• 甦りの卵

    とある村に迷い込んだ少女ケルンは木の扉をノックした。出て来たのは銀の髪の少年クリスティーヌだった。 翌朝村を回ったケルンは奇妙な事実に気が付く。村には少年しかいないのだ。それは村の秘密。少年たちは、16歳になると、卵になり、赤子として甦る。 クリスティーヌの甦りを見届けたケルンは家に帰る。五年後、ケルンは村を再び訪れた。クリスティーヌと再会したケルンは村に留まり、二人の愛の生活がはじまる…
  • 翼が折れてるくらいでね空をあきらめない。四

    2006年末、わたしは自殺未遂を図った。一命は取り留めたものの、首から下が動かなくなった。四肢麻痺。それは三度目の自殺未遂と共にやってきた。 三ヶ月ほどで、東京で弟と暮らしていたわたしは北九州の病院に転院した。それから三ヶ月ほどで、弟が北九州に帰郷してきた。 二年ほど、病院を転々とした。ホームレスの気分だった。 それから、施設に入った。身体障害者用の施設だ。 そこで日々、言葉を綴って…
  • 翼が折れてるくらいでね空をあきらめない。参

    2006年末、わたしは自殺未遂を図った。一命は取り留めたものの、首から下が動かなくなった。四肢麻痺。それは三度目の自殺未遂と共にやってきた。 三ヶ月ほどで、東京で弟と暮らしていたわたしは北九州の病院に転院した。それから三ヶ月ほどで、弟が北九州に帰郷してきた。 二年ほど、病院を転々とした。ホームレスの気分だった。 それから、施設に入った。身体障害者用の施設だ。 そこで日々、言葉を綴って…
  • 翼が折れてるくらいでね空をあきらめない。弐

    2006年末、わたしは自殺未遂を図った。一命は取り留めたものの、首から下が動かなくなった。四肢麻痺。それは三度目の自殺未遂と共にやってきた。 三ヶ月ほどで、東京で弟と暮らしていたわたしは北九州の病院に転院した。それから三ヶ月ほどで、弟が北九州に帰郷してきた。 二年ほど、病院を転々とした。ホームレスの気分だった。 それから、施設に入った。身体障害者用の施設だ。 そこで日々、言葉を綴って…
  • 翼が折れてるくらいでね空をあきらめない。壱

    2006年末、わたしは自殺未遂を図った。一命は取り留めたものの、首から下が動かなくなった。四肢麻痺。それは三度目の自殺未遂と共にやってきた。 三ヶ月ほどで、東京で弟と暮らしていたわたしは北九州の病院に転院した。それから三ヶ月ほどで、弟が北九州に帰郷してきた。 二年ほど、病院を転々とした。ホームレスの気分だった。 それから、施設に入った。身体障害者用の施設だ。 そこで日々、言葉を綴って…
理想の男性はアルセーヌ・ルパン。
役者、声優、歌うたいながら作家志望との矛盾を抱えていたが、2006年年末に自殺未遂。
後遺症で四肢麻痺になり、めでたく矛盾は解消。
現在は北九州市の身体障害者療護施設で暮らしながら、日々ことばを綴っている。