小説の未来(2)

おそらく、プロの小説家になれる人は、ほんの一握りで、しかも、歴史に残るような作家は、プロの中のさらに一握りではないでしょうか。そのようなことを考えれば、貧乏生活しながら小説家を目指すなんて馬鹿げていると思われるでしょうが、前述したように、作品の価値は作品に触れた人が決めるのです。アマの作品であっても、作品の価値を認めてくれる人が一人でもいたなら、その作品に費やした努力と時間は、無駄ではないと思います。

 

 アマの作品でも、いったん生み出された作品は、それなりの生命を持ち続けると思っています。アマだから、プロだから、という気持ちは捨てて、作品のために情熱を傾けていただきたいと思います。小説家を志し、誰からも評価されず挫折される方は多いと思いますが、認められることにこだわらず、命ある限り、創作に取り組んでほしいと思います。「作品」は永遠に生き続ける「命」だと思います。焦らず、驕らず、未来を見つめて、お互い頑張りましょう。

春日信彦
作家:春日信彦
小説の未来(2)
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