BL短編小説 50作品セット

名門校の秘密地下( 1 / 1 )

誰もが羨み、そこに入学、在学しているだけでステータスとなる名門校。
そこの地下に何人かの男子生徒がいた。正確には…数個の肉便器が、あった。

「んん…んお…っ」

一人掛けソファーの上で、呻いている男達。苦しげに呻いて、ソファーの上を憐れに跳ねていた。
その男達は、ソファーから離れられないよう、がっちりと拘束され、固定されていた。
手首は後ろ手に手錠を掛けられ、更に指を使えないように作られた鍵付きの手袋を嵌められている。
足は足首と太股を鎖で繋ぎ、両膝に掛けた鎖を天井にある金属の輪に括り付けられていた。

これでは、手を使う事も足を下ろす事もできない。その上、男達は目で見る事も喋る事も禁止されていた。
目には、革で出来た目隠し。口には、リング状の口枷。口を開いた状態で固定し、さらに鼻でしか呼吸出来ない様にするゴムの栓が付けられていた。

「おほ…んお……んぐぅっ…」

何もしゃべれないが必死で呻く。男達の尻には太めのバイブが入れられ、ヴィと振動して男達を苦しめている。
そこへ、階段を下りる音がした。
ゆっくりと、確実に。数人がここに降りてくる。

「おぉ…おふっ! んご、むおぉ!」

恐怖の混ざった悲鳴を混ぜながら、男達が必死に拘束を解こうと暴れた。しかし、快感に浸され続けた身体にはそんな力は無い。ただ絶望がより感じられるだけ。
極限まで恐怖が高まった時、地下室の扉が開かれた。

「はよー、今日も来たぜ」

来て欲しいだなんて思ってない。そんな心の声に構わず、やって来た男達はそれぞれ選んでいた肉便器に歩み寄って行く。
逃れようと憐れに身悶える肉便器達を、あざ笑いながら。

「環ちゃんの相手は、俺だよ」
「んっ!」

環と呼ばれた男が、拘束された身体をビクンと震わせる。
怯えている環を更に目で愉しむ為、男は環のアナルに入れられたバイブに手を掛けた。

「うわ…ぐちょぐちょ。ケツ穴メチャクチャにされて気持ちいいんだ?」
「おご…おぅーっ!」

動いたままのバイブをぐるぐると回され、環が悲鳴を上げた。バイブが回される度、幾度と無く腸内に出された精液が奥から溢れ、尻を伝って床に滴った。

「もっとメチャクチャにされたいよな」
「んおっ!」

何の前触れも無しに、バイブが引き抜かれた。環は息を整えようとするが、男はそれを許さない。
硬く張りつめた自身のペニスを、環の開いたまま閉じられなくなっているアナルに押し当てた。

「…! んぐ、んぐ、んぅーっ!」

唯一自由にできる首で、必死にイヤイヤをする環。
無理矢理犯される。抵抗も出来ず犯され…それで感じてしまう。

それを恐れているのを知っているのに、いや、知っているから。
男は無慈悲に、一突きで環のアナルを貫いた。

「っ…!」

大きく喉を反らし痙攣する環。そんなのお構い無しに、男は腰を振りペニスでアナルを掻き回す。

「んお…おほ……んぅん」
「ふおっ、ふうっ」

他の肉奴隷もまた抵抗も出来ないまま犯され絶望の混じった甘い悲鳴を上げている。
そこに、また扉の開く音がした。

「悪いな。先使ってるぜ」
「またかよ…」

舌打ちしながら、後から来た男達が近付く。そして、環達肉便器の口枷から栓を抜いた。

「えはっ…」

飲み込めずにいた唾液が溢れる。しかし、口での呼吸はほぼさせてはもらえない。

「ほら、しっかりしゃぶれよ」
「んぐっ…!」

容赦など無く、開かされた口にペニスが突き込まれた。嫌だけど、男の望み通りしゃぶらなければよりひどい事をされる。環達は一生懸命に、男のペニスに奉仕する。

終わらない恥辱。快感に狂わされていく心と身体。

誰か、助けて。

肉便器達の目隠しの下から、一筋の雫が頬を伝って行った。
どうしようもない虚しさを、彼らの心に植え付けて。

束縛されて、快感責め( 1 / 1 )

「うぅ…んふ……っ」

民家の一室で、一人の男が床に横たわっていた。
手の動きも、足の動きも、視覚も言葉も、何もかもを封じられて。

「くぅ…うっ…!」

拘束服に包まれた身体を男がもがかせる。その度、両腕を胸で一括りにしているベルトの金具が床とぶつかり、服の上から足首と膝に巻き付けられたベルトがギシギシと鳴った。
しかし、どんなに暴れても拘束服は脱ぐ事が出来ず、詰め物をされタオルを噛まされた口から息が漏れ、熱の逃げない拘束服の内部が汗で蒸れていくだけだった。

「うぐ…」

苦しげに呻く男の近くに、男を拘束した別の男が立った。
そして見下ろして言う。

「少しは…自分が性奴隷になったって理解できたか?」

拘束した男は…された男を買い取った主人。反抗的な態度を取った奴隷に罰として拘束を与え、一晩、放置をしていた。
昨日は強気だった奴隷は、一晩与えられた拷問に立場を嫌という程教え込まれた。それを伝える為に、主人に向かって必死でうなずく。

その従順になった様子を見て、主人は満足そうに笑う。

「良い子だ。ご褒美に、それを脱がせてやるよ」
「うぅ」

主人が安堵する奴隷の背後に回った。
やっと、脱がせてもらえる。解放される。

そう思っていた奴隷の心は、予想もしなかった形で裏切られた。

「ん…? んんっ?」

後ろで留められていた拘束服の金具は、幾つか外された。そこだけ外されても手や足は自由にならない、尻の周りのみ。
他が外される気配は全く無い。目隠しで何も見えず混乱する奴隷に、主人は残酷な事を言い放った。

「誰が全部脱がせてやるって言った? お前のケツマンコぐちょぐちょにするだけなんだから、ここだけで充分だろ?」
「うぅっ!?」

服が左右に開かれ、奴隷の尻だけが露わになる。
一晩暴れ続けていたバイブをくわえ込んでいる、卑猥な尻の穴。

汗と、バイブで刺激され分泌された愛液とで蒸れに蒸れた尻の匂いは、主人の加虐心を煽るのに不足なんて無い。

「すげー匂いだな。お前発情してんだろ」

動物のように言われて、惨めさで動かせない腕に力が入った。だが、それが悔しさや憎しみに変わる前に抗えない快感が送り込まれる。主人がバイブを掴んで、出し入れを始めたからだ。

「んん! ふぅーっ」

動いたままのバイブが出し入れされると、一晩嬲られて過敏になった腸内が不規則に掻きむしられる。
激しすぎる快感に、一晩中イかされ続けたのに奴隷は絶頂へと向かっていく。

イく。

イく。

「んぐっ!?」

後少し、イける直前で主人がバイブを抜き取ってしまう。
奴隷はアナルをヒクつかせながら、拘束された身体をバタバタと動かした。

「そんなにイきたいか?」
「うっうぅ」

意地悪く主人に問われて、奴隷はまたうなずく。
断続的にアナルを刺激されて辛かったのに、刺激が無くなると尻の奥がピクピクと痙攣し、奴隷に快感をねだるよう強要してくる。

それは中毒症状に似た物で、男は自分がもう普通に戻れない事を理解させられた。
主人に従い、感じさせられ性奉仕をする…奴隷として生きていくしか無い事も。

「じゃあ、ご主人様のを入れやすいように、尻を高く上げろよ。それが今一つだったら、おあずけだ」

こんなに尻穴が疼いている状態でおあずけされたら、気が狂う。奴隷は一まとめにされた腕と足で身体を支え、うつ伏せで尻を高く掲げた体勢をとる。
主人が満足するよう、ヒクつくアナルをこれでもかと見せ付ける格好だ。

「うぅ、うぅん」

それでもまだ足りないかも知れない。奴隷は力を振り絞って尻を左右に振り、いやらしくねだった。
野生の獣でもここまで淫らにはならないだろう。完全に快楽に堕ちた男を見て、主人が笑った。

「良い子だ」

小さく褒め、そして。

「んぐぅぅぅっ!」

奴隷のアナルに硬く立ち上がった肉の凶器を、躊躇い無く挿入した。

本来物が入る場所では無いが、開発された穴は異物をすんなりと飲み込み。
本来快感を覚えるべき場所では無いのに、奴隷は身をくねらせ、激しい快感にのたうっていた。

「一生可愛がってやるよ。嬉しいだろ?」
「ふぅーっ、んふうっーっ!」

くぐもった声で何を言ってるかは理解出来ないが、声のトーンと鼻から漏れる甘い息、蕩けた瞳で返事は分かる。

主人は唇を舐め、更に腰を振りたくり。
奴隷は涙と精液混じりの先走りと愛液を撒き散らし、目隠しの下の目元を赤く染めて快感を貪っていた。

泥棒君達に淫らな制裁( 1 / 1 )

遠くから祭の太鼓の音が聞こえる、小さな山の中。
もう何年も使われていない小屋に、二人の少年がいた。浴衣姿の少年達は、一つのバッグを漁っている。

「金目のモンねーなー」
「なー。祭で売ってたおもちゃと変なスプレーくらいだな」

そのバッグは祭の最中に盗んだ物で、財布などを期待していた少年達は愚痴を吐く。

「ってか、そのスプレー何よ?」
「虫よけか何かか?」

持ち上げたスプレー缶を見ている二人。突然、その手から缶がもぎ取られた。

「これはな」

音も無く背後に忍び寄っていた、一人の男。ぎょっとする少年達の顔に、男がスプレーを向ける。

「こう使うんだよっ!」
「あっ、うわぁぁぁっ!?」
「うぐ…目が……!?」




「…いやー、良かったぜ。護身用にこのスプレー買っといて良かった」

大きく開いた小屋の入口の前で、バッグを取り返した男が呟く。

「なぁ、お前らもそう思うだろ?」
「んぐ、ぐぅぅっ!」
「ふっ、うっ」

男の問いかけに、少年達は口を塞がれた状態で応える。
顔に刺激のある液体を噴きかけられ怯んだ少年達は、小屋に置かれていた縄で手を縛り上げられ、低い位置にあった天井の梁にお互いの手首を繋いだ縄を吊るされてしまった。
更にお互いの触れている足を二人三脚のように括られ、反対側の足の膝に巻かれた縄を手と同じく梁を通してもう一人と繋がれた。

腕を高く上げ、膝も高く吊られ、床に着いた足も動かせない。しかも、パンツは脱がされ浴衣ははだけられ、ほぼ全裸に近い格好で拘束された少年達。口には縄を噛まされ、言葉も出せない。

「んん、うーっ!」
「ぐっ、ぐっ!」

必死に暴れ自分を縛った男を睨むが、自分達から奪ったスマートフォンを涼しい顔で勝手に操作していて、全く威力は無い。
しばらくして、男が操作を終え少年達に近付く。なおも睨む少年に、男は言った。

「どうにもさっきから反省してる様子が無いよな。だから、ちょっと痛い目見てもらう事にしたわ」

やれるもんならやってみろよ。そう目で言う少年を、男が鼻で笑う。

「今にそんな目してらんなくなるさ」

すっ、と男が手を動かす。
少年達の、隠せもせず晒されてる股間へと。

「んっ?」

だんだんと近付いていく手。狙われているのが性器だと気付いたのは、二人同時に握られた時だった。

「うぐ…うぅ!」

やめろとでも言いたいのだろうが、口に出来ていてもやめる訳が無い。
男は柔らかいペニスを、二本同時に擦り始めた。

「ふっ…う」
「んぅ、んうぅ」

嫌がるが、快感は二人の意思とは関係無しに流れ込んでくる。
身体をビクつかせ、手足の縄を軋ませながら、ペニスは硬く天を向いていく。

「お前ら変態だな。こんな状況でカチカチじゃねーか」
「ぅん…うふ」

違うと示したいのに。腰は揺れてしまう。
睨む目も快感で緩み、潤んでいて。快感を拒む心が求める心に変わっていく。
切なげに身を捩り、イきたそうにしている少年を見て、男は手を離した。

「うっ…ふ」
「あぐ……ぅ」

刺激が止まり、少し正気に戻る少年達。屈しないとばかりにまた睨んだ少年達を見つつ、男はバッグに手を入れた。

「良い目だ。んじゃ、お前らにプレゼントをやるよ。くじ引き屋で貰って、持て余してたネックレスだ」

それは女の子用の小さな鈴の付いたネックレス。揺れる度、ちりん、と可愛らしい音が鳴った。
何をされるか分からず、二人はペニスを膨らませたまま男を見つめる。前にしゃがみ込んだ男は、ネックレスをペニスに近付け、そして。

「ほら、飾りだ」
「んっ!?」

鎖の部分を、二本のペニスを橋渡しする形で巻き付けた。中心の辺りに鈴がぶら下がり、少年が身悶える度音が鳴る。
それだけでなく、どっちかが動くと鎖が弱い場所を絞め付け二人は暴れる事さえ出来なくなった。

大人しくなった二人を満足そうに見て、男は吊るされた二人の後ろに回った。
上げられた腕が邪魔して振り返って見る事が出来ないから、男がどんな動きをしているのか分からない。

「うぅ、うぅ!」
「ふぐ、んぅ!」

ようやく怖さを覚えた二人は許しを請う悲痛な叫びを上げた。しかし、もう遅い。
男の指は、大きく開かれた足の間。尻の穴を…撫で始めていた。

「んぅ…う!」

訪れた快感に身体がくねり、ペニスに鎖が食い込んだ。同時にした鈴の音に、男が楽しげな声を出す。

「ほら、もっと腰振って鈴鳴らせよ」

それは嫌だと首を左右に震わせる少年。だが、そんな反応は予想済み。

「やらないと、さっきのスプレーチンコにかけるぞ?」
「う!?」

中身は知らないが、目にかけられた時にとんでもない痛みを感じた。その液体を性器になんてかけられたら。

「うっ…くうぅ!」
「おぅ…んぉ!」

脅されて、少年達は腰を振る。自らのペニスに繋がれた鈴を鳴らす為に。

「その調子だ。勝手にやめんなよ?」

言いながら、男はアナルを指で刺激し始める。自分の唾液や少年自身が零した先走りで穴を濡らし、少しずつ柔らかくしていく。


誰か…助けて。


ちりん、ちりん。と鈴を鳴らして、少年は心の中で助けを求めた。
それが通じたかのように、小屋に近付く足音。そして枝を揺らす音がした。

「んーっ!」
「おっ、こっちだ」

聞き覚えのある友人の声。安堵する少年の目を疑う事が起きた。

「おぉ、友達君? 早かったね」

自分を辱めている男が、友人に声を掛けたのだ。
小屋の前に来たのは三人。その三人に、男が歩み寄る。

「いやー、近くにいたもんで。お兄さんもバッグ盗られて大変だったすね」

なんで知ってるんだ。目を見開く少年達に、友人の一人が自分のスマートフォンを見せる。
そこに映っていたのは、吊るされた自分達の写真と『バッグ盗んだこいつらのお仕置き、君らもする?』という文面。
今になって、少年は男がさっき自分のスマートフォンをいじっていた理由を知った。

絶望に囚われる少年に、更なる追い討ちがかかる。

「前々からお前らの悪さは目に余ってたし、助けるつもりは全くねーから」
「警察呼ばれなかっただけ、感謝しろよ?」

見捨てられた事実に打ちひしがれる少年達。拘束され、性器に鈴を繋がれた惨めな姿を、知り合いに視姦される屈辱。
だが、まだまだ罪を許された訳では無い。戻って来た男に軽く尻を叩かれ、それを思い知らされる。

「んっ!」
「腰振るの、勝手にやめんなって言ったろ?」

怯えた表情で、二人は腰をまた振る。鈴が鳴る様子も、友人に見られる。

「エロ…お前らこんなんで興奮してんの?」
「んっ、んぅ!」

否定したいが、腰を淫らに揺らして喘ぎ鳴いている状況では説得力は無かった。

「お兄さん、すいません。俺達の知り合いが」
「良かったら、飯でも奢らせて下さい。祭の屋台程度の予算ですけど」
「お、悪いね」

腰を振り続ける二人を尻目に、小屋にあった板で一人のスマートフォンを固定しながらそんな会話をする男達。
会話を続けながら、小屋を出て行くその姿に、少年達は呼びとめようと必死で呻く。

「んおぉ! おぐぅ!」
「うぅぅーっ! んぅーっ!」
「…あ、そのスマホのカメラで動画撮ってっから。後で見てちゃんと腰振ってなかったら…分かってるよな?」

友人の一人が残酷な宣告をした。
絶句する二人を残し、誰もいなくなる。

誰も助けちゃくれない。少年は愚かだった自分を呪い、言い付け通り身体を動かす。

「うぅ、うぅ…」
「んっ、くぅ」

涙が流れたが、縛られた腕は拭う事も叶わない。

楽しい祭で浮かれ過ぎ、してしまった事への淫らな制裁の夜は…まだ、始まったばかりだった。

公開搾乳調教( 1 / 1 )

ここは、知る人ぞ知る裏の店。集まっているのは財力を持ち、歪んだ性嗜好も持ち合わせた…男のみ。

その男達の目的は『観察』

甘く残酷な性の責め苦を受ける奴隷の男が苦悶する様子を、穴が空くほど観察する。それが、この店のサービス内容だ。
今夜も、憐れな奴隷が拘束されて呻いていた。

「うぉ…んぉぉっ…!」

身体をビクビクと震わせて、自分に巻かれた鎖を鳴らす男。服は着せてもらえず、身に着けている物と言えば隷属の証である黒い首輪だけであった。
厳密に言えば、身に付けられている拘束は数え切れないくらいにあるのだが。

まず、男を座った椅子の上から逃さないようにしている拘束。手は頭の上で交差させた状態、足は太股と足首を寄せた状態で鍵付きの革ベルトで括られ。手を下ろせないよう、足を下ろしたり閉じられないよう、頑丈な鎖で椅子に固定されていた。
この拘束だけでも抵抗を奪うのには事足りているのだが、更に奴隷は行動をを封じられている。

視覚は、黒い目隠しで閉ざされ。言葉は、口にギャグボールを噛まされて封じられていた。

「ふ…ふうぅ」

口から漏れる息に合わせて、ボールの穴から唾液が零れる。
粘りを持って細く長く伸びていく唾液を、観客達がじっと見つめていた。
ぽた、と液が胸に垂れると客のため息が聞こえた。目隠しで見えなくとも、見られている事は自覚出来た。

そこへ、一人の男が現れる。拘束された奴隷と客を少し離す為に置かれた、鉄の柵の内側に。

「皆さん! 本日はお越しいただき、ありがとうございます。 本日このスペースでは性奴隷から精液などを搾取する、公開搾乳調教を行っていきます」

それは、この店の従業員。奴隷に辱めを与える、残酷な存在。
調教と言われ、奴隷はビクンと身体を跳ねさせた。

「では、この器具を取り付けていきます」

従業員が透明なガラスで出来た、底の部分にチューブの付いた器具を三つ取り出す。
見た目には分からないが、チューブはガラス内の空気を吸い込んでいる。

従業員は何の躊躇いも無く、器具を拘束された奴隷の右乳首に近付ける。
そして。

「んっ…んうぅっ!」

チューブが付いていない反対側。ガラスの穴が空いている部分を、乳輪を覆うように押し当てた。
状況が変わっても、チューブは空気を吸い込む。しかし、反対側はいまや奴隷の乳首で塞がれている。
するとどうなるか、器具は奴隷の乳首を強く吸い上げ、奴隷を快感で悶えさせた。

「二つ目です」
「うぅっ!?」

苦しんでいる奴隷に構わず、従業員は淡々と左の乳首にも器具を近付けた。
鎖を鳴らしてやめてくれと首を必死に振る奴隷。だが、そんな制止は何の意味も無い。
拒絶も虚しく、左の乳首にも器具が付けられ…右と同じように強く吸われ始めた。

「あぉっ…ふぉ! んむ、んむぅぅっ!」

目隠しの下で目を剥き、奴隷はギャグボールの穴から唾液を噴き出させる。
吸い出された乳首は少しずつその形を変えていき、やがて乳頭が硬くしこり乳輪もピンクから赤に染まっていった。
それを見届け、従業員は器具から手を離す。支えを失った器具が、奴隷の乳首へ吸い付きの力でぶら下がった。弱い場所を吸われ、引っ張られ、奴隷は荒い息を吐く。

「うー…うぅぅ、うぐぅぅっ…!」

快感と屈辱で息も絶え絶えになるが、逃れる方法は無く。奴隷は責め苦がこれで終わりでない事も…その身を持って教え込まれていた。

「皆様、三つ目でございます」
「うっ!」

聞こえた言葉に、奴隷は恐怖で小さく叫んだ。目が見えず言葉も分からないが、奴隷の怯えようは身体で感じられる程である。
その怯えを見て、誰かが助ける事は無い。客は誰もが奴隷の憐れな姿を愉しむ為に来ているのだから。

「んおぉぉ、ふぅぅ!」

乳首への刺激で勃起させられたペニスに、乳首と同じ器具が被せられた。まだ肌に押し付けられてはいないが、吸われる感覚はある。後は、押し付けて器具自身の力でペニスから落ちないようにすれば下ごしらえの完成だ。

「まばたき厳禁です。いきますよ」

客の視線が奴隷の股間に集中する。そして。

「ふぐぅぅぅぅっ!!」

奴隷のペニスは、残酷な器具の餌食となり、その体液を搾り取る搾乳を施された。
乳首と性器、敏感な個所を無慈悲に責め立てられ、奴隷の拘束された手が助けを求めるかのごとく宙を引っ掻いた。
準備を終えた従業員は奴隷から手を離し、客の方を向く。

「お待たせしました。今からオーダーを承ります」

言って、従業員は奴隷の拘束された椅子の横にある、一枚のプレートを指で示した。

そこに書かれているのは、ここで注文できる商品。奴隷に対してする、行為の数々。

『アナルバイブ』や『射精封じ』
他には『蝋燭責め』や変わった物では『ネコミミコスプレ』や『奴隷そのもの』などもあった。

「なら、早速アナルバイブをもらうよ」
「かしこまりました」
「んぅぅぅっ!」

頼む、許して。
その思いを込めて呻くが、奴隷の意思なんて誰も尊重しない。

この店では、奴隷はただの玩具である。誰かの言いなりになって悶え感じ、気が狂う程快楽に溺れる。それが奴隷の仕事で、役目で、生活を占める全てであった。

「他の皆様も、よろしければご注文下さい」

店の営業は、まだまだ始まったばかり。
五月雨時雨
BL短編小説 50作品セット
10
  • 0円
  • ダウンロード

18 / 50