そんなある日、メダカさんにエサをあげていると誰かが、ユキちゃんに声をかけてきました。
「ユキちゃん、なんで、そんなに悲しいの?」ユキちゃんは驚いて、辺りを見渡しました。
でも誰もいません。そして、ふとメダカさんを見ると、メダカさんがこちらを見て、ニコニコしています。
声をかけてきたのは、メダカさんだったのです。ユキちゃんは、驚きながらも、メダカさんにこう声をかけました。
「そうなの、今お友達と喧嘩してとても悲しいの‥」とマー坊と喧嘩したことを話しました。
すると、メダカさんは、こう言いました。「そのお友達は、きっとユキちゃんのことが好きなんだよ。
ユキちゃんにしっかりして欲しいと思ったから、そういうことを言ったんだよ。
ユキちゃんが元気な顔を見せれば、きっと仲直りできるよ。」ユキちゃんは、嬉しくなって、
「うん!!今からマー坊のところへ言ってくる!!」と行って、マー坊のところへ行きました。
マー坊の家に行くと、マー坊はニコニコしてこう言いました。「さあ、外で一緒に遊ぼうよ!!」
二人は夕焼けの見える丘に行って、夜までずっと一緒に遊びました。
マー坊と仲直りしたユキちゃんは、メダカさんをとても大切に育てるようになりました。
ある日、ユキちゃんは、ある本を読んでとてもショックを受けました。
メダカさんの寿命は1年から2年という本の内容でした。
ユキちゃんは、とても悲しくなってしまい、メダカさんのところへ行って話しかけましたが、
メダカさんは、もう何も話しませんでした。ママのところへユキちゃんは、相談しに行きました。
「メダカさんも死んでしまうの?パパや金魚さんのように死んでしまうの?!」
そういったユキちゃんにママはこう答えました。
「生きてるものには必ず寿命というものがあって、いつかは、天国に行くの。
だけど、その間にみんな子供を作って、自分の生きていた証を作るの
。これから、メダカさんも卵を生んで子供を作るの。
だから、メダカさんの魂はずっと生きているから大丈夫なの。
ユキちゃんもこれから、好きな人と結婚して子供を作ることになるのよ。
だから、悲しむことはなにもないの。
そして天国に行ったら、つらかったことも痛いこともなにもなくなって、
とても楽しいの。パパも金魚さんもそうだから安心してね。」
ユキちゃんは、ちょっと悲しくなりましたが、ママの言ったことが理解できました。
「うん!!ユキちゃんもマー坊と結婚して子供を作る☆彡」
そして、ユキちゃんは、メダカさんのいる部屋に行きました。
よく見てみるとメダカさんのしっぽのほうに小さい泡のようなものがくっついていました。
メダカさんが卵を生んでいたのです。ユキちゃんはメダカさんの卵を見て、ほっと安心しました。
それからユキちゃんはますますメダカさんをとても大事にするようになりました。
そして、ユキちゃんとマー坊は、大人になり結婚して、可愛い赤ちゃんを産み、
幸せに暮らしました。
(終わり)