「んん、うぐぅ!」
無機質なコンクリート造りの部屋で、一人の男がくぐもった叫びを上げる。
それは青年で、悪人を成敗する騎士…だった。今では、そんな面影など無い、無惨な痴態を晒している。
「ぐふ、ぐぅ…」
盗賊を退治しに行った青年は数を利用した卑劣な罠に嵌められ、捕らえられてしまった。
そして騎士の証である鎧を剥ぎ取られ、その下の衣服も剥ぎ取られ。全裸の状態で、青年は柱に拘束された。
両手は高く上げた状態で、鎖を使って柱に括り付けられ。同じように腰も、足も、更には首にまで鎖を巻かれ、柱から離れられないように拘束されてしまった。
最初は毅然として盗賊を睨み付けていたが、その目も黒い布の目隠しで使えないようにされた。外せと叫ぶと、口にはまるで馬に噛ませるような棒の口枷を装着された。
身動きも、視覚も、言葉さえも封じられた青年に、盗賊達は今までの仕返しとして幾つかの玩具を取り付けた。
それは、ローター。ブルブルと振動し、対象の性感帯を責め抜く…残酷な淫具。
最初に乳首、次に尻の穴に淫具を取り付けられ、その刺激で勃ち上がった青年のペニスに、盗賊達は淫具を固定した。
そうして仕掛けを施した後、盗賊達はかつて騎士だった青年を放置し、彼が護っていた村を襲いに行った。
「うあ゛…あぁ」
青年は逃れようと必死でもがくが、それをあざ笑うかのように鎖が乾いた音を立てるだけ。目隠しをぐしょぐしょに濡らす程涙を零し、口枷を強く噛み締め喘いでも、誰も助けには来ない。
捕らわれた自分の情けなさ、護れなかった自分の無力さ、嫌なのに快感に震え何度もイきまくる自分の淫乱さ。それらが混ざり合って、少しずつ青年を壊していく。
「ふぐ…うぐぅーーっ!!!」
大きく身体をビクつかせ、もう何度目か分からない射精。
容易に想像できる、帰って来た盗賊達の罵倒の言葉と、幾ら拒んでも犯し抜かれる未来に絶望しながらも…青年はまたペニスを硬くし、快感に身悶え続けるしか道なんてありはしなかった。