小説の未来(6)

⑧の理絵シリーズ「恋占い」では、兄妹の恋愛を描いてみました。兄と妹の恋愛は、自然に起こり得ても不思議ではないのですが、問題は、結婚です。民法734条、近親婚の禁止があり、直系血族または三親等内の傍系血族の間では、婚姻することができない、とある。主人公は、実兄祐司との恋愛に苦しむ高城亜季と親友の恋占い部、部長北原。ある日、高城は、小学校5年生のころから続いている兄との関係を打ち明けた。

 

高城は、祐司の愛撫を5年間ほど受けていて、クリによるオルガスムまで覚えてしまい、クリが疼き始めると自分から愛撫を求めるまでになっていた。お互い愛し合っていたが、どんなに愛し合っても法律上結婚はできないことは承知していた。そのことを打ち明けられた北原は、兄との関係を一刻も早く断ち切ることを提案した。解決策として、早急に彼氏を作り、彼氏の存在を兄にアピールするように勧めた。ところが、今現在は彼氏がいないため、北原が彼氏に成りすまし、毎晩のようにメールして、兄に彼氏がいるように思わせた。

 

ところが、メールを送ってくる彼氏に嫉妬した祐司は、メールを送ってくる彼氏に会いたいと言い始めた。困り果てた高城は、即座に北原に相談した。すると、北原は、彼氏とデートするお芝居の提案をした。そして、北原は演劇部の服部に彼氏役を演じてくれるようお願いした。祐司も一緒に働いている女性社員の詩織を連れてきて、結果的に愛宕神社でのダブルデートは成功した。

服部の名演技のおかげで芝居はうまくいき、首尾よく祐司を騙すことができた。それを機に、祐司は、詩織との恋愛がうまくいき、妹の体から離れることができた。ところが、祐司の愛撫を失った高城の巨クリは、寝床につくと愛撫を待つかのように毎晩勃起し、うずき始めた。ついに我慢できなくなった高城は、北原に祐司の代わりに愛撫してくれるように懇願した。

 

今後、兄妹(祐司と亜季)と女子同士(高城と北原)の禁断の恋が展開されていきます。また、親指ほどの巨クリをクローズアップして女性のオルガスムについても考えていきます。いまだ、アフリカなどでは割礼があり、女性に対する迷信と偏見がいまだ存続しています。近親婚の禁止、同性愛、などを通して“性と倫理”について考察しました。

⑨の白いカラスシリーズ「犬の夢」では、犬とカラスが、人間を客観視するドラマにしました。主人公は、CIAに騙されて子犬の柴犬にさせられた総理です。柴犬は、生徒たちにメイと名付けられる。メイは、九州自治共和党書記長である篠田教頭に関する情報を入手するように糸島中学に送り込まれます。そこで、メイは、手始めに授業の盗み聞きをします。バーバラ先生からは“英語”について、ルーシー先生からは、“徴兵制”について、日本の若者の考え方を知ります。

 

そして、メイは、職員室横の花壇で放射能の内部被曝で白くなって生まれた“白いカラス”風来坊と出会います。関東からやってきた風来坊は、物知りで、CIAのこともよく知っていた。メイは、風来坊からCIAの陰謀について聞かされ、騙されたことに気づいたが、もはや後の祭りだった。風来坊は、世界中のカラスから情報を集めていて、その情報を動物と会話できる亜紀に教えて行く。(亜紀の実の両親は失踪したため、現在、アンナの養女となっている)

 

その他のドラマも含めて、おしゃべりする犬、猫、カラス、ハト、など登場しますが、これらの手法は、夏目漱石の「吾輩は猫である」を参考にしました。

サーファーヒカル
作家:春日信彦
小説の未来(6)
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