小説の未来(4)

糸島について

  

話はかわりますが、私が卒業した高校は、剣道で有名だった糸島高校です。“だった”というのは、平成に入っては優勝していませんが、昭和の時に、玉竜旗(ぎょくりゅうき)で4回優勝した経験があるからです。また、糸島中学からの伝統を持つ糸島高校は、糸島市にある唯一の県立普通科高校です。都会の進学校から比べたら、これと言って秀でたところのないのんびりした田舎高校でしたが、私にはあっていたように思います。

 

田舎高校のおかげなのか、能天気な私も、どうにか浪人後福岡大学に合格できました。大学卒業後、小説を書くのにいずれ役に立つと思い、生命保険会社に入社しました。入社後、県外勤務を経験したのですが、故郷を離れて初めて、糸島の素晴らしさを知りました。早期退職後、趣味の小説を書きながら糸島で生活していますが、私には、田舎が似合っているとつくづく思っています。糸島には、これといった名所はないのですが、歴史を感じることができる住みよい街ではないかと思っています。

 

福岡県の西端に位置する糸島市は、平成22年に前原市、二丈町、志摩町、の12町が合併してできた人口約10万人の市です。また、農林水産業が中心で、市というより町のような田畑と山林の多い田舎町です。糸島市は、古墳が多く、日本一大きな銅鐸が出土した平原遺跡(ひらばるいせき)のあるところでもあります。度々、電子書籍作品で糸島が出てきますが、糸島が特に風光明媚だからではなく、自分が田舎育ちで、個人的に田舎が好きだからです。

 

最近では、地産地消を売りにしている道の駅“伊都菜彩(いとさいさい)”が全国的に有名になり買い物客で賑わうようになりました。さらに、福岡市に近いということもあって、移住される方も増えてきました。さらに、今年に入り、私の家の隣にはシンニホン未来農業社が運営する“オリーブ園”もできました。オリーブの花言葉は、「平和」なのでとても気分がいいです。将来、糸島市が“歴史とオリーブの街”と呼ばれるようになればいいな~~と思っています。

春日信彦
作家:春日信彦
小説の未来(4)
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