小説の未来(22)

              共生

 

 人間小説家には、今までにない新たなルールを作り出し、奇想天外な小説を書くことができるのです。だから、AIが高度に進化して、人間よりも優秀な小説を書いても、人間の独創性の価値は存在するのです。

 

 

 将棋のように、一定のルールに基づいた創造では、人間はAIにかないません。でも、そのルールを作り出したのは、人間なのです。だから、今後、AIの優秀さを人間がいかに利用していくかが大切になっていくのではないでしょうか?

 

 

 小説にも同じことがいえるように思えます。今後、AI小説家が、人間小説家を凌駕していけば、人間小説家は不要になっていきます。でも、人間小説家は、今までにない新しいルールを考え出し、奇想天外な創造ができるのです。

 新しいルール、新しい記号関数、を創造するのは、人間です。AIに頼る社会になっても、人間の独創性を発揮し、AIを進化さ、共生していけば、よいのではないでしょうか?

 

 

 人間小説家は、AI小説家を良きライバルとして、切磋琢磨し、奇想天外な作品を創造して、人間の創造価値を高めていけばいいと思います。そういう意味で、人間小説家は、生き残っていけるでしょう。

 

春日信彦
作家:春日信彦
小説の未来(22)
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