お金の悩みから解放される本

お金の悩みから解放される本

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お金の悩みから解放される本

伊達龍吉



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はじめに・・・( 1 / 1 )

お金の悩みから解放される本

はじめに・・・

あなたは、今、お金に悩んでいますか?
払えないものがあって、どうしたらよいか困っていませんか?
借金や、その返済に苦しんではいませんか?
そんな今の生活から抜け出したいと思っていませんか?

本書には、それらをすべて解決するための知識と方法が記されています。
これまで本書を読んだ99%の人たちは気持ちが楽になっています。

そして、不安や恐怖に怯える生活とはサヨナラできます。
毎日楽しく、幸せな生活を送ることができるようになるのです。


筆者は、借金とは無線の生活を送っていましたが、とあることから巨額の借金を背負うことになりました。
複数の裁判を提起され、すべて敗訴しました。
再就職ができず、いつになっても返済の目処は全く立ちませんでした。
持ち家を手放すことになり、家族も離れ離れになりました。
未納税金の相談のため、毎月役所へ通いました。
クレジットカードはもちおん、銀行口座の開設まで断られました。
毎日のように返済の催促の電話や手紙があり、常にビクビクしながらの生活でした。
生まれて初めて「死」ということを考えました。

それでも、今こうして生きています。
借金はまだ残っていますが、債務整理をすることもなく、毎日楽しく、ハッピーな生活を送っています。
これは、数年前の絶望しかなかったときからは全くもって考えらなかったことです。

なぜ、そうすることが出来たのか?
決して諦めなかったからです。
そして、借金に苦しむことを止めて、借金をゲームと考えて楽しむように開き直ったからです。

その代わり、たくさん戦略や方法を考えて、それを行動に移してきました。
債権者に振り回されながら、借金と戦う生活をするなかで、それまで知ることの無かった多くの驚愕の事実を知る機会に恵まれました。
もっと早く知っていたら、あんなに悩むことも、あの無駄な支出をすることは無かったということがたくさんあります。

そして思いました。
どうしてこういう情報は表に出てこないのだろう…と。
自分なりの考えですが、まずこういったいわゆる裏情報が一般に普及してしまっては、金融業者は大変困るので、業界関係者から表に出ることはまず無いことがあると思います。
同じようなことをする人がたくさん出てきてしまっては、ビジネスにならないからです。

もう1つは、日本の独特の生真面目な道徳観がこういったことを許さない風潮があるのだと思います。
「支払うべきものを払わない」「借金を踏み倒す」などという話をしたら、間違いなく多くの方面から批判や非難を浴びることになるでしょう。

私も以前だったら同様の考え方をしていたと思います。
しかしながら、役所、金融業者、借金の裏を知ってしまった今では、そういった考え方には賛成できません。
世の中には理不尽なことがあります。
例えば、私自身がそうであったように、何かを守るために借金を背負ってしまうことがあります。また、知識がない、もしくは立場は弱いということが理由で、実は支払う必要が無かったり、不利な条件を強いられていることはたくさんあります。
自分だけ我慢すれば良いと泣き寝入りする必要はないのです。

また、人間であれば誰しも失敗することががあります。
欲を抑えきれなくなったり、魔が指したり、一時的に冷静な判断ができなくなったりして、使い込んだり、自分の身の丈を超えた借金をしてしまうこともあるでしょう。
でも、こういった一度の失敗だけで人生を棒に振らないといけないのでしょうか?
人生は一度しかないのですから、猶予を与えたり、再起のチャンスを与えることは、理にかなっているし、とても必要なことだと思います。

そこで、支払や返済に関する裏話や秘策を是非、今のあなたに伝えたいと思い、筆を取りました
これであなたは、余計な心配や無駄な日々を送ることなく、お金の問題を解決できるはずです。

一刻も早く、借金地獄から抜け出して、幸せな日々を取り戻しましょう!

第1章 考え方を変える( 1 / 1 )

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第1章 考え方を変える

「支払期限が過ぎてしまった。催促の連絡が来たらどうしよう…」
「借金をどうやって返せるのかを考えると気が遠くなる…」

1つだけ確かなことは、その事実は既に起こってしまったことで考えてどうなるものではない、ということです。
淡白な言い方かも知れませんが、今更慌てても、どんなに後悔しても、いくら心配しても、何も変わりません。

過去は過去です。大事なのは、これからどうしたいのか? どうするのか? に尽きます。
まずは、気持ちを大きくもって、ドーンと構えてください。
命があれば、何でもできます。
良い意味で、開き直りましょう!

ここで、冷静に考えてみてください。
今のあなたの「心配」「不安」「怖い」という感情は、どこから来ていますか?
道徳的なことはおいておくと、借りたお金を返さない、または支払うべきお金を払わない、場合にどういうことが起こると思いますか?

実のところ、どうなるかが分からないから不安なだけなのではないでしょうか?
ただ漠然と
「裁判を起こされたらどうしよう?」
「逮捕されたりしないだろうか?」
「強面(コワモテ)の人が家に来たら困る」
などと考えているのではないでしょうか?

まず、いきなり裁判が起こされることはありません
すぐに裁判をすることで有名な事務的な処理をする金融業者であっても、きちんとしたプロセスを踏みます。
具体的には、催促状が届き、督促状が届き、最後通告があって、はじめて訴訟となります。
郵便局員に署名を求められる内容証明が届くと、それだけで慌ててしまう人が少なくないのですが、内容証明というのはあくまで受け取り確認をする手段であり、記録として残る、ぐらいに考えておいてください。
債権者(あなたにお金を貸した人や、あなたから対価を受け取る権利のある人)は、返済や支払をしてもらうために、法的手段に出ざるを得なくなると忠告してくることがありますが、これは一種の脅かしの手段として用いることが多く、現実的には後に述べるような経済合理性などから裁判をしてくることはほとんどありません。

次に、あなたが詐欺を働いたなど、いわゆる犯罪を犯していない限り、逮捕されることはありません
つまり、単に「借金を返さない」とか「支払をしていない」ということだけでは、犯罪にはならないのです。
ここはよく誤解される、というか理解されていないことが多いのですが、裁判には民事訴訟と刑事訴訟があり、民事訴訟は当事者同士の主に賠償訴訟などお金で解決するもの、刑事訴訟は検察(国)が原告となって刑事罰(罰金とか労役とか)で解決するものです。
そして、ヤクザや柄の悪い人につきまとわれだろうか、という部分ですが、よほどヤバイところから借りていない限り、今ではそんなことはありません。
ずっと返済をしないでいると、債権譲渡(のちほど詳細を説明)がされることがありますが、きちんとした会社ほどきちんとした先にしか債権の譲渡をしないので、状況は同じです。これは金融業者は金融庁の監督下にあり、金融庁からの指導を恐れていること、そして今の時代はインターネットで悪い噂はあっという間に広がってしまうので、会社の評判を気にするためです。
ちなみに、回収をするときにはいくつか法律で禁止されている項目があり、これらで債務者は守られています(のちほど詳細を説明)。

これで、なんとなく漠然と思っていた不安は、払拭されてきたのではないでしょうか?

それでも、借金をしているあなたは、相手に申し訳ないという後ろめたい気持ちが先立って、不利な条件を飲んでしまったり、立場が弱くなっていることはありませんか?
借金に関する知識がないということも、それに拍車をかけているのかも知れません。

ただ、現実問題として、立場が上なのは、債権者である貸し主ではなく債務者である借り主、つまり「あなた」なのです。
これは真実です。

相手の立場になってみてください。
貸し主は、過去にあなたにお金を出してしまっているため、回収できなければ当然ながら損になります。
ここで肝心なことは、「回収は、あなたの協力(返済という行為)がなければ実現されない」ということです。
あなたと喧嘩して回収ゼロよりも、あなたをおだてて1,000円でも返してもらう方が得なのです。
そもそも、相手がカードローン会社や銀行などの金融業者の場合、最初から全部回収できるとは考えていないのですから。

わかりやすい言葉で言うなら「借りたもん勝ち」なのです。
金融の世界は、そういう構造の上に成り立っています。

例えば、わかりやすく貸金業である銀行の例で説明します。
銀行は「貸付をして利息で儲ける」のが本業です。
銀行に預金を預けると金利というものを受け取りますが、銀行はその預かったお金をそれより高い金利で他に貸し付けそこから利息を得ることで、その差額を自分たちの利益にしています。
(人の金を使って、間に入ってマージンを抜いているだけの何ともえげつない商売ですね)
ところが、中には貸したお金が返ってこないこともあります。
具体的には、事業資金を貸付していた会社が倒産したり、個人が自己破産してローンが回収できなくなったり、ということが起こります。
でも、実は銀行ではこういったことは初めから折り込み済みで、貸付金の一定の割合を「貸倒引当金」として費用計上しているのです。
あなたが返済しなくてもそれは想定内のことで、言葉は悪いですが、大手の場合は億単位の焦げ付き(未回収)でなければ、痛くも痒くもないのが現実です。
もっとも、これは銀行全体としての話であって、現実的には担当者の成績とかには関係したりするので、担当者は必死になって回収しようとする、ということはあります。

借金以外の未払いの場合も基本的には同じです。
あなたがそのお金を払わない限り、相手はどうしようもありません。
よって、債権者は色んな手を使って回収しようとします。
気弱そうな人だと思ったら、脅かす、という手段を使うでしょうし、短気な人だなと思ったら、懐柔して気持ち良く返してもらう、という方法を取るかも知れません。
相手は法的手段に出ることはできますが、多額の借金ではない少額の債権のために、弁護士費用や手数料を払って法的手段に出ることは採算が合わないのでやらないのです。

具体例で説明しましょう。
携帯の通信料をずっと払ってなかったとします。
それが2万円だったとして、携帯会社があなたに対して簡易裁判所に訴訟を起こすとします。
請求額が60万以下の場合に使える少額訴訟という制度を利用したとしても、訴訟費用や手数料、訴状の作成費用などを考えると、2万円以上かかってしまうのです。
また、裁判で勝訴したとしても、差し押さえなどの、いわゆる強制執行を行うためには、更にお金がかかります。
しかも、強制執行をしても、あなたに資産が無ければ(もしくは相手があなたの資産のありかを知らなければ)回収ができません

ちなみに、あなたが自主的に財産を正確に申告する必要はありません。
「裁判所が、銀行や税務署などと連携して、あなたの収入元や銀行口座を特定して、債権者に知らせる」なんてことはあり得ないのです。
相手方が勝手に調べるしかないのですが、これは容易なことではありません。

もう、お分かりですよね?
「失うものが無い」ほど、強いものはないのです。

ダメ押しで、もう一つあなたにはとっておきの武器があります。
債務整理という方法です。
相手との交渉が決裂しそうなときに「では自己破産するしかありません」のひと言を発する。
これは、次元は違いますが水戸黄門の紋所みたいなもので、これを言われたら債権者は手が出せなくなくなってしまいます。
これについては、追って詳しく説明します。

これから、支払いの悩みから解放されたり、借金生活から抜け出すための方法をお伝えしていきますが、すべての基本には良い意味での「開き直り」があります。
その土台のうえで、「一般的には知られていない知識や権利を習得して、それを最大限に活用する」ということに尽きます。

あなたが抱えるお金の問題の解決を、一種のゲームだと思って、ワクワクするぐらいの余裕を持ってください。
そして、1つ1つステージがクリアされていく過程を楽しんで欲しいと思います。

第二章 「逃げる」のではなく「賢く対応」する( 1 / 1 )

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第二章 「逃げる」のではなく「賢く対応」する

期限が過ぎたのに支払ができていないものがあるとき、もしくは借金の返済ができない状態のとき、債権者から連絡があると、電話であれば「出ない」、郵便物であれば「無視する」という人がいます。

いわゆる「バックレ」ですが、確かにこれは1つの戦法だと思います。
自分の否を責められたり、返済を迫られたりなどの嫌な思いをしないで済むから楽ですし、借金しているという事実から目を背けて現実逃避できるからです。

でも、個人的には、この方法はお勧めしません。

これは、あくまで勝手なこちら側の都合であって、相手側には「連絡がつかない」→「返す意思がない」→「逃げるかも知れない」という風に判断されてしまいます。
そうすると、直ちになんとかしないと、と相手方が焦って早い段階から保全の手段に出てしまい、あなたが逆に不利益になる可能性もあるのです。
逮捕された人の例を考えてみると分かりやすいと思いますが、その人が逃げる危険性有りと判断されれば拘束されて家に帰ることすらできなくなってしまいます。

それに相手も生身の人間です。
連絡がつかなければ、誠意をあるとは思えず、「コイツを懲らしめてやらないと」という心理が働いて、経済合理性では考えられない行動を起こすかも知れません。
ちなみに、相手方との喧嘩もご法度です。戦略として意図的に感情的な演出をしたり、時として毅然とした態度を取ることは必要ですが、単なる喧嘩は状況を悪化させるだけです。
のちほどあらためて振れますが、お金の問題とは言っても、すべて人が絡んでいることは頭に入れておきましょう。

連絡がつかない状態がエスカレートしたものに「夜逃げ」があります。
夜逃げは、債権者からの追跡ができないように、突然住まいを変えて全く連絡がつかない状態にしてしまうことです。

昔は、借金を返せないと夜逃げをする人が多かったそうです。
でも、今はインターネットの時代、昔のように引っ越して雲隠れしたら見つからない、という安易な発想はしない方がいいと思います。
表向きは新しい生活かも知れませんが、結局それからもずっと、いつかバレないかとビクビクしながら生きることになります。
つまり、夜逃げはその場しのぎにはなっても、根本的な解決にはならないのです。

あなたは、早く借金の問題を解決して、太陽の下で、道路の真ん中を、堂々と歩きたくはありませんか?
そうなってこそ、はじめて「新しい生活」で「ハッピーな時間」を過ごすことができるのです。


これまで述べてきたとおり、「逃げる」ことは得策とは言えません。
それどころか、きちんと対応することで、どんどんあなたに有利に事を運ぶことができるのです。
これは私自身の体験から確実に言えます。
お金の問題から「逃げる」のではなく「賢く対応する」ことが肝心です!

ところで、このお金の問題を解決するのに、もっとも必要なものは何だと思いますか?

「謝罪?」「誠意?」...違います。
「スピード?」...これも違います。むしろ急いた行動は、時に不利に働くことがあります。

これからあなたに心得ておいていただきたいこと、それは「鈍感力」と「演出」です。

「鈍感力」というのは、以前同名のベストセラーとなった書籍がありましたが、ひと言でいうなら「1つ1つのことに神経質にならないこと」です。
催促の電話がかかってきたり、催告状などの書面が届く度に、心を痛めていては、身体が持たないどころか、気が滅入ってしまいます。
また、時には、周りの視線や誰かのひと言が胸に突き刺さったりすることがあります。
このため「無視すべきことは無視して、対処が必要なことについては淡々と事実を受け入れて冷静に対応を考える」ことが何より重要になってくるのです。

私は、責任感が強い性格だったこともあり、借金を支払えないという事実を、電話や手紙がある度に思い知らされ、自分の不甲斐なさと相手に対する申し訳ないという気持ちで、大きな精神的苦痛に悩まされ、眠れない日々が続きました。
でも、あるとき、借金を支払えないという事実をありのまま受け入れることにしました。
そして、電話や郵便物は、自分の仕事の一部だと思って深く考えずに処理するようにしました。
その結果、何か吹っ切れたものがあり、以降眠れない日々は無くなりました。

もう一つの「演出」というのは、いわば債権者に対しての「プレゼンテーション」です。

債権者は、金融業者などの企業や役所などのケース、そして個人のケースがあると思いますが、いずれにせよ交渉する相手は一人の人間です。
法律や社内の規定などルールが決まっていて動かせないこともありますが、個人の裁量で出来る範囲のことが意外に多くあるのです。

つまり…
いかに債権者と良好な関係を構築して、
時には同情してもらえるようになって、
最終的に自分に有利な条件にもっていく、
ことがとても大事です。

このためには、少し大袈裟なぐらいの誇張表現、つまり演出が効果を発揮します。
まず、基本的なこととして、
「常に低姿勢で接する」
「最初と最後は迷惑をかけていることを謝罪する」
ことは必ず行ってください。

また、実際に対面で会うときには、服装や所持品にも注意が必要です。
お金が無いのに、高級車で乗り付けたり、高そうな服を着ていたり、高級品を身につけていては、相手に不信に思われます。
私は、債権者に対面で会うときには、必ず整髪せず、髭を剃らず、古い服装に安い鞄を持っていました。もちろん時計や装飾品は一切身につけませんでした。
また、途中何度か引越をしたのですが、外観が古く、建物の名称も「荘」がつく物件を選び、郵便物や相手方へ提出する書類の住所のところには必ず「◯◯荘」と建物名まで付けていました。

債権者との返済条件の交渉にあたっては、自分の収入状況や生活状態、そして今後の見込みについての報告をしなければなりません。
これはとても大事なので、必ず事前にシナリオ(脚本)を作成しておきましょう。
ポイントは、弁済が難しい理由を相手側が容易に想像できるよう「自分が現在いかに大変な状況におかれているか」ということをリアリティを持って説明すること、そしてそれに対して「どのように努力をしているか」、最後は「将来はどのようにして返済をする予定なのか」までのひと通りの筋書きです。
ここで、頭に入れておいていただきたいのは、現在の状況について極端な嘘を書くのはマズいと思いますが、将来はあくまで将来なので、現在の延長ではない楽観的なストーリーでも構わない、ということです。
相手が役所や金融業者の場合には、担当者が内部で上司へ報告したり、内部で決裁をするためには、この筋書きが必要なことなのです。

合わせて、数字の入った毎月の収支状況を求められることがありますが、これについて裏付けをもとめられることはまず無いので、多少シナリオに合わせて脚色することは問題ないでしょう。

最終的には、何よりも「返済の意思がある」ということを相手に理解してもらうことが最も需要です。

少なくとも、私の場合には、上記のことをすることで、通常では考えられないような有利な条件での返済計画の合意に成功しました。

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作家:伊達龍吉
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