漫画『真面目な須藤くんは脱いだらすごいカラダを使って迫られました!?』の作品概要
あらすじ
派手な顔立ちのせいで男運に恵まれず、恋愛そのものが億劫になっている営業事務の桃花。親の勧めを断り切れずにお見合いの席へ向かうと、相手は同じ会社の経理部に勤める年下の後輩、須藤です。何を考えているかわからない真面目な須藤を、桃花は少し苦手に感じています。
破談で終わると思っていたお見合いは、須藤側の快諾によって予想外の方向へ進みます。結婚前提という条件を外し、期間を1年と決めて交際を始めることになった2人は、その日の夜に食事へ出かけます。
ところが道中でゲリラ豪雨に見舞われ、濡れたシャツ越しに須藤の鍛え上げられた筋肉が浮かび上がります。理系のナヨナヨ君だと思い込んでいた後輩の体は、桃花の好みど真ん中です。
作者
- 島田ちぢ
登場人物
里見桃花
桃花は、会社で営業事務を担当している本作の主人公です。来年30歳を迎える年齢で、華やかな顔立ちと豊かな胸を持つスタイルの良い女性です。弟からは何を着ても愛人にしか見えないとからかわれるほど、派手な見た目をしています。
その外見のせいで、愛人顔と言われたり、恋人の浮気で破局したりと、恋愛で損をする経験を重ねています。知らないうちに二股をかけられた経験もあり、男性に対して警戒心を抱きがちです。
好みのタイプは健康的で筋肉質な男性で、須藤の鍛えられた体を目にした途端、心を奪われてしまいます。勢いに流されやすい一面を持ちつつ、同じ会社の後輩との関係に悩む現実的な感覚も備えています。
須藤涼太
須藤は、桃花と同じ会社の経理部に勤める年下の後輩です。眼鏡をかけた真面目な青年で、経費精算の不備や領収書の不足を淡々と指摘しに来るため、周囲からは怖がられています。一方で仕事は正確で、彼の入社後に経理部の業務がスムーズになったと評価されています。
実家は裕福なようで、毎週のように組まれるお見合いにうんざりしています。桃花とのお見合いでは窓の外を眺めるそっけない態度を見せながらも、後に結婚を前提とした交際を申し込みます。
身長は180cmを軽く超えていそうな長身で、スーツの下には鍛え抜かれた胸筋と腹筋を隠し持っています。表情を変えないまま桃花に迫る大胆さと、自然に荷物を持つ気遣いを併せ持つ男性です。
桃花の母
桃花の母は、娘にお見合いを勧めた張本人です。乗り気ではない桃花に対し、一回してみるのも経験だと背中を押し、当日も車で迎えに来ます。相手の名前を間違えないよう、移動中に写真を確認させる世話焼きな一面もあります。
娘の可愛い顔を誇りに思っており、少しは恋愛に積極的になってほしいと願っています。弟が桃花をからかった際には、たしなめる役回りも担います。
お見合いの席では、2人が同じ会社に勤めているという縁を運命のイタズラだと喜びます。須藤側から交際希望の電話を受けた際には、家族とともに大はしゃぎする明るい母親です。
桃花の弟
桃花の弟は、母とともに姉を車で迎えに来る遠慮のない性格の人物です。黒いドレスで着飾った桃花を見て、何を着ても愛人にしか見えないと率直すぎる感想を口にします。母からはモテないと注意されますが、気にする様子はありません。
一方で、写真すら見ていない桃花に対し、相手の男性がけっこうイケメンだったと教える役割も担っています。姉の無関心ぶりに驚く反応からは、家族として縁談を気にかけている様子が伝わります。
須藤側から結婚前提の交際を希望する連絡が届くと、姉を称えて喜び、赤飯の有無まで母に尋ねます。家庭内のにぎやかさを象徴する存在で、桃花の周囲に明るい雰囲気を作り出しています。
須藤の母
須藤の母は、息子のお見合いに付き添ってホテルのラウンジを訪れる女性です。桃花の母と並んで席に着き、天気の良さを話題にしながら和やかな会話を交わします。息子と桃花が同じ会社に勤めていると知り、母親同士で縁を喜び合います。
母親たちは顔合わせを済ませると、あとは2人でと言い残して一時間ほど席を外します。2人きりにされた桃花と須藤は気まずい沈黙を味わうことになり、物語が動き出すきっかけが生まれます。
須藤が毎週のようにお見合いをさせられていることから、須藤家が息子の縁談に熱心であると推測できます。須藤が交際を急いだ背景にも、こうした家庭の事情が関わっています。
酒井
酒井は、桃花が事務を担当している営業部の社員です。先週の出張経費の内容と金額が釣り合わず、内訳も曖昧なうえに領収書まで不足しているため、経理部の須藤から問題視されています。須藤が何度連絡しても本人に繋がらず、担当事務の桃花のもとへ指摘が届く原因を作ります。
桃花は仲介を引き受けて酒井へ連絡を入れ、ようやく既読がついたことに安堵します。本人の不手際なのに自分が怒られた気分になり、桃花は週末を憂鬱な気持ちで迎えます。
就業後には桃花を引き止めてしまい、須藤との待ち合わせに遅れる原因にもなります。直接の登場は少ないものの、桃花と須藤が接点を持つきっかけを生む人物です。
桃花の同僚
桃花の同僚は、同じ職場で働く社員たちです。須藤が去った後、桃花と一緒に須藤は怖いと話し、何を考えているかわからない、笑ったことがあるのかと苦手意識を共有します。
一方で、彼の仕事は正確で助かる、言っていることはだいたい正しいと冷静に評価する声も上がります。数字の間違いを見つけてもらった経験や、須藤の加入で経理部の仕事がスムーズになったという意見に、桃花はぐうの音も出ません。
同僚たちの会話は、職場での須藤の評判を読者に伝える役割を担っています。社内で知られる真面目な須藤と、桃花だけが知ることになる素顔との落差を際立たせる存在です。
漫画『真面目な須藤くんは脱いだらすごいカラダを使って迫られました!?』の見どころ
苦手な後輩がお見合い相手という予想外の始まり
本作の物語は、会社の少し苦手な後輩とのお見合いという意外な組み合わせから始まります。母に押し切られて出向いた席で、相手が経理部の須藤だと判明した瞬間の桃花の動揺ぶりは、思わず笑ってしまうほどです。
断りの返事は気を遣わなくていいと伝えた桃花に対し、須藤は今日一番のハキハキした返事で応じます。てっきり断られると思い込んでいた桃花のもとに、結婚前提の交際を望む電話が届く展開は予想を裏切ります。
理由を問い詰めても、気を遣わなくていいと言われたからと平然と答える須藤とのすれ違いが楽しめます。結婚前提を外して期間1年の交際へ落ち着くまでのやり取りは、2人の関係の行方に期待が高まるポイントです。
真面目な理系男子が隠していた理想の筋肉
本作のタイトルにもある通り、真面目な須藤が脱いだときのギャップが最大の見どころです。桃花は須藤を理系のナヨナヨ君だと決めつけ、自分の好みとは正反対の男性だと考えています。
ところが食事へ向かう途中、ゲリラ豪雨で濡れたシャツ越しに、鍛え抜かれた胸筋と腹筋がくっきりと浮かび上がります。健康的な男性が好みの桃花にとって、その体は理想そのものです。
予想外の展開に頭を抱え、心の中で好みだと叫んでしまう桃花の反応は見逃せません。眼鏡をかけたスーツの後輩と、シャツの下に隠れた筋肉美という落差が、読者の胸を高鳴らせます。
無表情なのに大胆に迫る須藤のギャップ
須藤の魅力は、表情をほとんど変えないまま大胆に距離を詰めてくるところにあります。桃花の視線に気づいた須藤は、自分の体が好みなのかと静かに問いかけ、彼女の手を濡れた胸元へ導きます。
普段は経費の不備を淡々と指摘する真面目な後輩が、家に来るかと誘い、好きに触っていいと色気のある言葉を口にします。そのギャップに抗えず誘いに頷いてしまう桃花の気持ちに、読者も共感できるはずです。
さらに一夜を過ごした後、桃花は年下と侮っていたと衝撃を受けます。何を考えているかわからないと思われていた須藤が、眼鏡越しに熱い視線を向けて求めてくる展開は、TLコミックならではのときめきを味わえるポイントです。
外見で損をしてきた桃花を包み込む須藤の優しさ
桃花は派手な外見のせいで、過去の恋人たちから心ない言葉をかけられた経験を持っています。ヒールが高いと自分が小さく見えると文句を言われたり、もっと可愛げを出せと理想を押し付けられたりと、ありのままを受け入れてもらえない恋愛を重ねています。
そんな桃花に対し、須藤は雨に濡れた彼女へすぐにジャケットを掛け、寒くないかと気遣います。翌朝も車で送ると申し出て、朝食のためにコンビニへ寄るかと穏やかに尋ねます。
元恋人たちとは正反対の須藤の振る舞いに、桃花は戸惑いながらも胸の高鳴りを覚えます。外見で損をしてきた桃花が、須藤のそばで少しずつ心をほどいていく変化に注目です。
