BL短編小説 50作品セット

少年忍者は木桶でくわえ合う( 1 / 1 )

「んぐ、んぐぅっ」
「ふぅ…お、ぁ…!」

木桶の中から、呻きが聞こえる。声の主は二人の少年。ここは、城の中にある、拷問部屋。
責めを受けている者がどんなに騒いでも助けの来ない、城の奥深くに作られた場所だ。

もっとも、少年達は今まともに声など出せない状態ではあったが。

「忍びもこうなっちゃ形無しだなぁ」

木桶の中に入れられて身悶える少年達を、男が嘲笑った。城主の命を狙いに来て返り討ちに遭い、性拷問を与えられている様子は、男達にとって最高の娯楽である。
悔しさが募るが、何も言えない。二人は、お互いのペニスを口に含まされ、しゃぶり合う事を強制されていた。

二人は、相手の性器をくわえさせられた格好で、相手の身体に腕と足を巻き付けて抱き付いている。もちろん望んでした訳ではない。
だが、その恰好のままで手首と肘を鎖で繋がれ、足首と膝も鎖で繋がれたら、嫌でも離れられない。
お互いに苦しい程に抱き付き合ったまま、二人はペニスのしゃぶり合いをさせられていた。

「んぐ、んっ」
「はひゅ…うふぅ」

もう何時間もこの責め苦が続いている。舌は痺れ、あごには甘ったるい痛みが破裂しそうに溜まっている。
しかし、二人の少年はどちらも休む事は許されていない。もしも、どちらかの動きが緩慢になれば。

「ほら! ちゃんとやれ!」
「んぐぅぅっ!!」
「おぐ、えあぁっ!」

尻と頭を押さえ付けられ、ペニスが喉奥を突き刺すようにされてしまう。そうされると息が詰まり、少年達は目を剥いて息を漏らす。
最初は抵抗していたが、度重なる押さえ付けで二人は助かり方を身体に教え込まれていた。この状態で射精を迎え、相手の口の中に精液を吐き出さないと手は離してもらえない。

「おぉ、おぉん…」
「えは、けふっ」

必死にペニスを舐め回す少年達。しかし、頑張ってもなかなか射精は出来ない。それもそうだろう、もう、気が狂う程に体液を搾り出され、イかされたのだから。
その証拠に、二人の顔はお互いが出した飲み切れなかった精液でどろどろだ。

幼さの残る顔がすえた雄の臭いに染まり、木桶の底に零れた精液は二人が一つに拘束された身体を身悶えさせる度に、全身に塗りたくられていく。

「ちっ、さすがに出ないみたいだな」

言って、男の手が外れた。許されたと思い、二人は知らず知らず安堵する。
そんな休息さえ、男達は与えてくれない。残酷な言葉と薬剤を持って、すぐに戻って来る。

「ほらよ、強烈な媚薬を塗り込んでやるよ。これでまた…射精が出来るようになれるぞ」

何の躊躇いも無く、少年達の身体に小瓶に入った薬剤が垂らされた。

「うぅっ!?」
「えぁっ、えぁぁっ!」

粘りのある液体が長く伸びて落ちてくる。それを見て少年達は恐怖に、絶望に怯え。狂ったように叫んでいた。
そんな拒否なんて、聞いて貰えるはずも無く。残酷な媚薬は二人の身体を濡らした。

「あぅ、ぅ」
「ふぐっ…んうぅ」

男達は何人もの手で薬剤を少年の肌に塗り込んでいく。時折、性感帯を意地悪く刺激しながら。

「全く…囚われて嬲られてるのに興奮してるとはなぁ…。とんだ忍びがいたもんだ」

そんな侮蔑も、少年達の耳にはもはや届いていない。その匂いだけで発情を促す媚薬を塗り込まれた身体が燃えそうに熱く、火照り始めたから。
特に、自分で触れない尻の穴に塗られた事が効いていて、二人は疼きともどかしさに手足の鎖を外そうとあがく。

「あぅ、あぅぅ」
「おほっ…むふぅ…」

今まで拒んでいた快感を求め、苦悶する少年から、捕らえた男達は無情にも手を離して。
少年達を入れた木桶を囲むように座り、酒を飲み始めた。

「お前らが城主様に差し出しても反抗しないようになるまでこの責めは終わらない。早く堕ちるがいい」

死刑宣告のような言葉。かつて忍びであった少年達は己の未熟さを恨みながら。
快感を得ようと淫らに性器を刺激し合っていた。

教師は屋上でペットにされる( 1 / 1 )

夏休みを迎えた高校。普段とは比べられないくらいの静けさを持っており、今日はどの部活も活動をしておらず校内にはほとんど人がいない。
そんな学校の屋上に一人の教師の男がいた。

「ふぅ…ふぅーっ!」

シャツのボタンを外され、ズボンを脱がされているその教師は、言葉を封じられた口で必死に呻いた。だが、その声は屋上に虚しく響くだけで、誰も助けには来ない。
教師は屋上に設置された貯水タンクに取り付けられた梯子に、屋上の床に膝を突いた状態で縛り付けられ、甘い拷問を与えられていた。

「ふぐ、う…」

教師はそれぞれの手首と梯子を繋いでいる手錠を外そうともがくが、そんな事で鍵が外れる訳も手錠が壊れる訳も無い。
また、腕を下ろしたくても、梯子の足を掛ける部分に阻まれてしまい、教師は手を顔の横にした状態で下ろせなくさせられている。

足首も同じように、梯子に枷で繋がれている。しかし足の枷は手の物に比べて鎖がとても短く、言ってしまえば梯子自体と繋がれているに近い。
そのせいで教師は足を閉じる事を許されず、衣服を奪われた下半身を屋上で露出させられていた。

口には自分が付けていたネクタイを噛まされ、言葉さえも発せない教師。更に教師を拘束した存在は教師の身体に、残酷な玩具を固定していた。
両乳首と、ペニスの先端付近に貼られたローター。アナルにも太いバイブをねじ込まれ、敏感な場所を集中的に刺激されて、教師は腰を振って射精をしたくなる。

だが、教師のペニスには、射精封じの黒い革ベルトが根元に巻き付けられている。その状態では、射精したくとも、出来ない。
誰も来ない屋上で、はしたなく感じて射精で頭がいっぱいになる。

もう…教師はイく事以外考えられない。

「はぐ…んぅーっ…」

ぽろぽろと涙を零して、絶頂を封じられたペニスを見つめていると、足音が聞こえてきた。
教師は怯えて身体を跳ねさせるが、同時に解放を求めて大きく呻いた。

「んぅ、んんっ! ふぅーっ!」
「へぇ、随分と良い表情するようになってんな」

タンクの陰から現れた存在が、快感に打ち震える教師をあざ笑う。
それは、教師を屋上に呼び出し、不意を突いて拘束した…一人の不良生徒。

その不良生徒は、腰を振っている教師を近くに立って見下した。

「すっげぇな、床。アンタが出したエロ汁でびしょびしょじゃん」
「う…」

指摘され、教師は反論の余地も無い。言葉通り、屋上の床は教師が分泌した体液で色を変えていた。

「そんなに気持ち良い? 気兼ね無く感じられるように、俺もう一時間くらいここを離れた方がいいかな?」

とぼけた口調で言われる。普段だったらそのわざとらしさに苛立ちも生まれるだろうが、責め苦から解放されたい教師は、引き止めようと必死でくぐもった声を出した。

「うぅ、んむぅっ! んぐっ!」

相手が生徒だという事も忘れて、憐れに叫ぶ教師。その口から、ネクタイが外される。
溜まっていた唾液がネクタイと淫らな糸を引く。糸が切れる前に、教師は懇願を始めた。

「ふはっ…んもぉ、ゆるひて…お願い、許しへぇ」

荒い息を吐き、許しを請う。お互いの立場なんて考えてる余裕は無い。
だって、このままここを離れられたら絶対に壊れてしまうから。

「何を許して欲しいの? 何を出したいの? 俺バカだから、言われないと分かんねーなー」
「あぅ…もう、この玩具、外して。せーえき…出させてぇ……」

快楽に支配された教師は、ローターを貼り付けられた乳首とペニスを突き出してお願いをした。
惨めで淫らでそそられる痴態に満足した不良は、ズボンから自身のペニスを取り出し、教師の眼前に突き付けた。

「…しゃぶれよ」
「はい…んむ、ふ…」

解放されたい一心で、教師は自分を辱めている生徒のペニスに舌を伸ばした。
大口を開けてくわえ込み、口の中全体を使って刺激した。

そうやって一生懸命に奉仕していると、突然電子音が聞こえた。
驚いて目を上に向けると…スマートフォンを持った手が教師の顔にかざされていた。

まさか。
まさか…!

「おっと、しゃぶるのやめんなよ? もしやめたら、もっとヒデー写真撮るから」

慌てて口を離そうとすると、先にその行動が禁止された。
どうしようもなくなり、教師は舌を動かすしかない。
そうしてペニスを頬張る間も、カメラのシャッターは何度も切られた。

「んむ…んふ」

絶望と淫具の刺激、口に入れた男根の味で教師は考える事をやめ、やがて快感を疑問も持たず受け入れていく。
虚ろな目で奉仕を続ける教師を見て、生徒は完成を確信した。

「ぷあ…っ?」

口からペニスが抜き取られ、手錠と足枷が外された。
生徒は弛緩した身体に回復する暇を与えず、手錠を後ろ手で。足枷を足首と太股を短く繋ぐように鍵を掛け直した。
足を大きく開かされたまま、仰向けに寝かされる教師。無防備な股間、丸見えのアナルから、動いたままのバイブが引き出された。

「うぁ…っ」

長い時間拡げられ刺激されていたアナルは、ぽっかりと開いたまま閉じられない。
そのヒクつく腸壁まで見えている下の口に、生徒は自身のペニスを添えた。
生徒としてではなく、絶対的な主人として。

「俺のペットになって、何でも言う事聞くって誓ったら…俺のチンコでイかせてやるよ」

拘束され、身動き取れず、助けを求める事しか出来ない教師は、誓うしか選択肢は存在しない。

「なる…ペットに、なるから。何でもするからぁ! も…イかせへぇ…!」

どうしようもない破滅を自ら選び、高らかに宣言する。

「よく言えたな…じゃ、イかせてやるよっ」
「んぁぁぁっ!」

止まりもせず、教師改めペットは太すぎるペニスで一気に尻穴を貫かれた。
串刺しにされる感覚。だが、苦しさはなく、犯されているのにペットは悦びで喘いでいた。
しかし、ペットのペニスにはベルトが巻かれたままで、これでは射精出来ない。

「お願いぃ…ベルト、取って。イかせて…」

小さく頼むと、一蹴された。

「何だ? ペットのくせにご主人様より先にイくつもりか?」
「ひっ…! ごめんな、さ…」

怯えて震えるペットを見て、主人はため息を吐いた。

「しゃーねーな、今日は先にイかせてやるよ。ほら」

親指一本で、主人がペニスを縛めるベルトを解いてやった。

「あ、あぁ、あぁっ!」

塞き止められていた体液が、勢い良く出口に集まり。
そして。

「うぁ…! イきまふっ。ごひゅじんさまっ、イきましゅぅぅっ!」

獣を連想させる声を発しながら、ペットは溜め込んだ精液を撒き散らした。

「おーおー、顔にまで飛んでんじゃん。とんだ淫乱だな」

そんな罵倒も、ペットにはもう聞こえていない。だが、そんな事に構わず主人はアナルを蹂躙し続けた。

「夏休み全部使って、俺無しじゃ生きられないようにしてやるから…覚悟しとけよ」

長い夏休みも、一人と一匹の主従関係も…始まったばかりだ。
五月雨時雨
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