BL短編小説 50作品セット

ヒーローは淫らに復讐される( 1 / 1 )

「くそっ! 離せっ!」

牢屋の中で、一人の男が吠えていた。男の両手両足は大の字に広げられ、牢の壁に鎖で繋がれている。男を捕らえたのは、普段男に懲らしめられている悪人達。男は復讐の為に捕らえられてしまったヒーローだ。
身動き出来ない男を見つめる悪人達。その手に握られた道具は、すべて男を辱める性具だ。
それらの性具を持って、悪がヒーローに近付く。

「な…やめ、んんっ!」

ヒーローの口に、言葉を封じるギャグボールが嵌められた。吐き出そうとする動きに対し、固定する為のベルトが頭の後ろで絞められた。容赦の無い拘束具の圧迫に、ヒーローは呻いた。
そんなヒーローに悪人達は淡々と作業を続けた。服を強く掴み、引き裂く。

「んうっ! うーっ!」

もがく男。しかし、服が破られる事を止められず、ヒーローは千切れた布を身に付けた無惨な裸体を晒された。
淡い色の乳首も、毛の薄いペニスも、悪人の目に露わになった。その乳首とペニスに淫らな細工が施される。ゴムチューブの付いた試験管のような器具。それが、二つの乳首とペニスを覆う形で取り付けられた。

「んっ? う…」

何をされるか分からず、ヒーローは眉をひそめる。悪人の一人が器具のスイッチを入れた途端、ヒーローの表情が一変した。声も怒りを込めた唸りが、甘さの混じった悲鳴となる。器具が掃除機のように、乳首とペニスを吸い上げ始めたからだ。

「んんっ! んぐぅーっ!」

ヒーローは性感帯を苛む淫具を外そうと暴れるが、吸い込む力が強く離れない。
残酷に責め立てられるペニスが、憐れに揺れるだけだった。身悶えるヒーローから、悪人達が手を離す。
そして背を向け、牢屋を後にし始める。

「うぅっ!? うぅーっ! ぐぅっ!」

ふざけるな。俺をこのままにするつもりか。

塞がれた口で必死に叫ぶが、反応は無い。

このままにされ、放っとかれたら。
このまま、機械に嬲られ続けたら。

想像が、ヒーローを支配していく。快感への恐怖が、プライドを粉々にする。

嫌だ。嫌だ

「うっ…うううううううっっ!!!」

恥も捨てた、懇願の絶叫。
だが、ヒーローを辱める者は、誰一人として振り返りはしなかった。

「んぐっ、んっ、ぐおっ」

一人になった牢屋の中で、ヒーローが悲痛に喘ぎ、泣き叫ぶ。
助けは来ない。快感からは逃れられない。絶望が頭をよぎる。

ヒーローへの復讐は、まだまだ始まったばかりだった…。

可愛い子にはお仕置きを( 1 / 1 )

「っは……んぁ、ぅっ!」

一人の青年が、高い喘ぎ声を上げていた。
たった一人きりの部屋で、アナルにバイブを入れられ、射精を封じるベルトをペニスに巻き付けられていた。更に、青年は苦しい体勢を命令されていた。
後ろに回した手と足で身体を浮かせ続ける。いわゆるブリッジの体勢だ。
快感で震えても、汗が滴っても、青年は涙を流しながら耐えていた。

カチャ…。

「ただいま、圭一」
「んぁっ、は…ご主人…さまぁ」

自分を愛玩する主人の帰りに、圭一と呼ばれた青年は縋る声を上げる。
圭一は自覚していないが、その腰はねだるように揺れ、ペニスはピクピクと反応していた。全て、圭一が期待している証拠だ。

「ちゃんと、お皿割っちゃった事反省した?」
「んんっ…し、ましたぁ…」

皿を割った。そのお仕置きとして、圭一を快感で苛めてる。…建前としては。

本音は、皿を割った事など怒ってはいない。ただ、圭一を可愛がりたいだけ。
淫らに苛めて、喘ぎ鳴かせたいだけ。

「じゃあ、イかせてあげるよ」
「ありがとう、ございま、すぅっ!」

アナルに入っていたバイブを押し込まれ、圭一は不自由な身体を跳ねさせ、仰け反る。
主人は圭一の痴態を目で愉しみながら、ペニスのベルトに指を掛ける。

「あ…」

数え切れない程行為を重ねてきた圭一は、主人が少し人差し指を動かす事でベルトが外れると知っている。
ここでちゃんとねだらなければ、焦らし続けられる事も。

「イかせて…下さいっ! ご主人様ぁっ!」

淫猥なおねだり。愛しい圭一のおねだりに、主人が目を細める。

「たっぷり出しなさい」

そして、人差し指を軽く曲げた。
パチンッ。とベルトが外れ、ペニスが解放される。

「ひぁ…んぁーっ!」

溜め込まれた精液が、天に向かって吐き出される。
圭一の身体、床、主人の腕に白い体液が飛び散る。あまりの放出感に圭一は腕から力が抜け、床に寝転がってしまった。

「おや…僕の許可も無く寝て、しかもご主人様の服を汚すなんて。まだお仕置きが足りないみたいだね」
「んぅっ」

動いたままのバイブを抜かれ、圭一はまた喘ぐ。
イったばかりのペニスを、再び期待で膨らませながら。

「もっとたくさん、お仕置きしてあげるよ。僕の圭一にね」

お仕置きしてもらえる。可愛がってもらえる。圭一は思わず、主人に抱き付いた。

「はい…オレが反省できるように、もっとお仕置きして下さい。ご主人様」

二人は、どちらからともなく唇を重ねる。肌を重ねる。性器を重ねる。
愛し合っている二人のお仕置きと称したセックスは、まだ始まったばかり。

精液家畜な犬妖怪( 1 / 1 )

「あかっ・・・はっ」

木で出来た部屋に、一人の男がいた。
いや・・・正確には一体の妖怪と言うべきか。男の頭部には、茶色の犬の耳。尻には、同じ色の尻尾があった。
普段は服に隠されている尻尾だが、今は外気に晒されている。男は、もう何日も服を着ていない。
この男を捕獲したハンターにとって、妖怪の男は家畜であり、服を着せる必要は無かったからだ。

「もっ…はずひ、て。…やら、イくぅっ…!」

妖怪が限界を訴え、この日数十回目の射精を迎える。ペニスが痛むのに、射精したくないのに、妖怪の体は精液を吐き出してしまう。
精液を吐き出させているのは、男を苦しめる数々の性具。
手と足の枷で床に縫いつけられて要る妖怪。四つ倍を強制されて要る妖怪のアナルには、太いバイブが突き入れられている。そのバイブは機械で前後に動かされていて、男のアナルを出し入れと回転で縦横無尽に掻き回す。どんなに鳴いて喘いでも、変わらず、残酷なままだ。
妖怪の精液を、絞り出す為に。

「ひぎっ…イぐぅーっ!」

男がまた射精した。出した白濁は床の容器に溜まり、高級品として屈折した富豪達に売り捌かれる。
家畜妖怪は、そんな欲望を叶える為に、今日も明日も精液を吐き出させられるのだった。

堕ちていく少年ヒーロー達( 1 / 1 )

「くそっ…離せっ!」

一人の少年が、悔しそうに吠える。少年の名は、アクアマリン。ヒーローとして悪を倒している少年だ。
しかし、今はヒーローとしての強さは心もと無い。敵に捕われ、固く縛り上げられてしまったから。
容赦無く腕を封じるよう巻き付けられた縄は、背後に回させたアクアマリンの両手と繋がっている。どんなに暴れても緩む気配すら無い縄。更に捕虜のように首輪を嵌められ、首の鎖を強く引かれたら、何の抵抗も出来ずアクアマリンは連行されるしか無い。

「どこに連れてくつもりだ? オレに何すんだよっ!」
「うるせえなぁ」

騒ぐアクアマリンにあからさまな舌打ちをして、敵が手を伸ばす。そしてアクアマリンの服を掴んだ。

「ちったぁこれで…自分の立場理解しろよ」

ビリィッ!
耳障りな音を立てて、敵はアクアマリンの服を引き裂いた。ヒーローとしての鎧が剥がされ、少年の身体が露わにされる。
細い腰も、桃色の乳首も、まだ毛の生えていない、ペニスも。

「ヒーローさんったらみっともねぇなぁ。敵の前でチンコ晒してよ」

下卑た笑い声に、プライドが傷付けられる。それ以上に、怒りが湧いた。

「調子に乗ってんじゃねーぞ! オレは、一人で戦ってたんじゃない」

一緒に戦っていた相棒がいる。きっと、オレを助けに来る。
心を奮い立たせ、アクアマリンは敵を睨み付けた。睨み付けられた敵は涼しい態度で、ニヤニヤと笑っている。

「そうだよなぁ、一人じゃねーもんな」

意味深な発言。その意味は…目の前の扉が開いて、知った。

「んぁぁっ! ぁっ…あ…!? アクア、マリン…?」
「ガー…ネット?」

部屋にいたのは、ガーネット。先程アクアマリンが考えていた、相棒。
アクアマリンは深く絶望した。これじゃ、誰も助けに来ない。

「ほらよ、ガーネット君。お前が助けに来るって言ってた相棒、連れて来てやったぜ」

無理矢理に首輪を引かれて痛みを覚えるが、今のアクアマリンにはそんな事考えられない。
頭にあるのは、ガーネットが受けている仕打ちの事だ。

ガーネットもアクアマリンのように腕を縛られている。それに加え、残酷が拷問が施されていた。
膝立ちの状態でガーネットは足を開かされ、両膝と足首を金具で床に固定されていた。これだけでも、身動きはもう出来ない。
更に、ガーネットを苦しめる仕掛けがあった。床に置かれた機械から天に伸びた棒。先端にはペニスを模した張型があり…ガーネットのアナルに、ずっぷりと嵌り込んでいた。

「おねが…アクアマリ、ンっ。…みな…いで」

そして、その張型はガーネットの喘ぎを掻き消す程のモーター音を立て、アナルを抉っている。
一体、どの位これをされていたのか。ガーネットの足元は汗と体液でぐしゃぐしゃ。いつも笑って励ましてくれた顔も、涙と涎で汚れている。

オレも、これから…。

恐怖して、アクアマリンはガーネットの前に目を落とす。そこには、足を拘束する床の金具と、アナルを苛む機械。
どちらも、ガーネットに使われているのと同じ物。

道具には、ガーネットの近くに来た時に気付いていた。だから、予想はしていた。
けど。

「さぁ、お前も仲間なら一緒に味わわないとなぁ」

アクアマリンは床に座らされる。丁度、ガーネットの目の前で、拘束されていても簡単に触れ合える程の距離。
敵は二人を、お互いの声も、表情も、痴態も確認し合える位置で拘束し、辱めるつもりだ。
普通の責めなら、一人はもちろん、二人でなら耐える自信はある。

だが、快感での責めは、二人ではあまりに残酷な責め苦だ。
一番見られたくない、見せたくない相手にはしたなく感じる姿を隠せず。普段共に戦っている仲間の喘ぎで興奮を高められ、イヤなのに感じてしまう。

「イヤ、だ…ぁっ! せめて、ガーネットのいないとこで…っ!」

足を床に固定され、アクアマリンはせめてと懇願する。

「おいおい、相棒なんだから一緒にいる方がいいだろ? 遠慮すんなよ」
「あぅっ?」

鼻で笑われ、首輪に新たな鎖が付けられる。その鎖は短い物で、もう一つの端は、ガーネットの首輪に繋がれた。
ただでさえ近かった顔が、より近く、離れられなくなる。
ガーネットの甘く荒い息がアクアマリンの顔をくすぐる。快感に蕩けた瞳が、アクアマリンを縋る目で見つめた。

だめ、その目で見ないで。そんなエッチな目で見られたら。

「おっ? お前もその気になってきたみたいだな」
「ううんっ」

勃ってしまったペニスを握られ、アクアマリンはビクッと腰を揺らす。

「腰振ってねだらなくても…すぐ、入れてやるって」
「ひっ…あぁーっ!」

広げられたアナルに、意思の無い張型が押し込まれていく。ほぐされる事無く入れられたが、張型には滑りを良くする液体が塗られており、楽にアクアマリンの中へと入ってしまった。

「あぅ…あぁ」
「じゃ、二人で楽しめよ」

言って、敵は機械のスイッチを入れた。激しい音を立てて、張型がアクアマリンのアナルを抉り出した。
ヒーローである二人の少年を快感に浸して。敵は部屋を去っていく。

「あぁ…イヤだ! 行かな…でぇっ!」

悲痛な叫びは、敵達には届かない。代わりに応えたのは、ガーネットだった。

「アクア、マリン…」
「ガー…ネッ、んんっ?」

ガーネットが、噛み付くようなキスをしてくる。その様子は発情した獣そのもので、アクアマリンはキスから逃れられない。
拘束されているからというよりも、ガーネットの淫乱な姿に釘付けにされて。

「んっ…んむ」
「ふちゅ…んふっ」

お互いにアナルをほじられながら、キスに夢中になる。アクアマリンも、獣へと堕ちていく。

「んっ…ふぁぁっ!」

ガーネットが、腰を突き出して精液を吐き出した。白い体液が、アクアマリンの足を汚す。

二人で泣いて喘いで、ヒーローである事を自ら捨てていく。
二人が性の奴隷として敵の本部で飼われる未来は…そう、遠い話ではない。
五月雨時雨
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