• 悪魔の手引き

     これらの4作品は、人間の二面性や欠落したイメージ力についてハッと何かを気付かせてくれるもの。  「悪魔の手引き」は、人生の途中で、普段は意識されていない〝潜在意識世界〟が、或る時突然表に現れることがある。  しかし、通常はバランスが保たれているため具現化することはないが、なにかのはずみでアンバランスになった時果たしてどういう行動に……?  この微妙な心理状態を描いたショートストーリー。 …
  • 膀胱がん闘病記

    「ふたりに一人がガンの疑いあり」といわれるガンになってしまった。この先どうなるんだろう。恐怖の闇が静かに迫ってくる。煩悶の日々がしばらく続いた或る日、ふっと背を押された気がした。  そうだ、こうなったら今すべきことをするだけだ。あとは、♪ケセラセラだと開き直り、ポジティブにいきることにした。云々」と記している。偽りのない心境だろう。  物を書くことが好きな著者が、入院ベッドで苦痛と戦いながら…
  • まだ人間だった頃の脚本

     この作品集七つは、現在流行らない作品かも……しかし?。  今は人工知能が発達し超情報世界。戦後、何も無い時代には先進国に追いつけ追い抜けを合言葉に突っ走ってきた。結果成果を見た。あまりにも早い進化だった。  だが、その勢いが凄まじかった故、人間にとって最も大事な精神の発達が疎かになり、極端な言い方をすれば、現在社会は人間が人間でなくなってしまった感がある。大人達はゲームや漫画に没頭、生活面…
  • 熊野の里山今昔噺・第二巻

    ●第二巻は、悲惨な北山一揆から400年余経過した現在の紀州奥熊野里山情景をスケッチ風に「熊野の里山情景」と題して語り部調で書いたもの。著者と自然及び野生動物とのふれ合いなどが面白い。 ●第一巻、第二巻を通してお読みいただくと里山のいろんな事が分かり、心身ともに癒やされるのではないか。
  • 熊野の里山今昔噺・第一巻

    ★この増補改訂版は特集記事として、日本の城百選の赤木城址を「赤木城古伝」として詳しく解説している。 ●このほど、歴史愛好家として知られている熊野市育生町の杉岡昇さんが、約三年半の歳月をかけ、慶長一揆や今の里山事情などをこまめに探索し電子書籍上下巻二冊を山の辺書房編集(奈良橿原市)から出版した。本書はその第一巻である。 ●「里山今昔噺」は上下二巻構成で、一巻は主に「豊臣秀吉政権末期に勃発した紀…
  • 平成の大洪水

    紀伊半島南部は過去に伊勢湾台風など数々の台風に襲われ、その度に川の氾濫で家屋浸水・水没し大切なものを失った。教訓はあったのだが、この半世紀間殆ど災禍に遭うことがなかった。それで油断していた。そんな折、平成12号台風が猛烈な勢いで襲ってきた。筆者は過去の経験から、多少の浸水はあるだろうが大したことはないだろうと高を括っていた。避難勧告を無視し、妻と共に二階に籠城した。市の職員の息子にそのことを伝え…
  • 大台ヶ原 妖怪一本足のたたら伝説

    ★お待たせしました。大台ヶ原「妖怪・一本たたら伝説」が完成しました。こ の章は大台の語り部として有名な田垣内政一先生の妖怪物語です。 ★その他、大台の自然を描いた水彩画家、向井靖子氏のイラストや、著者の経 験豊かな登山日誌、なかでも、日本オオカミにまつわる珍しい話は今では捨て がたく、オオカミにまつわる実話等が盛りだくさんで、読んでいて楽しくなる ものです。 大台ヶ原の不思議体験をご…
  • 癒しの山 大台ヶ原 開山行者の生涯

     日本百名山の大台ヶ原を知る人は多い。しかし、この山の萌芽期については誰がどのような経緯で開山したのかについて殆ど世間に知られていない。理由は確かな資料が発見できなかったのだ。  この本は、大台に傾倒した著者が長年の資料探索によって得た大変貴重な幻の資料を入手、二年の歳月を費やし完成出版したものである。
  • ど根性 昭和繁盛記

    昭和13年正月元旦、世界遺産の地和歌山県田辺市本宮町に生まれた主人公の凄絶極まる半生を克明な取材をもとに 児童図書として書き綴った自分史です。 敗戦目前の時代背景もさることながら特に貧しい環境下に生まれた主人公。 村内で事が起こると一番先に噂されるほどの赤貧一家だった。  その一つに母の警察沙汰がある。真犯人は流れ者乞食だったが仮留置騒ぎとなる。これを機に殆ど村八分状態。 同時に子供たちにも悪影…
1987.自費出版開業。
1988.日本自費出版ネットワーク主催日本文学賞小説部門選考委員務める。
1988.日本シナリオセンター了。