金井隆久 0フォロワー

  • 東国の佛教

    信州の峻険な山岳が突然途切れ、真ったいらな西関東平野がひろがる。上信国境である。群馬県側から見あげる信濃国は山上の天にちかい国である。古来、その高く爽やかな国から関東へ、低く湿って泥のような大地が平らにひろがる関東平野へと、おおくの人びとが、物資と情報と知識技術を運んだ。それはこの弧状列島内部の人ばかりでなく、海のかなたの大陸からやってきた人びともおおくいた。 この本は関東平野の佛教の歴史いつ…
  • 教育と称するもの

    現代社会の教育と経済、そして社会システムについて根源的に考察する。第一章において現代が効率を求めるあまり非効率を招来している実態を論じ、つづく第二章でその原因を近代教育制度の根幹の行き詰まりに求める。第三章において交通問題とそれを起こした私たちの心性をかんがえる。最後の第四章において今後の展望を問う。
  • 源空と親鸞

    宗教現象を、大きな眼でとらえると、一種の歴史的循環運動が見られます。 まずカリスマを備えた偉大な教祖が出現します。クリスト、釈尊、ムハンマドといった人たちです。この人たちは共通して精緻な教学を拒否します。本を書かないところも同じです。教祖とその弟子たちは生きた音声を師資相承することに努力し、文字化をあえて避けます。このように偉大な開祖は教学を造らず文字化しないのです。 しかしやがて時を経て、…
  • モダンタイムズ

    私たちの体は、内臓や筋肉、それをコントロールする神経やホルモンといった仕組みに外界の状況に合わせてその状態を変化させてゆく自然なシステムが備わっています。それは通常は私たちの意志とは関わりなく自然に働くシステムである。意志によってコントロールできません。 朝、日の光を感じて目を覚ませば、心臓の拍動は早く、血圧も高まり、爽快な気分とともに全体に活動的な状態になります。反対に日が暮れれば安静な状態…
  • 現代の危機を横超するために

    ヒトが言葉を持ったゆえに他の生物と異質の人間になったこと。言葉が文明と人間の進化発展と頽廃堕落双方の基因であることを論じます。  人間とその文明の本質が無明(言葉)ですから、こんにちの閉塞状況の原因を近代西洋の合理主義とヒューマニズムだけに求めても、それはちょいと的を外している。  それならば、分析主義の西洋の代わりに綜合主義の東洋を換置すれば片づくだろうという発想になるが、そんな根の浅い問…
  • ハイドンとモーツァルト

    芸術家論の本です。アーティスト、コンポーザー論。あわせて近代社会の特質についても考察します。音楽評論ではありません。
  • コインの裏おもて

    いまわたしたちはとても豊かな社会に暮らしています。しかし物の豊かさと反比例して心の不安感は増大するような気がします。その意味するところを哲学者デカルトの思索の癖までさかのぼり問います。話し言葉のやさしい哲学史です。
  • 抑制装置としての宗教.

    世界中のすべての民続、すべての文明に属するひとびとがなんらかの宗教をもつ。ということは宗教とは社会の維持に必要不可欠なのだろう。古代から現代まで宗教の社会的効用の変遷を追う。
  • ドン・キホーテたち

    スペインの文豪、セルバンテス作である小説「ドン・キホーテ」ほど人々に愛惜される作品もないだろう。笑いと涙、浪漫とペーソスがつまっている。17世紀に出版されて以降、ドン・キホーテの変奏曲といってもいい小説や映画が多数製作されてきた。それらの知られざるドン・キホーテたちをとおして、人間と人間が織りなす社会模様の本質を考察するノンフィクション批評文。