●序章
●第一章 お金を借りる方法
1.国から借りる
2.銀行から借りる
3.カードローンで借りる
4.個人から借りる
5.保険会社から借りる
6.法人で借りる
7.他の方法
●第二章 借りる条件
1.担保
2.連帯保証
3.利息
4.その他の条件
●第三章 もし返せなくなったら
1.カードローン
2.個人
3.その他
●第四章 借金を無くす方法
1.自己破産
2.債権譲渡
3.時効
4.夜逃げ
あなたは「借金は悪だ」と思っていませんか?
それは、まったくの偏見です。
日本は、1,040兆円もの巨額の借金を抱えています。
野口英世も、借金の常習犯でした。
そして、今では日本人の3人に1人は借金をしているのです。
借金が悪なのであれば、あなたの母国である日本も、一番の歴史上の偉人も、身の回りの人たちも「悪」ということになってしまいます。
おそらく、借金についてマイナスイメージがあるのは、ギャンブルや女に金をつぎ込んでいるダメ人間を想像したり、借金が払えずに自殺してしまうニュースを目にしていたり、ドラマなどで借金を強引に回収にやってくるヤクザの印象が強かったりするからでしょう。
かくいう私も、実は数年前までは、そう思っていた人の一人なのです。
公務員のお堅い家庭で質素倹約の精神で育った私は、借金はもちろん、クレジットカードも作ったことがありませんでした。
何故かは分かりませんが、当時は「借金をすることは自分に負けた」ことであり、「カードを作るのは無責任」なことだと考えていたのです。
しかし、とあることから借金をせざるを得ない状況となり、はじめて借金をした結果、私の人生観は180度変わりました。
「借金というのは、なんと素晴らしい手段なのだろう! これを使わない手はない」と...。
そして、借金に対するイメージも「脱落した人」や「失敗した人」というものから打って変わって、「額が大きければ大きいほど、その人のスケールが大きい」と思うようになりました。
かつて「借金は男の甲斐性」なんて言葉がありましたが、それに近い感覚かも知れません。
ここで、声を大きくして言いたいことがあります。
「借金は生活を豊かにする」
のです。
借金が元で堕落した生活を送っている人がいることは否定しませんが、きちんと借金を「理解」し、そして上手に「使う」ことで、人生を謳歌することができます。
世の中には、自分の今の貯金や収入だけでは、実現できないことが本当にたくさんあります。
例えば...
・マイホームの購入
・新車の購入
・華やかな結婚式を上げる
・海外でバカンスを過ごす
・海外留学で英語を話せるようになる
・美容エステでキレイになる
・優秀な医者の治療を受ける
・子供をお受験させる
・声優学校へ通う
・寂しいので犬と一緒に暮らす
・特別なプレゼント
・株式投資をする
・ギャンブルでひと儲けする
などなど。
特に、経済的な理由から「夢を諦めざるを得なかった人」、「チャンスを逃してしまった人」は少なくないのではないでしょうか?
このようなとき、ほとんどの人はすぐに「仕方がない」と諦めてしまいます。
自分を納得させるための理由として「学生は勉学に集中するべき」、「今はお金が無いからどうしようもない」、「お金が無いのに贅沢するなんて神様に叱られる」...など。
日本人は特に「身の丈にあった」というのが好きな人種のようで、何かというと身の丈にあった「生活」、「服装」、「食事」から抜け出すことができません。
誰がそんなことを決めたのでしょうか?
私自身、今になって、以下のことを大いに後悔しています。
・デートの食事のとき、お金が気になって飲み物を頼まなかった
・新婚旅行を格安ツアーにしたため、満足度が低かった
・頭金を用意していたら不動産価格が上がってしまい、一番高いときにマンションを購入することになってしまった
・現金が買えるまで車の購入を我慢したが、その3年間は子供ができてなかったので、車があれば奥さんとき色んなところへ行けた
・合宿英語レッスンを受けようか迷ったが、高額で手持ちが無かったため諦めた
・父を優秀な医者に見てもらえれば、もっと長生きできたはず
・子供を私立に入れたかったのに、公立で妥協した結果、変な友達ばかりができた
・生活が厳しく友達の結婚式や出産祝いをケチったことを考えると今も胸が痛む
でも上記のことは、すべて、実は借金をうまく使うことで、解決できたことなのです。
人生は良いときもあれば、悪いときもあります。
また、一般的に若いときはお金がなく、歳をとってくるとお金に余裕がでてきます。
借金は、これを上手にバランスを取ってくれるための有効な手段です。
人間には「旬」というものがあると思います。
何事も適した「タイミング」があるのです。
もしそれを逃してしまったら、二度と機会が訪れないかも知れないのです。
例えば、17歳の女の子が芸能界に入りたくて、タレント養成学校に行きたいと思ったとします。
それを経済的な理由で諦めたとして、彼女が30歳になって経済的に余裕ができたとしても、それでは遅いのです。
海外旅行1つを取っても、10代のときの海外旅行と、40歳になってからの海外旅行では、同じ国を訪問したとしても、そのときに受ける印象や感じるものが全く違うはずです。
目的を諦めないまでも、そのために、長い期間に渡って頑張ってお金を貯める、という人もいます。
その心意気は認めますが、このやり方も決して効率的とは言えません。
例えば、海外へ留学するために1年間フリーターでバイトをしたとします。
でも、それなら留学資金を借りて、まずは海外へ行ってしまった方が、その1年が無駄にならないとは思いませんか?
借金は、例えば海外でバイトをして返していくことができれば、返済と英語学習の一石二鳥になります。
このように借金には「時間をお金で買う」に近い考え方もできると思います。
そうすることで、旅行であれば若くして視野が広がったり、早い段階で英語が話せるようになれば、それが将来お金に結びつくこともあるでしょう。
エステの場合であれば、先にキレイになることで、玉の輿にのれるかも知れません。
諦めていた経験やモノを手に入れ、これまで見えなかった世界が広がってくるのです。
こんな、素晴らしい仕組みを使わない手はありません!
また、お金が手元にあることで、「安心感」や「優越感」が得られます。
そして、そこから不思議と「自信」が生まれます。
そして、自信が出てくると、物事が好転していき、結果ハッピーなことが増えてくるのです。
「一度しか無い人生、楽しく生きませんか?」
お金を借りることに対して、後ろめたい気持ちが無くなったのではないでしょうか?
「お金が借りれる」ということは、あなたが信用されていることの証なのです。
自信を持って、胸を張っていて構わないのです。
お金があれば、特別な日のため、大事な想い出のため、自分へのご褒美など、お金に代えられないことに上手に使うことができます。
つまり、借金は、結果的にモチベーションをアップさせ、日々の生活に「ハリ」を与えてくれます。
さて、いよいよお金を借りる具体的な方法についてです。
これから借りる相手先別に説明していきます。
タイトルを目にして、「国からお金なんて借りれるの?」と思った方が多いのではないでしょうか。
意外に知られていませんが、国は国民の救済や支援のために「総合支援資金貸付」というものを設けています。
失業等によって日常生活全般に困難を抱えている人を対象に、必要な資金の貸付に加え、ハローワークなどの関係機関による継続的な相談支援をセットにした制度です。
各地域の「社会福祉協議会」というところが窓口となって受けつけています。
この「生活福祉資金貸付事業」の対象となるのは、低所得者世帯、障害者世帯、高齢者世帯の3つとなっています。
あなたが対象になるとすると低所得者の部分になると思いますが、定義は所得基準でケースバイケースで、例えば家族3人の世帯なら年収480万円以下などと決められています。
借入できる金額は、そのお金を何に使うかによって変わってきますが、例えば以下のような感じです。
・生活支援費:単身世帯で月額15万円、2人以上の世帯で月額20万円。
・福祉費:引越で50万円、就職のための技能習得で130万円~。
・教育支援費:入学時50万円、月額高校で3.5万円まで。
これでお金を借りることができれば、金利も1.5~3.0%と低く、更に連帯保証人をつけることができれば無利子になるので、申請してみる価値は十分にあると思います。
ただし、失業保険を受けれる人はそちらが優先するよう指導されるようですし、資金の性質が貸付なので返済見込みはきちんと審査されるようです。
地域、担当者によっても、温度差があると聞いているので、まずは相談してみるのが良いと思います。