長い戦いの中 五人は、距離をおいていた。
なぜなら、肩で呼吸をし始めていたのだった。
鋭い目をこちらに向けて首を傾けてもいた。
そして、いつのまにか手や足には、中世の古い武器類や未来の武器類を付けてエボリューションマンと生死を掛けた戦いを繰り広げていた。
レーダーを見て的を絞って引き金を引くだけだった。
「オイッ、いい獲物いた!?・・・不注意過ぎだよ君・・・」
ビクッとして横を見た。 黄色い光か赤い光が見えた。
ビーム!?かミサイル!?が立て続けに直撃した。
そして黒く細長い物体をホバリングして見ていたエボリューションマンの仲間だった。
(見つけたぜ・・・もう、降参しな・・・)
直ぐ後ろにエボリューションマンの仲間の一人が居た。
(・・・・・・)
首に鋭く尖った物を当てていた。
(・・・・・・そいつは、人間だよ、俺は、お前の直ぐ後ろにいて首に鋭く尖った武器を当てている・・・・・・俺を捜すな・・・次は、確実に殺す・・・)
宇宙の伝説の暗殺者は、エボリューションマンの仲間を思いっきり殴り倒し、音を立てず、敵を見ながら後ろに消えて行った。
敵も戦闘を一部始終見たり、調べたり、研究したりしていた。
そして最終手段を取った。
ブ~ワ~ン、ワ~ン、ワン、ワン・・・何か、音らしいような、周波が広がった。
「ナニッ、クッソッ・・・・・・!?」
五匹の怪物逹は、怪訝な仕草や態度を取って忽然と消えた。
一人残ったエボリューションマンにマグマ玉や赤いビームの矢やシルバーの月型のダイヤモンド刃が飛んで来ていた。
払い除けたり、かわしたりたり、爆破したりして攻撃を阻止した。
やがて視界いっぱいに大きな七つの黒い玉(左右に二個ずつ、計四つ、中央に上、中、下に計三つ)が現れた。
七つの黒い玉は、ブラックホールらしく、次第に風が強く成り、周りの物を吸い込み始めた。
竜巻!?かハリケーン!?の中と化し、暗く成り、破壊し、荒々しく、汚く、激しく、むさぼり飲み込んでいった。
そして七人のエボリューションマンが揃った。
「・・・・・・仕方がない・・・手遅れになる前に・・・やるか!?・・・・・・」
一人ずつ両手を十字に開いて光り、微塵に成り、飲み込まれて行った。
そしてブラックホールが点滅し始め、周囲も光り、点滅し始めた。
宇宙最新のワクチンだった。 周りが光に包まれた。
時間をさかのぼり、全てが元に戻った。
人々の悪い記憶も消えた。
堤 獎兵も家に戻った。
・・・・・・なぜ《大きく》なると、どんな手を使ってでも勝とうとするのか!? 支配したいのか!? 見下したいのか!?・・・・・・
・・・・・・もっと大事な事を忘れているのでは、ないのか!?・・・・・・