完結
翼が折れてるくらいでね空をあきらめない。参
2006年末、わたしは自殺未遂を図った。一命は取り留めたものの、首から下が動かなくなった。四肢麻痺。それは三度目の自殺未遂と共にやってきた。
三ヶ月ほどで、東京で弟と暮らしていたわたしは北九州の病院に転院した。それから三ヶ月ほどで、弟が北九州に帰郷してきた。
二年ほど、病院を転々とした。ホームレスの気分だった。
それから、施設に入った。身体障害者用の施設だ。
そこで日々、言葉を綴っている。
ミカヅキカゲリの自殺未遂までの流れとその後施設で穏やかな生活を得るまでの私小説。
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