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少年よ、ベンチャーとなれ!!第0次産業で新しいニッポン、新しいふるさと村づくりを(第3編)

帰ってきた龍馬
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維新前夜、近江屋から突然姿を消して、以来140年ぶりに京に帰ってきた龍馬は松蔭の開発した新しいイノベーション太陽光電気自動車に乗った2人は、御所からの少し生暖かい緑風を肌で感じながら、さらにハンドルを切って二条城に向かっていた。龍馬は、京の穏やかで、少し生暖かい風が肌に触れるのを感じながら、あの勝海舟先生の指導のもとで黒船に乗った神戸海軍操練所、あるいは、海援隊で乗ったいろは丸など、当時のイノベーション技術を思い出していた。イギリス、ポルトガル、そしてアメリカなど、維新当時の世界の科学技術イノベーションが開国とともに入ってきたことを思い出しつつ松蔭と現在のニッポンと世界のイノベーションについて語り合った。

 世界では、エネルギー、テクノロジー、教育、福祉などで様々なイノベーションが行われている。シリコンバレーの太陽光発電やイギリスの洋上風力発電といった自然エネルギーの開発、北欧諸国の福祉、フィンランドの教育、シンガポールの科学技術、ドイツの環境に優しい社会づくり、フランスの少子化対策、国民総幸福を国是としたブータン・・・いずれも、素晴らしいイノベーションである(第16章)。
 日本でも様々なイノベーションが行われている。ふるさと村の自然や文化の特徴を生かしたイノベーション、ふるさと村の過疎化や少子高齢化の問題を克服するためのイノベーション、ふるさと村の住民自らが行ったイノベーション、都会の若者がふるさと村の人々と交流したイノベーション、いろいろなイノベーションがある(第17章)。
 近年、生活に浸透したICT(情報通信技術)を用いたイノベーションも行われている。議会のインターネット中継、住民票などの電子申請サービス、電子入札、電子納税、電子投票といった行政サービスが行われている。教育でも、パソコンを用いた授業で子どもたちが生き生きと学習する姿が見られる。医療・介護の分野でも、テレビ電話を用いた診察、介護支援や家事支援のロボットの開発などが行われている。農業においても、携帯電話による繁殖の管理や、温室メロン栽培、茶園管理などにもICTが利用されている。ICTを利用したe-ラーニングという新しい教育も始まっている。これらは、今までであればどこかに行ってやらなければいけなかったことが、ICTによるイノベーションのおかげで、その場にいながら、より速くできるようになったことが大きい(第18章)。
 PFI(Private Finance Initiative)によるイノベーション23もある。民間の資金や経営能力や技術能力を生かす手法で公共施設などの建設、維持管理、運営をするものである。従来の公共事業に比べて低廉かつ良質なサービスが提供されている。現在は、地方のふるさと村ではあまり行われていないが、将来はふるさと村でもPFIを導入していく必要がある(第19章)。
 ふるさと村にある自然エネルギーを生かしたイノベーションも増えている。太陽光、太陽熱、風力、地熱、波力、バイオディーゼル、バイオガス、水力の再生可能エネルギー、あるいは振動力、核融合などの新エネルギーがその例である。これらのエネルギーは、現在の発電方法の主流である火力発電のように、温室効果ガスを排出しないため、クリーンであり、今後のエネルギーは再生可能エネルギーが中心となるだろう(第20章)。

 龍馬は、140年前の維新、世界のイノベーション、そして、長州や薩摩や土佐などの「ふるさと村のニッポンのイノベーション」を思い出しながら、つぶやいた。
「もう一度、ニッポンを洗濯し・・・」
「少年よ、ベンチャーになれ!!そして、『ふるさと村イノベーションバレー』を創ろう。」
「ニッポン再生は、君たちにしか、できない!!」


 

目次 - 全232P

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