臨床心電図学講義

V1 の negative P 右軸変位

30歳代男性  労作時呼吸困難

マルファン 木村.JPG

V1でNegative P  (漏斗胸) 前胸壁が陥没

→心臓全体が左方に偏位しており、
V1誘導電極のほぼ直下に位置する右房も左方に位置偏位するため。

前胸部誘導でのR波増大、右軸偏位を認める。
UCG上、AAE severe AR  LV dilatation 

 

Marfan類縁疾患の心不全症例

 

 

concordant

concordant V1~V6誘導のwide QRS が同じ極性
⇒心室性

60歳代女性。
三段脈.png
positive concordance  心室性三段脈

心室性期外収縮  発生部位の推定 

第Ⅱ誘導
で流出路付近か心尖部付近かを判別 上向きなので流出路付近
V1誘導で左室起源か右室起源かを判別 上向きなので左室起源

PVC起源.png


70歳代女性 肺梗塞下大静脈フィルター留置後 
nidann.jpg

心室性期外収縮 二段脈  V1からみて下向き(遠ざかる)右室起源 第Ⅱ誘導は上向きで流出路付近


80歳代男性。 Pacemaker 症例
pacemaker.png
完全房室ブロックにてPacemaker 植え込み術後
自己のA-V pacing  PVC
 心室リードは右室ですからV1誘導で下向き、
第Ⅱ誘導では心尖部の刺激では下向きだがこの症例では上向きで
移行帯から見てリードは心尖部ではなく中隔

Coffee Break

EMPA-REG  OUTCOME

new e j.JPG

EMPA-REG.JPG

標準治療にエンパグリフロジンを追加することで、心血管イベントを有意に14%減少

ホルター心電図 ambulatory ECG monitoring

Norman Jefferis Holter ( 1914 –  1983) 
アメリカの生物物理学者 biophysicist。
1961年Holter Monitoring を開発
Jeff.png


現在ではホルター心電図は2つの誘導、
Ch1 はCM5を使用
V5誘導に近似しておりST変化を診るのに
適している。
Mは胸骨上縁正中のmid-(-)電極で
C5 (+)電極の双極誘導
以前は、右側の胸部にも今より1つ多く電極を
貼り付けてC5との双極誘導CC5が用いられていた
Ch2 は胸骨上縁と下縁の双極誘導で、
V1-2誘導に近似する
NASA誘導。筋電図などが入りにくく、
アメリカ航空宇宙局NASAで宇宙飛行士のモニタリンク
゙に使用、
主に不整脈P波を診るのに適している。


60歳代男性、市の健診にてPAC、PVCを指摘。

IMG_20170313_0002.jpgIMG_20170313_0003.jpgIMG_20170313_0004.jpg


70歳代、女性。 
軽い脳梗塞あり、ホルターにて発作性心房細動paf。

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心房期外収縮の起源 
心房期外収縮.png

上室性期外収縮PACの起源の推定はPVCと比べて必ずしも容易ではありません。
P波の形がⅡⅢaVFで下向きのとき、 ectopic Pは冠静脈洞由来と言われますが、
RIPV右下肺静脈と近接しているため、体表12誘導では鑑別は困難です。
Ⅰ誘導でP波が陰性であれば左肺静脈由来の刺激が考えられます。 

81歳女性。 

pac.png

P波の形 洞結節からの刺激Ⅰ、Ⅱ、V5 でP波が陽性
PAC 四肢誘導4拍目 Ⅰ誘導 陰性から陽性 Ⅱ、誘導 flat 胸部誘導3拍目 V5 むしろ陰性

IMG_20170306_0003.jpg


mul p.png

80歳代男性。 Ⅰ、Ⅱ、V5 でP波を診ると
明らかにmultiple P


山下恭寛
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