわ)り・誤りのない、真の導きになる 『 救いの途(みち) 』 をお歩(あゆ)みください。
何よりあなたご自身のために、その上、延(ひ)いては、世界人類の平和と安寧(あんねい)・幸福のために・・・
『 あなた無くして世界は無く、世界無くしてあなたは無い 』
のですから!
『 あなたの幸福無くしては、世界の幸福も無く、世界の平和・安寧・幸福無くしては、
あなたの真の幸福すらも無い 』
のですから!!
今のあなたは、本当に幸福ですか?
たとえ幸福だとしても、それが真の幸福でしょうか?
どこか後ろめたい、独(ひと)り善(よ)がりの幸福にも過ぎないのではありませんか?
神理救済教会 『 救いの途 』
主宰 主代 宗元