臨床心電図学講義

aVR のQRS波形が上向き 電極の付け間違い?

70歳代男性 高血圧症

内臓逆位.png

四肢誘導を診ると極端な右軸で aVR のQRS波形が上向き
のため,すぐ電極の付け間違いではと思うかもしれませんが
胸部誘導でも心臓の興奮ベクトルが遠ざかって行く事から
容易に診断されます。

内臓逆位 右胸心
12523_706_20170904090545.0.jpg

四肢誘導、前胸部誘導の電極を左右対称につけ直して
記録しましょう。

右胸心2.jpg

aVR の ST上昇

70歳男性   aVR の ST上昇

aVRのST上昇.JPG
aVRのST上昇3.JPG

運動中、突然の胸痛出現、ショック状態で搬送された。

LMT のAMI 

IHDではaVR誘導は普段あまり着目されませんが、
心臓の興奮を唯一見下ろす誘導であり、そのST上昇は
近位部病変で広範囲な重症虚血が疑われ注意が必要。




J波 早期再分極症候群

40歳代男性 突然の卒倒

ブルガダ-2.JPG
ただの IRBBB ?
夕方妻の前で突然卒倒  妻が心臓マッサージ 救急隊到着時VF 
DC計2回にてsinusに。

ただの不完全右脚ブロック IRBBB と見逃しては
いけません。

ブルガダ1.JPG


 日内変動,日差変動が存在するため,頻繁に心電図を記録することや,
満腹試験,ナトリウムチャネル遮断薬の負荷試験などによって
type 1波形を顕在化できることがある。
また右側胸部誘導を高位肋間で記録することも有用

Brugada症候群 CPA(cardio pulmonry arrest)症例


Brugada症候群
心電図で、右脚ブロック様波形(V1,2のrSR’パターン)
とV1~V3にかけてのcoved型、またはsaddleback型
のST上昇を来す。
ブルガダ4.JPG

 高位肋間心電図、トレッドミル運動負荷心電図は
coved型波形を顕在化するために有用である。

cf) subctaneous S-ICD    

Brugada症候群

ブルガダ.JPG



 

ブルガダ3.JPG

ブルガダ2.JPG

 Professor Pedro Brugada

齋藤友紀雄先生のご講演より引用

山下恭寛
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